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ゆるねば

ゆるゆると書き綴る日記

ブエルタ開幕 1日目

2009年08月30日 23時04分48秒 | 自転車レース
今年のブエルタは4日目までオランダを走ります。
1日目はお馴染みTT

TTといえば・・・


そう、カンチェラーラ
今年のツール1戦目も優勝してる、現役最強のタイムトライアルスペシャリスト
2位はボーネン
ツールでは相次ぐ落者でポイント稼げず、途中でリタイアとなってしまい残念でした。その鬱憤を晴らせるようなスプリント争いに期待。
あとはファラーとかベンナーティとかクルイジガーとか

0から学ぶ自転車ロードレース グルペット

2009年08月05日 02時20分42秒 | 自転車レース
今日は山岳ステージでよく見られるグルペットについて


平坦ステージで優勝争いをする選手達、彼らは山岳ステージが苦手であることが多い。
ちゃんとゴールにたどり着かないと次のステージにいけないわけだが、タイムアウトというルールがあるためにのんびり走るわけには行かない。
そのためメイン集団とは別に遅れ集団を形成することがある。これをグルペットという。
グルペットには山岳が苦手な選手、アシスト役でこのステージでは仕事を終えた選手が加わることが多く、大抵は有力なスプリンターが「グルペット!」と叫んで召集をかけます。
グルペットには敵も味方もありません。お互いに助け合いながら全員で協力してゴールを目指す自転車ロードレースならではの光景です。

マナー
一度グルペットに入ると抜け駆けは禁止です。またゴール前で争ってもいけません。(そもそもポイントも貰えないほど後方にいるのに争う意味が無い)
そしてタイムアウトを防ぐために平坦な部分や下りの部分では得意な選手が積極的にグルペットを引っ張ります。あまりにもタイムアウトになった選手の人数が多い場合は救済処置が取られることがありますが、あくまで主催者側の裁量次第なのでタイムアウトしないことが大事です。


小ネタ
J-SPORTSで自転車ロードレースの解説をしている栗村さんはグルペットのことを「友の会」。積極的にグルペットの召集をかけるロビーマキュアンを「友の会会長」と命名してます。

タイムアウトにならないように平坦や下りでは積極的に引くため、この区間ではメイン集団よりタイムが速い時がある。

0から学ぶ自転車ロードレース マナー編

2009年08月04日 02時03分02秒 | 自転車レース
今日で最後です。
レース中のマナーについて

先頭交代
スタートしてしばらくすると逃げ集団とメイン集団という構図になるが、この逃げ集団というのは必ずしも同じチームの選手達だけではない。
しかし、逃げ集団はメイン集団に捕まってしまうと優勝の可能性はほぼ0なので敵同士でも列の先頭を順番で回し体力の温存とスピードの維持を図る。
また途中にある中間スプリントポイントや山岳ポイントは逃げ集団の中であらかじめ話し合って無用な争いをしないようにすることが多い。
まれに先頭交代をしない選手がいるが、この場合は「自分が優勝する気は無い(他チームの牽制する目的など)」がほとんどであり、例え逃げ集団の勝ちが確定してもステージ優勝争いには加わらないことが多い。
もし、先頭交代をしないのにステージ優勝争いに加わっても、以降周りの選手からは信頼されず、スポンサーもいい顔をしない。自分やチームの評価を落とすことになってしまう。

残り数キロの勝負どころ以外で
メイン集団に落車などが発生した場合、基本的にはメイン集団はペースを落として遅れた選手を待つ。また、その隙を狙ってメイン集団からアタックをかけることはマナー違反である。
ただし、逃げ集団には関係の無いことなので、メイン集団にアクシデントが起こると逃げ集団には有利な展開になる。
同様にメイン集団内でトイレに行きたい選手がいる場合もペースを落とす。(トイレに行く前にメイン集団を引っ張っている人たちに声をかける)

