東葛総合法律事務所友の会

千葉県松戸市で"法律"をキーワードに集う市民の会

布川事件ニュース370号・ショージとタカオとカマダタカヨ

2011-01-19 23:04:35 | 日記
布川事件ニュース 第370号(2011.1.25)が届きました。

ニュース1面に、
布川事件守る会代表世話人である蒲田孝代(かまだ・たかよ)弁護士
「事件から43年 ようやく 桜井さん杉山さんの無辜の罪 晴らす」
という巻頭文が掲載されています。

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事件から43年 ようやく
桜井さん杉山さんの無辜の罪 晴らす

布川事件守る会代表世話人 蒲田孝代


 ようやく、ようやく、杉山卓男さんと桜井昌司さんが無辜の罪をはらすことができるという予感を感じています。

 この世の中は必ずしも真実が勝つことになならず、正義が勝つことにもなりません。しかし、私たちは、真実の尊さを大切に思いますし、社会的正義の実現の為にはどこまでも力を注ぐ人間で有り続けたいと思い、多くの思いを共通する方達と共にこのえん罪事件を闘ってきました。

 杉山さんと桜井さんの真摯で真剣な訴えと客観的事実が示す無実の証左は、弁護団の熱心な活動と、多くの支援者の輪の中で、ようやく近い日、結実しようとしています。

 杉山さんと桜井さんのこれまでの人生に対するさまざまな思いを、深く知りうることはできません。しかし、想像するだけでも、司法の残酷さを感じざるを得ません。せめて、司法権の行使者は、「疑わしきは被告人の利益に」という刑事手続きの原則を徹底して実践してほしいと思います。

 3月16日は歓喜の日になりますように、心の底から期待しています。

(弁護士・東葛総合法律事務所)
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蒲田孝代弁護士は、布川事件・第一次再審請求の頃、弁護団の一員として活躍されました。
1987年、水戸地裁土浦支部で第一次再審請求が棄却されたとき、緊張した面持ちで足早に裁判所の建物から門前で待つ報道陣と支援者のもとへ駆けつける姿がテレビ映像に残っています。

2月12日の松戸上映会でも、蒲田孝代弁護士が参加者のみなさんに挨拶されることと思います。
ぜひ、大勢の方に上映会に参加していただき、警察や検察だけでなく、蒲田弁護士の言う「司法権の行使者」つまり裁判官に対しても、布川事件の2人「ショージとタカオ」の人生を狂わせた責任があることを実感してください。

「タカオ」こと杉山卓男さんは「ショージとタカオ」先行上映会でこう話しておられます。
あんずさんのブログより
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・・・裁判所が本当にだらしないですよね。私たちは裁判になればわかってもらえるともって自白もしてきたんですけども裁判官という人間は検察の言うことは全部正しいんだという見方でやってきました。私らの有罪に関わった裁判官は数十人に上ります。その中でやっと今度第2次再審でまともな裁判官にあえてやっともうすぐ目の前に無罪判決が手のひらに乗る寸前まできました。これも皆さんのご支援のおかげと思って感謝しております。

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私たちも「ショージとタカオ」と一緒に、刑事司法の軌道修正を迫る世論作りに貢献していきましょう。

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2011年2月12日(土)13時
「ショージとタカオ」上映会inまつど

松戸市民劇場にておまちしています。
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東葛総合法律事務所友の会