頬骨が痛い
先週の初め、鼻の付け根の左側周辺の骨に違和感を覚えた。
痛みはそれまで続いていたのかもしれない。だけど、連休にガンガントレーニングして結果、全身の筋肉痛の方が優先していて気にならなかったようだ。
あわてて、その場所を指で押さると骨の表面にズキンとした痛みがはしる。
また、その日は朝から鼻水が出たり涙が出たりして鼻の調子が良くなかった。
ネットで検索すると、慢性副鼻腔炎の時に鼻骨のあたりを触ると痛むと書いてある。
ひょっとして鼻が悪くて痛いのだろうか、それとも副鼻腔に癌が出来て骨が痛むのか。悩み始めると不安感が増大してきた。
なにせ、自分は癌闘病中の家内の夫である。家内につづいて自分も癌になったら残された哀れな息子たちが可哀想だ。
耳鼻科を受診
そこで急きょ耳鼻科を受診することに決めた。少なくとも副鼻腔炎かどうかは診てもらったらすぐ分かるはずだ。
誰に相談するか考えた。
何年も前に研究指導していた耳鼻科の大学院生が、電車で15分くらいの場所で開業しているのを思い出し、仕事の合間をぬい電車に乗ってトコトコでかけた。
電車を降りて駅前にあるビルの2階に彼のクリニックがある。
エレベータで2階に上がると、専用のエレベーターだったようで、そのままクリニックの中に入った。待合に入ると、高老齢者や子供連れの母親などで結構にぎわっている。
受付をして座って待っていると懐かしい声が遠くの方から聞こえてくる。あいかわらず早口だけど丁寧に診察している様子がうかがえた。
40分くらい待って自分の番になり診察室にはいった。
突然、自分がやってきた事にに対して、向こうがビックリして恐縮している表情をしていた。
それをしり目に自分から一方的に話しかけて朝からの症状を訴えた。
話し終わると、彼は器具を取り出して自分の鼻の穴にシューシューと麻酔薬なんかを噴霧した。
とたんに鼻の中がむず痒くなりクシャミを連発する。
ここでは自分は遠慮なしに思うまま鼻をかみくしゃみをさせてもらうのだ。自分の教え子だから気楽なものだ。
その後、やおら内視鏡を取り出して鼻の穴の中をのぞかれた。
ご高診の結果
軽い鼻炎だけで何もないので心配いらないそうだ。
骨が痛むことに関しては、「きっと何かにぶつけられたんじゃないですか」という。
もし上額癌だったら、いきなり骨の表面に癌細胞が浸潤することはありません。最初に痛みが出ない状態でジワジワと進行していきますが骨の内部で広がり、その過程で鼻血や色んな症状が出るだろうし、今は考えなくていいでしょう、と有難いご託宣であった。
あれから4,5日たって痛みは完全に消えたので、どこかでゴツンとぶつけたのだろう。
ドンキ状態のジム
そう言われれば、思い当たるのはジムで、よく覚えてないけどバーベルの棒に顔がぶつけたような気がする。
先週の週末、ジムでトレーニングしているときの事だ。
小柄だけど凄いパワーの人がいて、怖ろしい程の重いバーベルを上げているのを、自分はあっけにとられながら横目で見ていた。我に返りふっと顔を戻したとき、バーベルに顔をぶつけたように思うのだ。
なぜ思い出せないかであるが、トレーニングしているときはテンションが上がっているので、少々の事では痛みを感じないのである。
いつもよくある事で、「大丈夫かな」と思うのだが、「大丈夫だ」と片付けてしまう。
ただ、自分が考えるのに、一番の問題点はジムの中の器具の配置である。
トレーニングルームはそこそこに広いのだが、そこにキチキチに目いっぱい山のような器具やバーベルの重りが配置してある。
十分に気を付けないとすぐ身体をあちこちを金属にぶつけてしまう。
言ってみれば、ドンキホーテのお店の中のような感じで、商品の代わりに器具が並べてある。
だから、現在、自分の身体には右の3頭筋に内出血の傷、左の足首に20キロの重りでぶつけた傷がある。これらは全てぶつけたときの事を覚えているのだが、顔をぶつけた時はそれほど痛くなかったのだろう。
そんな訳で、年をとって注意力が散漫になるので身体のあちこちを何かにぶつけないようにしようという平凡な心構えを再確認して話が終わってしまう。もう一つ盛り上がらないままで終わってしまい申し訳ありません。