道東を発見する旅 第3の人生

いくつに見える、筋肉芸人、マッチョの自慢を封印

いくつに見える


どうやら自分はとんでもない間違いをしてしまっていたようだ。

2,3週前のブログで64になるのに50代と思われていたという内容を書いた。


それに気を良くして、何人かの人に「いくつに見える」と聞いて回ったのだが、予想していたよりも鈍い反応だった。


よく考えれば、質問された人にとって自分が何歳だろうがどうでもいいわけだ。


相手が若い人なら、自分が50代だろうが60代だろうが、オヤジの世代なので10歳違おうが興味がわくはずがない。


そんなとき、ある雑誌に掲載されていた記事を読んだのだ。


元銀座ホステスだった人が、記事の中で男性が女性に「いくつに見える?」と聞くのはやめましょう、と書いていた。


その理由は後で書くとして、実際、自分の場合、年寄りの年齢で興味を惹いたといえば、見かけが80くらいのお年寄りがインタビューの「おいくつですか?」で「90歳じゃ」と答えたというケースくらいである。


そんなわけで、自分はたとえ80歳になったとしても「いつくに見える?」は2度と口にしないようにしよう。


筋肉芸人


先週、火曜の夜、ゴールドジムに行き、トレーニングルームに入ると、テレビでよく見る「なかやま○○くん」がトレーニングをしていた。


そこでトレーニング姿を見るのは初めてだった。

ビックリしながら時々チラチラと見ていたが、自分の周りの人も平然としていたように見えたけど、意識していたに違いない。

自分は横目でベンチは何キロ挙げてるとかふくらはぎのトレーニングが重い重量だったとか見ていた。


30分くらいして、たまたま息子がトレーニングルームに入ってきた。飛んでいき「○○君がトレーングしてるで」と言うと、「ウソー」と言って興奮していた。


しばらくして、息子が寄ってきて「見たよ、見た見た」といって「そんなに大きくないね」と言っていた。


確かに、いかつい身体ではなくバランスよく筋肉がついていたようだ。そんなに激しいトレーニングをしているわけでもなかった。


その後、自分はトレーニングを終わり、シャワーを浴びて出てくると、○○君がタオルで前を隠してシャワールームに入っていった。


別にどうでもいいことだが、テレビではいつも裸になり筋肉自慢をしているのだが、ここのジムに行けば、バランスよく鍛えているトレーニーの一人でしかない。そんなに目立つわけでもないのだ。


それでは、ジムで目立っているのはどんな人なのか。言葉は悪いかもしれないが奇形のような体型の人である。


これが人間か、というようなクマのようにでかい人、丸太のような腕の人とかキャッチャーミットのような怖ろしくでかい肩の人とか、小柄でも異様に厚い胸の人とか、よくここまで鍛え上げたなと驚くような人を見かけるのだ。


だから我々のような普通のトレーニーは、いくらでかくなったのがうれしくても○○君でもその程度なので自慢するほどの事は無いのである。


3か月の成果


それでも、自慢したい自分は、この3ヶ月の成果をブログ限定で自慢させてもらう。


自分がそこのジムに行くようになって3か月になる。今度は真剣にトレーニングしているので、腕も見かけで結構太くなったし胸も厚くなってきた。


先日測ってみると胸囲が98から105になっていた。これには驚いた。64歳でまだ進化しているなんて・・・。


しかし、この2年くらい全然真剣にやっていなかったことを証明してしまっているのだ。


だけど、そのおかげで今年の1月2月ごろに買ったスーツがパンパンになってしまい胸が入らなくなった。


すごくうれしい。だけど、無尽蔵に買い替えるほどの余裕はないので、今後の事を考えて、当面スーツを着るのはやめて紺のジャケットとパンツのスタイルに変えた。


ジャケットならもっとでかくなっても上下別々に買えばいい。


ついでに紺ジャケットに対してグレーのズボンは定番だが、思い切ってモスグリーン(深緑)のパンツにした。


これが凄くオシャレに見えるそうで、顔見知りのファッションにうるさいデパートの中年男性店員が「今までで一番かっこええですよ」とほめていた。


体型が落ち着くまではカジュアルな恰好をしながら、コートを着るくらい寒くなるのを待つのだ。


コートの中はなんでもアリなので、上着に気を使わなくていい。早く寒くなってほしい。


なぜダメなのか


最初に書いたけど、「いくつに見えるを聞くのはやめよう」の記事は、マッチョを自慢するのをやめようというのが本来のメッセージである。

それに追加で「いくつに見える」質問をやめようというフレーズが載っていた。


なぜ、マッチョを自慢したらいけないのか。この著者によると、男→鍛える→自慢するという構図になるそうで、それが高じて、割れた腹筋を触ってくれとかいうパターンになるそうだ。


それがゴメンだということになるらしい。


その理由として、そして女は男を愛しながらも、ある種のオスらしさとは距離をおきたいという心理があるそうだ。


たとえば毛むくじゃらとか体臭だとかであり、それが性欲を含む男そのものへの恐怖感や嫌悪感につながるといい、マッチョもその範疇に入るという。


なぜ、そうなるのか。著者は「やりたいだけの男から身を守るための防衛本能」ではないか、と書いている。


そんなわけで、マッチョ自慢も、いくつに見えるも、自分への称賛を無理強いする点は同じなのだが、太い腕をさわってくれとか胸をさわってくれとか女性に言うのは、極端な場合、「自分のムスコを触ってくれ」と言っているのと同じである、と著者は衝撃的な発言をしている。


そんな訳で、とんでもなく恐ろしいことになってしまうようで、あらためてビックリしている。それでマッチョ自慢も封印しなければならないようです。

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