道東を発見する旅 第3の人生

心の安らぎ、修道院へようこそ、静寂から見えるもの

心の安らぎ

長い連休が終わった。昨日の朝、病院に行くと何もなかったかのように仕事が始まっている。だけど、朝、見かけた人の表情は明らかにリラックスしていた。皆、疲れがとれたのだろうか。

「職業を持っている人の3分の1は、仕事が終わっても切り替えができていません。彼らは本当の意味での休養ができていないのです。」ケルンのスポーツ心理学者へニング・アルマー

2,3回続けて、このテーマを考えてみたい。

本を買った

連休中に、息子と買い物に出かけた。途中、息子が本屋に行きたいというので、仕方なく、本屋でうろうろしていると、1冊の本のタイトルが目に入ってきた。

修道院へようこそ:心の安らぎを手にするための11章」、著者ジモーネ・コーゾック。

パラパラと中を見てすぐ購入を決めた。ドイツ人女性ジャーナリストが修道院に体験訪問する様子が描かれている。

自分が修道院に興味をもった、きっかけ

今年の2月ごろだったか、NHKのBS放送でオードリーヘップバーンの「尼僧物語」という古い映画を放映していた。若くて美しいオードリヘップバーンが、修道女になってアフリカで医療活動をするストーリーである。尼僧として神に仕える毎日の中で湧き上がる人間としての感情を描いた名作だ。それを見て、離島の診療所勤務と修道院の生活は似ているなあ、と思ったのが修道院に興味を持ったきっかけである。

何を感じたかは、いずれ説明するとして、この本のテーマは、静寂と安息である。パラパラとめくっているうちに、大阪に戻ってから、すっかり忘れてしまっていた大事な事に気がついた。

忘れていた、沈黙の時間

島に住んでいるときは、毎日、沈黙や静寂の時間が連続していた。今度のような長い連休や正月休みなど、急患が来ないと、何日もの間、誰とも話すこと無く静かな時間が過ぎていった。大阪に戻ってから1ヶ月半になるが、どこに行っても、人の話し声やザワメキが聞こえてくるし、家にいても、家族と会話を交わすのが楽しい。

この本では、心の安らぎを得るためには、自ら、求めて静寂の場所にいき、沈黙を守ることが大事であるという。

今日は、本の中から印象に残ったコラムを紹介します。本文43ページから引用。

静寂の人生

エジプトの砂漠で、修道士の中で、知恵のある老人(長老=師父)の見出した悟りの言葉

ある孤独な修道士のところへ、ある日、数名の訪問者がやってきた。彼らは修道士に尋ねた。
「あなたは自分の静寂の人生に、いったいどんな意味があると思っているのですか?」

修道士はちょうど雨水溜めから水をくもうとしていた。彼は訪問者たちに言った。
「水溜めの中をのぞいてみなさい。何が見えるかね?」

その人たちは深い水溜めの中をのぞいた。
「私たちには何も見えません」

しばらくしてから修道士たちはふたたび、訪問者たちにいった。
「もう一度、水溜めの中をのぞいてみなさい。何が見えるかね?」

訪問者たちはもう一度、下をのぞいた。
「ああ、いま自分たちの姿が見えます」

修道士は言った。
「そうだろう。私がさっき水をくんだときは、まだ水面は波を打っていた。いま水は静かになっている。これが静寂の体験だ。水が静まると、自分自身の本当の姿を見ることができるのだ

以下、アマゾンのサイトから本の紹介を引用します(グーグルで、修道院へようこそ、を検索してください)

都会の喧騒をはなれ、心の安らぎを求めて女子修道院にとびこんだ35歳の女性編集者ジモーネ・コーゾックは、魅力的なシスターたちの指導のもと、健康で価値のある人生を送るための方法について学んでいく。

そして1700年もの歴史をもつヨーロッパの修道院にいまも伝わる、祈りや瞑想、労働、食事などのあり方を紹介し、悩みやストレスを克服するための多くのヒントを与えてくれる。

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