ヒトへの進化。そしてヒトの限界と可能性。

私たちの体には38億年の歴史が詰まってます。偶然と必然が組み合わさり進化をしてきた我々の祖先の謎とは?

想像を絶する長い旅

2008年02月10日 | Weblog


私たちのひとりひとりは「進化カレンダー」の1秒(150年弱)を生きる存在である。

地球の歴史の長さに比すればまさに「一瞬」でしかないが、その「1秒」が決してはかないものだとは思えない。

私たちはその時間を様々に悩み、迷いながら、必死に生きている。時には永遠とも思えることもある。

しかしその一方で、私たちの喜怒哀楽が詰まった「1秒」がそれまでの想像を絶するほどの長い時間によって支えられている、と知る事は決して無駄ではない。

40億年にわたる命のリレーによって支えられた存在。それが私たちなのである。そのリレーを繋いできたのは、生命が本質的に持っているたくましさである。

そのたくましさの根源を知るために、原始の地球の考察から始めようと思う。

 

               <序・完>


※参考文献

 NHK地球大進化プロジェクト・地球大進化・日本放送出版協会・2004

 


途切れた事の無いひとつの道

2008年02月10日 | Weblog

地球が誕生し、ほどなく生命が誕生した。

その共通祖先から私たちに至る道を辿ってみると、それはさながら迷路である。
行き止まりになりそうな場面もあり、またその道中、どんな種類の生き物が存在したのか、すべてが分かっている訳でもない。
ただひとつ、わかっていることは、
その道がすっかり途絶えた事は一度も無い」
という事だ。
現在地球上に生きる生命はDNAという基本システムをすべて共有している。これは同じ祖先から出発した確かな証拠だと考えられている。原始生命から始まった道は、私たちにのまわりに存在するすべての生き物まで<勿論私たち自身も含めて>きちんと通じているのだ。

※参考文献
 NHK地球大進化プロジェクト・地球大進化・日本放送出版協会・2004

私たちがいま、ここに存在している謎

2008年02月10日 | Weblog


地球の歴史はおよそ46億年という。

それを1年に例える(進化カレンダー)。すなわち地球が誕生した46億年前を1月1日午前0時、現在を12月31日夜中の12時とするのだ。すると1日=126万年、1秒=150年となる。
この尺度で考えてみると、生命誕生は1月後半から2月半ばの出来事になる。一方、ホモ・サピエンスの出現は、実に12月31日午後11時37分(20万年前)である。

私たちは生命世界にやってきた新参者なのだ。どうやら私たちは気の遠くなるような時間の積み重ねがあって初めて地球史上に登場できた存在らしい。

ただし、この事実は生命進化の「終着点」がヒトであるということを意味するわけではない。 しかし私たちは確かに46億年という時間をかけて地球と生命の歴史がたどり着いた
最も新しい到達点のひとつなのだ。

※参考文献 ・写真出典
 NHK地球大進化プロジェクト・地球大進化・日本放送出版協会・2004