私たちのひとりひとりは「進化カレンダー」の1秒(150年弱)を生きる存在である。
地球の歴史の長さに比すればまさに「一瞬」でしかないが、その「1秒」が決してはかないものだとは思えない。
私たちはその時間を様々に悩み、迷いながら、必死に生きている。時には永遠とも思えることもある。
しかしその一方で、私たちの喜怒哀楽が詰まった「1秒」がそれまでの想像を絶するほどの長い時間によって支えられている、と知る事は決して無駄ではない。
40億年にわたる命のリレーによって支えられた存在。それが私たちなのである。そのリレーを繋いできたのは、生命が本質的に持っているたくましさである。
そのたくましさの根源を知るために、原始の地球の考察から始めようと思う。
<序・完>
※参考文献
NHK地球大進化プロジェクト・地球大進化・日本放送出版協会・2004