育パパの一喜一憂----大陸編

育児をするパパのことを育メンというらしいのですが…

春運_民族大移動

2014年01月16日 | ニュース
今日16日から「春運」といわれる春節、旧正月の恒例行事が始まりました。多民族大移動です。

異動人数は延べで32億人になるといわれていて、人口の倍以上です。地方労働者が実家に帰省するために大移動を行うというわけです。

すしずめ状態の列車内。10時間、15時間かかるのは当たり前です。


帰巣本能というのでしょうか、実家へ帰るという決意は想像を超えています。這ってでも帰る!というかんじです。

国外経由で帰る人もいるんです。タイなどを経由して帰るわけです。お金がある人しか使えない手ですが、

たいていはこんな感じで帰ります。


通路、車両連結部まで人がいっぱい、通路にしゃがむ人、寝転ぶ人、隙間にもたれる人。床で眠りこけている人もいて、この風景はすでに国家遺産です。

電車で36時間かけて帰ります!というつわものにあったことがあります。すごいですね。でも彼らにとっては「べつに」とか「ふつー」とかいうレベルの感覚です。


それとは逆に、「帰省恐怖症族」の若者が増加しているとも聞きます。恐怖症の原因は
1:「経済的負担」
2:「帰省チケットの入手困難」
3:「親に結婚を迫られる」

ある特集で取り上げられていた31歳の陳さんの例を取ってみると、IT企業に勤めている彼の月収は5000元(8万6千円)。家賃が2000元。光熱費、交通費、食費を含む生活費で2500元。これではほとんど残りませんね。

陳さんはもうすでに二年実家に買っていないそうですが、表向きの理由は仕事が忙しくて帰れないということにしています。でも本当の理由はお金がないこととチケットが入手できないことだといいます。

それでも今年は何とかして帰ろうと思うらしいのですが、貯金を使い果たし、おまけに借金をして子供たちに紅包(お年玉)をやり、挙句の果てに親から結婚を迫られるという三重苦に耐えながらの帰省となります。それでも顔では笑って過ごすらしいですよ。



これでは、恐怖症になりますよね。



この時期には「春運ダイヤ」というのが組まれて、地元での通勤や異動にいろいろと面倒な影響が出ます。けったいな時間帯にすごいラッシュになるとか、特定の路線が時間に関係なくずっとものすごく混雑するとか、回送列車が無駄に通過して行きます。その回送列車にのせてくれーーー、といいたくなるのは私だけではないはずです。



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