道東を発見する旅 第3の人生

追い越し アウトバーン 時速220km 自分の選択

秋が一気に深まり朝夕がぐっと寒くなった。季節の変わり目がやってきて、今週は週7日のうちフェリーが動いたのはわずかに2日だけだ。

地方新聞に自分が来春に退職するという記事が出た。ちょっと切ない気分になったが、いよいよ残り半年だと思うとちょっとうれしい気もする。さて、3月以降に契約する車を決めた経緯について紹介します。

どこまでも続く長い一本道

飛行機で新千歳空港に着き、レンタカーを借りて北海道を車で走り始める。運転し始めると、すぐに市街部を抜けて広い平野の中の一本道に出る。ある町を通過すると「次の町まで何キロ」という案内が見えてその繰り返しだ。どこまでも続く長い一本道を走る。

一本道は、国道、道道(北海道が管理している道路)で片側1車線の立派な道路だ。

スピードを上げると前の車の集団に追いつく。

トラックとか軽4輪とか色んな車が団子になって走っている。平均速度70キロから80キロ、時に100キロだ。

最後尾で走るか、あるいは追い越すか、イライラしがちな自分は追い越しを考える。

大阪の場合

大阪に住んでいた時、車で出かける時、目的地はスーパーかホームセンターくらいだ。

スーパーのあるショッピングモールまでは200メーター、500メーターあるいは1kmしか走らない。ホームセンターでも2キロ圏内に複数あった。住宅地がどこまでも続いているのでドライブするとすぐに信号で渋滞に引っかかる。

都会のドライブは、車で構成される行列(車の行列)に加わって後ろについて移動するだけだった。

来年の3月から引っ越すと、自分の住む町から、近隣の大きな町まで50キロ、70キロと遠くまで出かけることになり、必然的に次から次へと追い越したくなるドライブになる。

追い越し

車の追い越しはストレスがかかる。対向車線がカラッポになると、遠くの方を見て対向車が来るかどうか確認し、一気に加速する。追い越している時はドキドキしながらアクセルを踏み続ける。たぶん、追い越しでは血圧が上がっているのは間違いない。

追い越しのストレスをどう軽減するか、これは車の買い替えに際して、重要な要件だ。

そこで思い出したのがアウトバーンだ。上の画像は右が追い越しになっているがドイツでは逆で左が追い越し車線です。

速度無制限のアウトバーン

ドイツにはアウトバーンという高速道路が国内に張り巡らされている。その6割以上が速度制限なしで走れるのだ。もっとすごいのはどんなに走ってもお金がかからない。無料である。

昔、フランスに住んでいる時、ドイツとの国境沿いの町に住んでいた。フランスの家から車で国境を越えてアウトバーンに乗るまで15分くらいだったか。そこからドイツを通過してスイスにスキーに行ったりしていた。

当時、自分はフォルクスワーゲン(以下VW)のゴルフGTIに乗っていた。30年前だけどゴルフの一番高い車で最高速度220キロがうりだった。

アウトバーンに入って、どんどん加速していくとマニュアルの5段ギアでアクセルペダルに軽く足をのせている時点で130キロくらいだった。そこからアクセルペダルを踏み込んでいくと180キロまでグーンと加速する。6段に入れて床までアクセルを踏み続けると200キロになり、エンジン全開で床までアクセル状態を2,3分続けてようやく220キロになっていた。

読んでいてもイメージが沸かないと思うので動画をのせておきます。最新の高いゴルフです。

VW Golf 8 GTI (2021) AUTOBAHN POV TOP SPEED 🚀 #TopSpeedBrothers

時速200キロだなんて安全に走ることが出来るのか、と思う人も多いだろう。動画でわかるように追い越し車線は速い車優先が厳格に守られており遅い車は後ろをチェックしながら走って走行車線にスーッと移動するので追い越し車線を高速で走っていても安全に走行できる。

自分も180から200キロで走っていて、バックミラーにポツンと小さな点が見えたらら、あっという間に大きくなって真後ろにつかれてしまう。これが結構怖いのだった。

追い越す方としても200キロくらいで走っていて前方に明らかに遅い車が走っていると200キロからブレーキをかけてあっという間に減速する。

アウトバーンは昔からあって、そこを普通に走っているドイツ車は、ガッチリした足回りで高いブレーキ性能も高くないと危険なのを誰もが身体で知っている。

自分がゴルフGTIに乗っていた30年前は最高速が220キロだったが、最新のゴルフGTIの上級バージョンは280キロも出るようだ。

ついでに日本が誇る日産スカイラインGTRの動画も載せておきます。こちらは、何と330キロ、凄いです。

NISSAN GT-R R35 333km/h ドイツのアウトバーンでトップスピードに挑戦してみた🏎

Youtubeで見ていると、さすがに300キロを越える車は数少ないようで、特定の車種に限られる。この動画で、国産のGTRは300キロ越えから前方の車に近づく時、一気に150キロくらいまで減速出来ている。それでも運転していて怖い感じもしないのだろう

自分の選択

さて、現実に戻って年寄りの自分にGTRはいらないし、そもそも日本には200キロ出せる場所はない。

だけど、北海道の真冬の凸凹雪道も、、また何度も追い越しに迫られる夏道もフォルクスワーゲンのパワーとガッチリした足回りがあれば追い越しは安全に出来るし、アウトバーンでの交通事故も想定して頑丈なつくりにしてあるので、鹿が突っ込んできても普通の車よりはダメージは小さいかもしれない。

また、追い越しに戻ると、速度が130キロから180キロまでスムーズに吹き上がる性能があればかなり安全に追い越しが出来る。

大雪山系、ニセコ山系を貫くとても長い登りの坂道もスムーズに登るだろう。

足回りの頑丈さ、直線安定性、凸凹の雪道もすべて考慮して、かって乗っていたフォルクスワーゲンのSUVで4輪駆動車を買うことにした。

自分の残りの人生を考えると、快適に運転できるのも、あと5年、長くて10年までだと思う。

日本の道路には余裕がありすぎる車を運転の能力が劣化していくため最低限のエネルギーで運転するのが最良の選択ではないかと思っています。

実際に乗ってみての感想は来年の3月以降になりますが、たぶん、パワーをもてあますことはないと思います。

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