5億4200万年前頃のカンブリア紀に起きたカンブリア爆発と呼ばれる種の爆発現象は、カンブリア紀特有の現象ではなく、それより以前のエディアカラ紀にも同じような種の爆発現象が起きていたことが科学専門誌「サイエンス(journal Science)」に掲載された論文により明らかとなった。
この研究発表を行ったのは米バージニア工科大学のシャオ(Shuhai Xiao)准教授を中心とする研究グループ。
シャオ准教授はカナダのニューファンドランド島のエディアカラ紀の地層から採取された化石から200種類以上の新種の動物を発見。
種の豊富さから判断して、エディアカラ紀にもカンブリア紀に起きた種の爆発と同じような現象が起きたのではないかと推測した上で、このエディアカラ紀に起きた種の爆発を「アバロン爆発(Avalon explosion)」と命名した。
シャオ准教授によると、エディアカラ紀に起きた種の爆発で生じた生物はカンブリア紀に入るまでにはほとんどが絶滅。そのことから、この現象は生命の進化の過程で起きた結果としては失敗した一種の「実験」のようなものだったのではないかと述べている。
※ソース Technobahn 2008/1/4 20:20
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200801042020