爪切り症候群
耳慣れない言葉で、爪を切りすぎてかかる病気ではない。今回、自分が命名した造語だ。しかし、誰でも心当たりのある現象だと考えている。
発端は家に置いてある爪切りである。我が家では、長い間、家族で爪切りを共有してきた。子供が小さいときは、それでも良かったのだが、成長すると共に子供は爪を切った後、爪切りを元の場所に戻さなくなった。
ある日、自分が使おうと思った時、爪切りが無いことに気が付く。それがたび重なるうちに怒鳴るのも嫌になり、その日は爪切りを断念する。
2,3日後、コンビニに行った時、爪切りを見かけると、ついでに自分専用の爪切りを買ってしまう。それが何度も続き、気がつくと自分の引き出しの中に爪切りが数個入っていることになってしまう。
小物の自己増殖
問題は爪切りだけでは済まない事である。この記事を書くにあたって調べたら、あくまでも過去最大数であるが、ハサミが7,8本、ドライバーが数本、職場のデスクにはホッチキスが2個、ステック糊が3個、電卓が2個、ポストイットに至っては30、いや50個は持っているだろう。
こんな風に、使いたいときに見つからず、何度も買い足してしまう、小物が自己増殖してしまう現象を、自分は「爪切り症候群」と名付けることにした。
自分の印象では、小物は爪切りとは限らない。N子さんを見ていると、やたらとバンドエードとかガーゼ、マスク、鎮痛剤などを買い込んで貯めこむようだ。きっと、このブログを読んでいる方々でも、それぞれ自分の得意な?貯めこむ小物があるのだろう。
だから自分自身の「爪切り」に相当する「○○」症候群と考えてもらったらいいと思う。
レターケースも増えた
3年ほど前、どうしたものだろうか、思案の末、整理整頓が悪いからだろうと7段のレターケースを計4個買って、それぞれの引き出しに収納したのであるが、何かを探すとき、引き出しを一個ずつ開けて中味を確認することになった。
ところが、さらに厄介な問題が発生した。
とりあえず物を突っ込んでしまった引き出しは、中がゴチャゴチャで開けた瞬間、とりあえず突っ込んだモノが目に飛び込んでくるのだ。
そうなると、見えたモノへの想い出とか愛着が蘇ってしまい、肝心要のモノを探そうというモチベーションに冷や水がドパーッとかけられてしまうのである。そして、意欲がガクッとさがり、「まあいいか、また買おう」、ということになってしまったのだ。
そして、このたび、長年悩み続けた小物が自己増殖する「爪切り症候群」に対して、ついに必勝パターンの問題解決法を見つけたのである。
型抜きトレイ陳列法による小物の整理
今、自分のデスクにあるレターケースの引き出しを引っ張って中をのぞくと、ハサミやハンコ、ステックノリ、カッターなどが、それぞれの型枠の中に整然と並んでいる。
文章で書いてもピンとこないと思う。説明するのは難しいのだが無理やり説明してみる。
引き出しの中には、1センチの厚みのスポンジが敷き詰めてある。そのスポンジがハサミならハサミの形に合わせてくり抜かれているのだ。
ハサミとカッターの間は、黒いスポンジが空間を埋めている。だから見た瞬間、工具が並んでいる陳列ケースのように見えるのだ。
そして、ハサミを使用した後、元のハサミの形にくり抜いたスペースに戻していなければハサミの形の空間が残ってしまい、一目瞭然で中味のないことに気が付くのである。
イメージで言うとすれば、マフィンをオーブンで焼く時に、材料を流し込む金属型のような感じで、引き出しの中にハサミの型、ホッチキスの型、カッターの型、シャチハタ印の型が並んでおり、その型の中にハサミやらの小物が収納されているのだ。
利点と欠点
利点は、何がどこにあるかを一眼で把握できることで、物を探す手間がゼロになった。ただ、自分にとっては、それ以上に整然と並んでいる様子が実に美しい。
今のところ、完成品を見せたのは家族だけであるが、自分同様感動していた。
次にホッチキスや電卓が2つあっても意味がないので、気に入った一つだけを大事に使うことが出来る。また大事なモノでいつも使うモノと、あまり使わないモノを区別できるようになった。
欠点は、筆記具などの場合、使用するボールペンを絞り込むことが難しいというくらいだろう。今後、さらに改善していきたいが、その前にブログに写真をアップしてみたいと思っています。
参考のために、自分の使用している材料を紹介しておきます。
材料と方法
材料
東急ハンズで購入した「ウレタンスポンジ」大きさ45センチ×45センチ 210円
オルファカッターのアート用 刃が円弧上になっているもの
(自分は外科用のディスポのメスの方がよく切れることが分かったのでそれを使用しています)
100均で買ったカッティングボード(下敷きのようなもの)
方法
スポンジを引き出しのサイズに切る。そのスポンジに素材(材料)を押し当てて回りをカッターで切断する。
たった、これだけの方法ですが、効果抜群です。
最後に、この方法は、以前、ビジネス雑誌で見かけた写真をヒントにして自分で再現しました。日経関連のビジネス雑誌でオフィス整理整頓特集でした。もう捨ててしまったのでそれ以上の情報がありません。悪しからずご了解ください。
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