最終日は周回コースに入るまではアタックを仕掛けない
長いステージレースの場合、大抵最終日の1日前にタイムトライアルや山岳ステージが設定され、最終日は平坦ステージになることが多い。よって基本的には最終日前日には総合優勝は決まっていると言っても過言ではない。
そのため最終日はステージ終盤までは選手達の間でこれまでの戦いを労ったり、シャンパンを飲んだりして(これっていいんだろうか・・・)のんびりと走るのが普通である。
もちろんポイント賞争いに関わる選手や、どうしても1勝したい選手はいるのでステージ終盤残り4~50キロぐらいから始まる市街地周回コースに入ると逃げ集団が発生することもある。
まあ、最終日はお祭りってことです。


こんな感じでしょうか。やっぱり文字だと伝えにくいです。
昨日か一昨日にBSでツールドフランス特集やってたらしい。

0から学ぶ自転車ロードレース 展開・戦略編

2009年08月03日 01時17分36秒 | 自転車レース
今日は1ステージの流れ(主に平坦ステージ)を

基本的には100名以上の集団で走ります。固まって走ることで空気抵抗を少なくし、体力を温存します。
集団は総合上位のチームやスプリンターを使ってステージを獲りたいチームなどが先頭を引っ張ります。
レースが始まってしばらくすると逃げを試みる選手がいます。集団から逃げを試みることを「アタック」といい、一人がアタックを始めると場合によって数名(多いときで十数名)がこれを追いかけていきます。
集団からある程度離れることが出来れば逃げは成功です。集団は逃げを容認し、逃げ数名と集団は数分の差が開きます。

現代の自転車ロードレースでは選手達と監督は無線を使って作戦や逃げとの差を連絡します。集団は最終的に逃げを捕まえられるように計算して走ります。
つまり逃げと言っても、それは集団によって泳がされていると言った方が適切です。
ステージの中間あたりにあるポイントでチームスタッフから補給を受け取ります。
サコッシュと呼ばれるバッグ(袋?)には水の入ったボトルや補給食が入ってます。1日200キロも走る選手達は朝晩の食事だけでは栄養が足りないので、レース中に補給食を食べます。補給食の中身はジャムたっぷりのパンだったり、ゼリー状のものだったり、たまにコーラを飲んでたりします。

レースも残り数十キロになると、集団は逃げとの差をどんどん縮めていきます。
このとき集団の先頭を走っているのは大抵スプリンターチームで、同じチームの選手達で縦に列を作り始めます。これをトレインといい、このトレインは非常に有効な戦術です。
トレインは大体5人ぐらいで引っ張ります。トレインの構成はアシスト4人ぐらいとトレインの1番後ろにスプリンター1人を置きます。逃げを捕まえることも重要ですが、他のチームに優勝させないようにするためペースをガンガン上げる必要があるのでトレインの先頭にいる選手は残り10キロぐらいまで引っ張ります。すると、それまで引っ張っていた選手は集団後ろに下がっていき、トレインの2番目にいた選手が残り数キロぐらいまで、次に・・・と繰り返し、レースペースを上げつつギリギリまでスプリンターをアシストします。
平坦ステージの場合、大抵逃げは集団に吸収されてしまうことが多いのでスプリント勝負になることが多いです。
こうしてステージ優勝を狙ういくつかのチームはトレインを形成しゴール前でのスプリント勝負に持って行きます。


もちろん展開によっては逃げが決まったりすることもありますし(残り数キロで集団に落車が発生したり、逃げている選手達が総合争いに関係しない場合は集団が見逃してくれることもある)、展開なんてその場のアヤなのでなんともいえませんが、大体はこんなのがレースの流れになります。

文章で表すのは難しいので動画サイトで探した方が早いですね。

0から学ぶ自転車ロードレース 選手編

2009年08月01日 00時15分20秒 | 自転車レース
その1でも言いましたが選手によって目指すものが違うのが自転車ロードレース

つまり、選手によってタイプがあります。

スプリンター
主に平坦ステージでの優勝を狙います。ゴール前でスプリントをするためにいいポジションをとり、アシスト役に残り100~200mぐらいまで引っ張ってもらいます。ゴールまでのスプリンター同士での戦いはすごく迫力があります。
ゴール直前では時速70キロ出ることも。
また、スプリンターは山が苦手な選手が多いので、山岳ステージではグルペットを形成したり、チームメイトに引っ張ってもらったりして何とかゴールを目指します。
全体的に筋肉質な選手が多い気がします。

