東京新聞(2011.1.25朝刊)に大きく1.24のインタビューの記事が掲載されています。
「29年ぶりに一般社会に出て、電車の自動改札機に戸惑う姿や、苦労しながら仕事を得たり結婚したりする2人の姿を紹介。2人の検察や裁判への思いも描いている」
「杉山さんは『(仮釈放後は)いろいろな面で苦労があった。その姿をカメラが追っている。若者に特に見てもらいたい』と話した」
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布川事件が発生し、「ショージとタカオ」が逮捕されたのが1967年10月。
桜井昌司さんは1947年1月生まれ、杉山卓男さんは1946年8月生まれですから、当時2人は20歳と21歳の若者でした。
最高裁で無期懲役が確定したのが1978年(逮捕から11年、31歳)、
第1次再審請求が最高裁で棄却されたのが1992年(逮捕から25年、45歳と46歳)、
仮釈放され、千葉刑務所から出獄したのが1996年(逮捕から29年、49歳と50歳)、
第2次再審請求が地裁で認められた2005年(逮捕から38年、58歳と59歳)、
再審開始が決まった2009年(逮捕から42年、62歳と63歳)、
そしていま2人は逮捕から44年目の新年を迎え、64歳のおじさんになりました。
仮釈放から数えても実に15年近い歳月が流れています。
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元テレビドキュメンタリー記者で、関西大学社会学部教授の里見繁氏は、多数のえん罪事件を取材をする中で
「すべての冤罪に共通していると実感したのは、『冤罪はその人の人生を根こそぎ奪う』という事実である。そしてまた、『国家はひとりの人間の自由や生命を、間違って奪い取ってしまうことがある。しかし、もしそれが判明しても、決して責任は取らない』という不条理であり、その恐ろしさである(「自白の理由」冤罪・幼児殺害事件の真相 里見繁 著・インパクト出版会)」と記しています。
通勤・通学途中の電車で発生する痴漢事件や、同棲相手とのトラブルから生じる事件で逮捕されることもあります。確たる証拠もないのに、日頃の言動や素行を理由に突然自由を奪われ、そして、長期間勾留されて「ウソの自白」を迫られる・・・。職場・家庭・学校、どんな場所、どんな人でも冤罪被害に巻き込まれる危険があることを、残念ですが、今この国で生きる私たちは自覚していなければなりません。
21歳1ヶ月のとき、まったく身に覚えのない事件に人生を「根こそぎ奪」われてしまったタカオこと杉山卓男さん。若い世代の人達に対して、きっとそんな想いからこの映画「ショージとタカオ」を観てほしいと語ったのではないでしょうか。
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2011年2月12日(土)13時
「ショージとタカオ」上映会inまつど
松戸市民劇場にておまちしています。
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東葛総合法律事務所友の会
「29年ぶりに一般社会に出て、電車の自動改札機に戸惑う姿や、苦労しながら仕事を得たり結婚したりする2人の姿を紹介。2人の検察や裁判への思いも描いている」
「杉山さんは『(仮釈放後は)いろいろな面で苦労があった。その姿をカメラが追っている。若者に特に見てもらいたい』と話した」
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布川事件が発生し、「ショージとタカオ」が逮捕されたのが1967年10月。
桜井昌司さんは1947年1月生まれ、杉山卓男さんは1946年8月生まれですから、当時2人は20歳と21歳の若者でした。
最高裁で無期懲役が確定したのが1978年(逮捕から11年、31歳)、
第1次再審請求が最高裁で棄却されたのが1992年(逮捕から25年、45歳と46歳)、
仮釈放され、千葉刑務所から出獄したのが1996年(逮捕から29年、49歳と50歳)、
第2次再審請求が地裁で認められた2005年(逮捕から38年、58歳と59歳)、
再審開始が決まった2009年(逮捕から42年、62歳と63歳)、
そしていま2人は逮捕から44年目の新年を迎え、64歳のおじさんになりました。
仮釈放から数えても実に15年近い歳月が流れています。
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元テレビドキュメンタリー記者で、関西大学社会学部教授の里見繁氏は、多数のえん罪事件を取材をする中で
「すべての冤罪に共通していると実感したのは、『冤罪はその人の人生を根こそぎ奪う』という事実である。そしてまた、『国家はひとりの人間の自由や生命を、間違って奪い取ってしまうことがある。しかし、もしそれが判明しても、決して責任は取らない』という不条理であり、その恐ろしさである(「自白の理由」冤罪・幼児殺害事件の真相 里見繁 著・インパクト出版会)」と記しています。
通勤・通学途中の電車で発生する痴漢事件や、同棲相手とのトラブルから生じる事件で逮捕されることもあります。確たる証拠もないのに、日頃の言動や素行を理由に突然自由を奪われ、そして、長期間勾留されて「ウソの自白」を迫られる・・・。職場・家庭・学校、どんな場所、どんな人でも冤罪被害に巻き込まれる危険があることを、残念ですが、今この国で生きる私たちは自覚していなければなりません。
21歳1ヶ月のとき、まったく身に覚えのない事件に人生を「根こそぎ奪」われてしまったタカオこと杉山卓男さん。若い世代の人達に対して、きっとそんな想いからこの映画「ショージとタカオ」を観てほしいと語ったのではないでしょうか。
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2011年2月12日(土)13時
「ショージとタカオ」上映会inまつど
松戸市民劇場にておまちしています。
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東葛総合法律事務所友の会