本気で今を生きている人は少ないかもしれない
特に大人はそうだ。
いままで武術・武道を教えてきたけれど
どうやらそういう結論に落ち着かざるをえない。
でもそれは誰のせいでもない。
理由は、
時間の本質、つまり時間とのむすびというtechnicを
知らないだけだから。
一瞬一瞬が生きている証なのに
多くの人は、100%かもわからないけど
みんな狼狽えて生きている。
自分の居所が現在(今という瞬間)にない人が多いということ。
今を生きるというのは、
人間の本質や性質、社会的環境、経済活動を
痛くても苦しくても、寂しくても、逃げたくても
今の気持ち、心を自分で受け入れるという事になる。
誰でも夢をみていたい、
空想の世界に逃げ込みたい
理想の自分に変身したい
でも、それは全部「逃げ」という意識でしかない。
私が、武術むすび階層Aでレッスンする内容は
今の時間の過ごし方、
つまり処理の仕方、考え方コンセプトだ。
それには、自分を変えたり
強がったりする必要はない。
それは逆効果になっても解決ではない。
むすびとは今の自分を
弱くても、美人じゃなくても、背が低くても
お金がなくても、孤独でも
受け入れるという事。
それからしか、始まらないのが
むすびtechnicであるといえる。
みんな強くなりたいとか、
精神的に弱い自分から抜け出したいと思って入門してくるが
ダメだ。
それは、今の自分から出発するのはいいが
今の弱い自分なりを、本当に受け入れた人がいう言葉。
弱い自分を認めることなく、強くなんてなれっこない。
むすびは自分と友達になることなんだ。
友達というのは、
上っ面だけの関係から人間の本質まで踏み込んだ関係を築くこと
そんな関係だ。
むすびは、意識の技だと説明している、けど
意識は正直で、
ちょっとでも、疑いや、あさましさや、厭らしさ
そんな不純物がちょっとでもあればダメだ。
だからむすびは
真っ白にならないと、努力しないと
難しいことではない
自分に素直になるだけ
でもこれが意外と難しい
自分は何者かもわからないのが人間だから
(宇宙規模のコンセプトでいうと、本当は何者でもない)