東葛総合法律事務所友の会

千葉県松戸市で"法律"をキーワードに集う市民の会

「ショージとタカオ」上映会まであと40日足らず

2011-01-05 01:00:59 | 日記


「法と民主主義」は、日本民主法律家協会という法律家団体が定期発行している、少々専門的な月刊誌です。

この「法と民主主義」の最新号に「検察の実態と病理~真の検察改革を実現するために」という特集記事があり、その中で布川事件も取り上げられています。

「・・・検察によって造られた「冤罪」と闘ってこられた貴重な経験を、事件の代理人として、あるいは当事者として、また取材者として、下記の15件の事件について、検察に焦点をおいた報告をお書きいただきました。
 事件報告一つ一つから、検察の病理の深さとそれを放置してきた憤りが伝わるとともに、真の検察改革の実現に向けて取り組むべき課題が見えてくるように思います。」
「■事件報告一覧
三鷹事件/松川事件/松山事件/鶴見強盗殺人事件/草加事件/足利事件/東電OL殺人事件/大阪小切手詐欺事件/富山・氷見事件/志布志事件/福島県ゼネコン惜しく事件/朝鮮総聯会館等詐欺事件/京都少年強盗致傷事件」

 管理者の知らない事件がたくさん載っていますし、また既知の事件についてもマスメディアの人ではなく、事件当事者である弁護人が筆を執っており、しかも検察の証拠隠し、脅迫的・高圧的な取調べ、さらには証拠のねつ造まで行われたありのままの事実を白日の下にさらす、という明確な視点での記事ばかり。被告人を有罪にするための「自白の任意性」がどれほど重要か、ということを実感させられた、たいへん読み応えのある一冊でした。

 布川事件は「ショージとタカオ」のお二人が仮釈放になってから現在まで、多くのテレビ番組で取り上げられていますし、伊佐千尋 著「舵のない船 布川事件の不正義」は、桜井昌司さんと杉山卓男さんのお二人がまだ刑務所服役中の1990年に刊行されています。

そういう支援を受けられていない事件が数多くある、という事実を前にして、私たちは布川事件の真相解明のための支援活動を通じて検察のあり方、刑事裁判のあり方をきちんと理解しなければ、と思います。

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2011年2月12日(土)13時
「ショージとタカオ」上映会inまつど
松戸市民劇場にておまちしています。
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