むすび居合道の刀一会《JMMA会員》

日本武道本質「むすび」を探求している道場。むすび居合を提唱。武術居合道を通じて平和理念を解きます。もしもしむすび協会会員

☆彡むすび《その.11》武道だけにあらず

2021-10-23 21:48:55 | 刀一会technique
ヒトは、社会のルールの中で生きている
だから勝手気ままに
本能のままには生きていくことは
即、(国家権力から)拘束されることにつながります。
国はある人をまもる、その反面
その対極にいるヒトを排除します。

しかしだからと言って
日本国内でも完全な平和なものではなく
護身術(自分の身は自分で守る)も知っておく
身に着けることに越したことはありません。
これはたぶん異論はないと思います。

では、日本での社会生活に必要な護身とは何か
それには
答えがありません。
その理由としては
護身が必要な場面(命にかかわること、身体的な傷や心に受けるダメージ)
はパターン化できないからですし、
パターン化しても意味がないためです。

では、護身術として
様々なセミナーや武術を学ぶことは無駄なのかというと
そうでもありません。
それは自然災害は別として
人間は、顔かたち、体力、運動能力は違えども
ウィークポイント(弱点)は共通しているためです。

同じ人間であれば
自分のウィークポイントは、相手にとっても弱点であるということ。

それは、種に共通する特性です。

「ムスビ」というのは
自分とを区別している
そのコンセプトにメスをいれる意識の作業であるということです。

分かり易く言うと
自分と相手の区別はないということです。
自分の歯ブラシを相手が使う、「気持ちわりぃ」
相手の湯飲み茶わんでお茶を飲む「無理無理!!」
そうです、極端な例ですが

自分と相手の間には
境界がある
それを意識して大方の人は生活をしています。

その境界面は、
皮膚です。
むすびという意識の技術は、この皮膚を媒介して
稽古して、技術を磨いていくことです。
「そんなことは今まで聞いたことがないぞ・・・」

「うちの先生はそんなことは、仰らないが・・・」

そうです。
むすびというtechnicは今現在もマイナーなテクニックです。
それだけに
探求している方は多いものの
本質を知る方はそう多くはないという現実があります。

ヒトの歯ブラシで歯を磨きなさいと言っている
そんな単純な話しではなくて

ヒトと自分はもともと
区別する必要はないと言っています。
宇宙はもともと一つのモノ? から始まっています。

もともとすべてのものは区別することに
意味はないのです。
ではどうして区別しているのか(学問にも「物理」「生物」・・)
それは区別しないと理解が難しいからです。
探求ができないからです。
だから「科」にわけて世界を理解する道を人間は選びました。

その科というのは、
数学や科学、天文学、医学などです。
しかしながら
世界は統一されたひとつですから
相手を無理なく倒す(実は語弊のある言い方ですが)には
そのひとつの技術=むすびが必要なのです。

ちょっと難しい内容に本日はなりましたが
最後まで読んでいただいた方には
感謝申し上げます。