道東を発見する旅 第3の人生

理想の筆記具、幸せは年齢により変化する

エナージェル

このところ、字を書くのにパイロットのV-ballを使っていた。今使っているノートの書き味で筆記具を色々試した結果、引っかかり感があるが、ボールペンと違い水性なので、文字のかすれが起こらない。先週の初め、字がかすれてきたので、おかしいなと思ったら、インク切れ寸前だった。これは大人買い(1ダースとか10本)していなかったので新品を買いに行かないといけない。

その日、勤務時間が終わってから、梅田の紀伊国屋書店にぶらりと出かけた。都会に住んでいると、これが可能だからうれしいなあ、と思いながらも、いつものように筆記具コーナーに行くと、例のごとく色々新製品が並べてある。目立つ物を試し書きしながら、ちょっとはずれたスペースに置いてあったペンテル、エナージェルを手にした。210円もする。あれ、こんなに高かったかな、と思って、メモ用紙に試し書きしたところ、あまりのスムーズさにびっくりした。

インクのボタ漏れもないし、インクの乾きが早いというのでメモ用紙(試し書き用に一杯置いてある)に沢山字を書いて、そのまま白紙のメモ用紙を上からかぶせた。結果は、インクが白紙に写らない。これは凄いと思い購入した。

過去最高の書き味

1週間近く、エナージェルを使っているが、ますます気に入っている。何年もの間、書き心地のいい筆記具を求めて、ボールペン、高い万年筆、油性ペン、ゲルインクペンと色々試してきた。大人買いした筆記具は何種類もあるが、今のところ、自分の中で、エナージェルが、最高の書き味であると断言できる。

もしデメリットがあるとすれば、210円の価格である。だけど、自分のような人は多いと思うので、値段が2倍だとしても、それが買わない理由にはならない。先日、行ったときも、筆記具売り場で、次々と試し書きしているOLさんがいた。あちこち回って戻ってきても、まだ書いていたので15分くらいはやっていたようだ。理想の書き味を求めている旅を続けている修行者のような人がいくらでもいると思う。

興味がある方は、是非ペンテルのエナージェルを試し書きしてみて下さい。ただし、メーカーの規模のせいだろうか、どこの文具店にでも置いてあるという訳では無さそうだ。

刺激を求める自分の姿

それにしても、理想の筆記具を求めて、いつも新しい物を探している自分は、マニアック過ぎないのだろうか。刺激を求めるのはどういう意味があるのだろう。ネットでちょっと調べて興味深い記事を見つけたので紹介します。

以下、引用

「幸せの意味」は年齢によって変化するという調査結果 / 若い頃は刺激を、高齢になると平穏さを求める
http://rocketnews24.com/2011/12/28/167584/


かつて大切だったものや経験が今の自分にはあまり意味をなさないということは誰しも経験があるだろう。それはがっかりすべきことでもないようだ。「幸せの意味」は年齢によって変化するからだ。

最新の調査結果で幸せの定義が年齢によって大きく異なることが明らかになった。若者は幸せを「興奮や刺激」に結びつけ、一方高齢になるほど幸せを「平穏さ」に結びつける傾向が高いことが明らかになった。

調査を実施したのはペンシルベニア大学のキャシー・モギルナー教授。参加者を10代、20代、30代、40代、50代の5つのグループに分けて複数の調査や分析を実施した。

まず、教授の率いる調査チームはコンピュータープログラムを使って、各年齢グループによって書かれている何百万ものブログを対象に、幸福感やその他の感情に関連する言葉を分析。加えて、各年齢層がどのように幸福を定義しているかを調査した。その他、各グループ毎にどんな贈り物にお金を使うかを質問し、Wiiは「刺激重視」入浴剤は「平穏さ重視」というように、回答結果を「刺激重視」か「平穏さ重視」か分類した。

このような一連の総合的な調査・分析の結果、若い参加者は幸福を刺激や興奮と結びつける傾向が高かったのに対して、高齢になるほど幸せを平穏さや満足感に結びつけることが分かり、幸福の定義は年齢によって確実に変化することが明らかになった。

また、若い人ほど未来に興味があり、高齢になるほど現在に価値を置く傾向にあることも分かった。

「より幸福な生活を送りたいと願うのであれば、各年齢層がどのように幸福を定義しているかを考慮することが大切です」と教授は話す。

年齢を重ねるごとに幸福の意味が変化することを受け入れて、今の自分にとっての幸せを追求することが幸せへの近道のようだ。

(文=佐藤 ゆき)

引用終わり

まとめ

この記事のポイントは、幸せ感をもたらす贈り物が、年齢によってカテゴリー分類できるという点である。Wiiはゲーム機の事だと思うので刺激重視であり、入浴剤が平穏さ重視に分類されるのであれば、自分が幸せ感を感じる筆記具は、平穏さ重視に分類されるのだろう。

だからといって、刺激しないというわけではなく、若い人でも年寄りでも、書き心地の違和感は、常に脳にネガティブな刺激を与えるような気がする。

若いときは、嫌な思いをしても、我慢してしまえるが、我々のような年寄りになると、少しでも快適に字を書きたいと思うものだ。

自分の場合、息子相手にいつも自分の筆記具に対する熱い思いを話しているのだが、息子は変なボールペンでも普通に使っているようなので具合の悪い筆記具をどうにかしたいという閾値は自分よりもはるかに高いようだ。

これからエナージェルが売り上げを伸ばしていくのかどうか分からないし、自分の中のエナージェルブームがいつまで続くのかわからない。

ただハッキリしていると思うのは、理想の筆記具探しの旅は、これからも続いていくのだろうし、今回のは小発見でしかないのかもしれない。文具メーカーの人は激しい競争に疲れているかもしれないが、きっと新発見が続いていくのだろうと思います。頑張ってほしい。
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