どうしてこんなところで寝ているんだろう?
こんな夢を見るとベッドの中の妻が言うので、「そりゃ、それはね、足の小人さんたちに「足を動かせ」っていう命令が来ないから働けないんだよ。だから動いてくれないんだよ」と答える。
「そうか。じゃあ小人さんたち頑張って」と足に向って叫びながら彼女は足を懸命に動かそうとする。
「でも、それじゃあ勝手に小人さんたちが動いちゃうから命令と一緒に動くようにしないと。
左の足の動きを見ながら右足を動かすと右足の小人さんたちが左足の小人さんに負けないように動くかもよ 」。
そんな私の呼びかけにもちょっと元気なく彼女は、
「手は何とか少し動くのに足は頭から遠いから小人さんたちに命令が届かないのかな....?」
妻の担当の作業療法士さんは女性だ。
女性の方が男性よりも容赦なくノルマを課す。
それが恵子には時々悔しいらしく、今日もクイズを出されてそれができなかったためにその後の作業がズタズタだった。
ただ、それは横で聞いていても「これは正常な頭にも難しいのでは?」と思えるようなクイズだったのだが...。
「ガラスと神社、嵐と病院、かえでと綿、....」といった何の関連性もない2つのことばを10種類療法士が言って、その後に療法士が「嵐」と言ったら「病院」と答えなければならないという形式のクイズなのだが、このクイズ、この2つのことばを何かのストーリーを作って覚えていかないとなかなか思い出すのは難しい。
10種類のことばの組み合わせを聞く間にすぐ前のことばのつながりを忘れてしまうからだ。
きっと記憶力を試したり脳が正常に機能しているかどうかを試すクイズなのだろうが、これは健常者にとってもかなりハイレベルな問題なのでは?と正直思った。
ただ、これができなかったことが彼女にはものすごく悔しかったらしく、このクイズの後の落ち込みようは尋常ではなかった。
小さい頃から「本の虫」だった彼女にとってみれば「自分の得意ジャンル」のはずだった「ことば」の問題でこれほどつまづくとは思ってもみなかったからだろう。
こんな夢を見るとベッドの中の妻が言うので、「そりゃ、それはね、足の小人さんたちに「足を動かせ」っていう命令が来ないから働けないんだよ。だから動いてくれないんだよ」と答える。
「そうか。じゃあ小人さんたち頑張って」と足に向って叫びながら彼女は足を懸命に動かそうとする。
「でも、それじゃあ勝手に小人さんたちが動いちゃうから命令と一緒に動くようにしないと。
左の足の動きを見ながら右足を動かすと右足の小人さんたちが左足の小人さんに負けないように動くかもよ 」。
そんな私の呼びかけにもちょっと元気なく彼女は、
「手は何とか少し動くのに足は頭から遠いから小人さんたちに命令が届かないのかな....?」
妻の担当の作業療法士さんは女性だ。
女性の方が男性よりも容赦なくノルマを課す。
それが恵子には時々悔しいらしく、今日もクイズを出されてそれができなかったためにその後の作業がズタズタだった。
ただ、それは横で聞いていても「これは正常な頭にも難しいのでは?」と思えるようなクイズだったのだが...。
「ガラスと神社、嵐と病院、かえでと綿、....」といった何の関連性もない2つのことばを10種類療法士が言って、その後に療法士が「嵐」と言ったら「病院」と答えなければならないという形式のクイズなのだが、このクイズ、この2つのことばを何かのストーリーを作って覚えていかないとなかなか思い出すのは難しい。
10種類のことばの組み合わせを聞く間にすぐ前のことばのつながりを忘れてしまうからだ。
きっと記憶力を試したり脳が正常に機能しているかどうかを試すクイズなのだろうが、これは健常者にとってもかなりハイレベルな問題なのでは?と正直思った。
ただ、これができなかったことが彼女にはものすごく悔しかったらしく、このクイズの後の落ち込みようは尋常ではなかった。
小さい頃から「本の虫」だった彼女にとってみれば「自分の得意ジャンル」のはずだった「ことば」の問題でこれほどつまづくとは思ってもみなかったからだろう。