クライマー
つまりは山が得意な選手。山岳ステージでの優勝や山岳賞を狙ったりします。
山岳ステージで大きく差をつけ総合優勝したクライマーもいます。
山と平坦では使う筋肉が全く違うので、クライマーは細身の選手が多いです。
平坦ステージでは積極的に逃げ3級や4級の山岳ポイントを稼ぐことも多いです。

タイムトライアルスペシャリスト
その名の通りタイムトライアルを得意とする選手。単独での走力に自信があります。TTステージの優勝を狙ったり、平坦ステージでは積極的に逃げることも。

オールラウンダー
山も登れて、タイムトライアルも早い、それがオールラウンダー。
つまり総合優勝を狙います。極まれにTTスペシャリストよりもTTが早いオールラウンダーがいたりします(09年ツール優勝のコンタドールや、7連覇した頃のアームストロングなど)

まあ大体こんな感じでしょうか。アシスト役にもスプリンターのアシストがいたり、エースのアシストがいたりとさまざまです

0から学ぶ自転車ロードレース ステージ編

2009年07月30日 00時35分59秒 | 自転車レース
ということで今日はステージや選手のタイプについて


平坦ステージ
ツールの5割ぐらいはこのステージ(09年は10ステージ)
山が少なく(あっても3級や4級)、数人で逃げを図っても大抵は集団に吸収されてしまうことが多いです。ゴール前では各チームのスプリンターによる激しい優勝争いが行われます。
ツール最終ステージでは平坦コースなんですが、残り40キロ前後からパリ市内周回コースに入ります。観客の熱狂がすごいです。私も一生に一度でも行ってみたい・・・。

山岳ステージ
総合優勝や山岳賞を狙う選手にとっての勝負どころ。
ツールでは4割ぐらいがこのステージ。(09年は7ステージ)
激しい山々は選手たちをどんどんふるいにかけていきます。
特にゴールが頂上に設定されているコースでは数分~数十分の差がついてしまう時もあります。
超級山岳ともなれば平均勾配8~9%ぐらい(調べてみたら、急坂で有名な「いろは坂上り」で平均4.5%ぐらい)の急な山道を登り、下りでは時速100キロを越えることもあります。上るのも下るのも難しいのです。
また、山が苦手なスプリンターたちはタイムアウトにならないようにグルペットという遅れ集団を組みます。ゴールをしなければ次のステージに進めないので敵同士でも山岳では協力して走ります。グルペットについては追々どこかで説明します。

タイムトライアル(TT)
ツールでは2,3ステージぐらいあります。(09年は個人TT2、チームTT1)
40~50キロの道程を一人でひたすらこぎます。もちろん一人なので風をさえぎってくれる仲間もいません。必ず他の選手と差がつくので総合を狙っている選手はここで大きく遅れないこと、総合で負けている選手は一発逆転を目指すことが重要となります。
また、TTでは通常のロード用バイクとは別にTT用バイクを使用します。ロード用に比べ空気抵抗を7割ぐらいに減らせるそうです。

後はレースによっては中級山岳ステージやチームタイムトライアルなどがあります。

明日は選手のタイプ編

0から学ぶ自転車ロードレース ルール編 その2

2009年07月29日 00時00分12秒 | 自転車レース
これを読めば自転車レースが1.5倍面白くなる(当社比)

昨日に引き続きルール編です。

③同じ集団内ならば、集団の先頭と同じタイムが与えられる。
自転車レースならではのルールです。
これによりポイントを狙う選手以外は無用なスプリントをしないので安全性が格段にあがります。(総合優勝を狙う選手や、アシスト役はタイム差さえつかなければポイントに興味が無いため)
また、ツールの場合では残り3キロで落車した場合もきちんとゴールすれば、直前までいた集団と同じタイムが与えられます。(落車に巻き込まれた選手も含む)

