真面目なご先祖様は真面目に長男に学問を積ませた。
有りとあらゆる書体とそれに伴う歴史。
ところが明治維新が起きた。
学問を詰め込まれたはずの長男は東京の長屋で女たちに嫌われるお尻を触るじいさんになっていた。
じいさんは女たちに責められても反省するどころか開き直っていい放つ。
「俺は婆さんの尻だって触る。公平な男なんだぞ」
習い覚えた文字だって古美術の箱書に使って詐欺をする。
そのお金で吉原に行く。
明治維新を逞しく生き抜いたと言えばいいのか?
詐欺までするくせに子供たちがお菓子を二重取りしてポケットに入れるのは大嫌いだった。
「浅ましい真似はするな!」と怒る。
浅ましいという行為のポイントがどこにあるのかは私にとって謎だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます