育パパの一喜一憂----大陸編

育児をするパパのことを育メンというらしいのですが…

ちょっといい話

2013年11月25日 | ニュース
先週、バスターミナルで発車の時刻を待っていた路線バスの運転士、劉さんのお話。

いつもは、他人の事なんて気にも留めない様子の中国です。だからこそのいい話です。



いつものように運転席で乗車する乗客を確認していると、赤ちゃんを抱いた女性が乗り込んできました。
見たところ高熱を出してうなされている様子。母親から「このバスは何時に出ますか」と尋ねられ、「どこまで行きたいんだ?」と聞くと「この先の医院までです」。



運転手は、発車時刻まであと10分もあるにもかかわらず、これは一大事と、すぐにバスを発車させました。
バスはすぐに医院につき、そこで母親を下すことができました。でも朝早すぎて、まだ開いていなかったのです。

その様子を見ていた運転手の劉さんは、バスを降りて叫びました。「バスに乗りなさい。そこで待っていても辛いだろう。もう少し先に行けば別の病院があるから!」

赤ちゃんの容態はみるみる悪化し、けいれんが始まりました。泣きながら救急車を呼んでくれないかと訴える母親の姿を見て、劉さんは大声で聞きました。

「乗客の皆さん、救急車を待っていたら間に合わない。私は今すぐこの小さな命を病院に送らなくてはいけない。皆さん、ちょっと待っていただけますか」

乗客の理解を求めたうえで、バスの緊急灯のボタンを押し、猛スピードで走りはじめました。
乗り合わせた人たちから「いいよいいよ」「いそげ!」などと応援されながら
途中の駅を全部すっ飛ばし、10分で到着することができました。


若い母親:「運転士さんは本当にいい人です。赤ちゃんを助けてくれてありがとう」

中国の人は普段は、偉そうに無愛想にしていますが、本当は情が深いのです。
通勤時間に怒ったこの事件ですが、この運転士をとがめる人はいないのでしょうね。。

遅刻なんて別に何とも思っていませんから。これもまた美徳なのか。







弟に読み聞かせをしてくれる最近のお兄ちゃん






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