ルールに関してはこんなところでしょうか。
明日はステージの種類や、選手のタイプなどを

0から学ぶ自転車ロードレース ルール編 その1

2009年07月28日 00時05分22秒 | 自転車レース
今年は2人の日本人が大活躍
一躍人気スポーツに・・・なってない自転車レース。

最初のうちはルールが複雑だし、ゴール以外はダラダラ走ってるだけに見えてしまうと思います。

そこで全何回かに分けてツールドフランスをはじめとした自転車レースのルールや戦略、マナーについてレクチャーしようかと思います。
私もそこまで詳しくないので間違ってる所も多いかもしれませんが・・・


本日はルール編

①自転車ロードレースはチーム戦
一見すると個人の戦いのように見えますが1チーム数人(ツールの場合は9人)で戦います。チーム内にはエースとアシストがいて、エースは総合タイム上位を狙う選手やステージ優勝を狙う選手のことをいい、アシストは文字通りエースをアシストします(水や補給食を運んだり、エースの前を走り風除けになったり)
チームはエースの勝利の為に走るので、エースの勝利はチームの勝利でもあるわけです。

②選手やチームによって目指すものが違う
レースによって一概には言えませんが、数日間にわたるレースの場合、その日によって
比較的アップダウンの少ない「平坦ステージ」
険しい山を登ったり下ったりする「山岳ステージ」
40キロ前後の道を一人で走る「タイムトライアル」などがあります。

そして主な表彰として、「総合優勝」と「ポイント賞」、「山岳賞」などがあります。
総合首位(総合優勝)は初日から当日までのタイムが1番短い選手が総合首位として表彰されます。総合首位を獲得した選手は総合首位のジャージ(ツールの場合、黄色ジャージ→マイヨ・ジョーヌ)が授与されます。最終日が終わった時点で総合首位の選手が総合優勝となります。自転車レースで最も栄誉のある賞です。

ポイント賞とはステージ中に数箇所ある中間スプリントポイント、そしてその日のゴールを早く通過した順にスプリントポイントが与えられます。
ツールの場合
中間スプリントポイントは1位6点、2位4点、3位2点
平坦ステージのゴールでは1位35点、2位30点~~~~25位1点
と、振り分けられ。最終的に1番多くポイントを取った選手がポイント賞となります。(総合首位と同じように、初日から当日までで1番多くポイントを取った選手に緑ジャージ→マイヨ・ヴェールが授与される)
ゴール前での短距離最強を決めるため、平坦なステージではポイント振り分けが多く、逆に山岳ステージでは貰えるポイントは少なくなっています。

山岳賞とはステージに存在する峠に難易度をつけ(ツールでは「超級」「1級」~「4級」)、その峠を通過した順に山岳ポイントが与えられる。ポイント賞とは別扱いで、山岳ポイントを1番多く取った選手が山岳賞を獲得する。

後は新人賞(○○歳以下で総合タイム首位)などがあります。
このようにさまざまな賞があり、総合優勝を狙うチームやポイント賞を狙うチームなど千差万別です。中にはチームに総合のエースとスプリントのエースを1人ずつ置いて両方狙うチームもありますが、必ずしも全員がステージの優勝を狙っているわけではないのです。


ちょっと長くなったので今日はこのへんで。
明日もルール編

別府!!

2009年07月27日 02時35分18秒 | 自転車レース
ツール20日目
最終決戦の地モンバントゥー

が、2位のアンディシュレクは大してアタックしないし、結局順位変動せずにゴール
兄ばっか気にして総合1位を捨てた感アリアリのちょっとがっかりなレース


21日目シャンゼリゼ
パリ周回コースに入ってから別府他数名が逃げる展開に残り半周まで必死に逃げた別府が見事敢闘賞をゲット!
新城も20位で無事に完走。
いやー、すごかった。2人とも完走だけでもすごいのに結構見せ場あったし