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ベルリンで、さあて何を食おうかな?

2004年5月に書き始めた初代ブログです。

5月7日深夜

2004-05-08 01:05:27 | おいしい楽しい話
先日、牛タンの話のときにベルリンで気のあった仲間が集まったベルリンコミュニティーの話を少し書きました。その仲間のK家、S家と高橋家総勢10人でどこか近場で別荘でも借りて何日か過そうという事になりました。近場というと北に行ってバルチック海の沿岸か、ドイツで一番大きい島、リュウゲン島、それ以外は魔女伝説で名高いハルツ地方、クリスマスのオーナメントなどの気の玩具作りの里、エルツ地方、といろいろ探しましたが人数の関係でいいところがなく、偶然ネットでベルリンの北約50キロのラインスベルグという美しい古都の郊外にヨットハーバーホテルがあり、そこに貸し別荘があることを発見。ハーバーの反対側の水際に自家用桟橋を持ったコテージがあり、そこは4ベットルーム+リビング、キッチン、お風呂も2つ。
すぐに予約して行ったのですが、写真のようにとても綺麗なところで設備も十分完備。
おおよその調理道具と食器類、すべてあるんです。
ホテルもありその中に大きなプール、サウナもあってご機嫌でした。
朝飯はホテルにあるスーパーへ行ってパンを買い、昼はレストランで、夜は自炊。キッチンがあるとこれが良い。どうも僕は毎日外食というのはつらいんです。
ベルリンから各自手分けして食材を持ち寄り(もちろんワインも)、食したわけですが最高だったのはこの写真にある自家用桟橋。ここはリビングに隣接したテラスで、テーブル、椅子も10人分は完備、ここでバーベキューをしました。ソウセージ、肉、野菜と焼いた中の真打は焼きおにぎり。僕のコレクションの中からHMVのポータブル蓄音機を持っていってSP盤のジャズなどを聴きながら。夜は大人6人で、いろんな話をしゲームをして。こまったのは5時ころまで盛り上がってしまってやっと寝たら、子供たちは8時には起きる事です。この写真はテラスから写した朝5時ころの風景。また写真入でご紹介しますが、この地方はドイツで唯一、免許なしでモーターボートを運転できる地域で、このハーバーにも貸モーターボートがあり2隻レンタルして一日、遠出をしました。そのときの湖、運河の話はまたいつかいたします。
この夏も、日本にお盆に帰る前に、何人かと泊まりに行く予定です。
ではまた。


5月6日初アスパラ

2004-05-06 22:30:42 | おいしい楽しい話
白アスパラ、食べ終わりました。
イヤーずっと待ってたせいかいつもにもまして美味しかった。
素材も取立てでみずみずしくてよかったんですが、しかしこんな自然の甘さはちょっとほかでは体験できない美味しさです。
さて、今シーズンは何回いただけるかな。
もう日本に帰ってしまったこの美味しさを知っている皆様へ。みんなの分もしっかり戴いておきます。写真は初アスパラにご満悦のK嬢。
今日はレッスンよりもアスパラの方がお目当てだったかな?
明日は朝からリハーサル、天気がよければ午後、ジャーマンオープンに行って来ます。


5月6日夕方

2004-05-06 18:07:03 | おいしい楽しい話
今日は15時に仕事が終わり天気予報が外れていい天気だったので急いで帰宅してスーツを脱いで、さー今日もジャーマンオープンへ。
と張り切っていたら急に暗くなり雷がなり始め土砂降りの雨。テニス観戦は諦めてそのおかげで白アスパラを仕入れに行ってきました。
今夜はベーリッツ産のアスパラをいただきます。
今、家内はお弟子さんのK嬢のレッスン中。そう、家内はピアニストでベルリンハンスアイスラー国立音大でレッスンをしています。今日は自宅レッスンですが。いま、K嬢の奏でるショパンを聴きながらこれを書いています。
K嬢と同じ屋敷に住んでいるM嬢にも先程連絡して、今夜は4人で。
付け合せはブレッテ(ドイツのハンバーグ、塩味)、ジャガイモ、そしてシンプルにスクランブルエッグ。そろそろ準備に取り掛かるかな。
今日はデジカメを忘れてしまいました。次回、アスパラ農園の様子をお見せします。

阿波屋

2004-05-06 01:07:12 | おいしい楽しい話
日本の外に長年出ていると、良く日本が恋しくなるという話を耳にします。
僕はベルリン滞在24年目、まわりにはもっと長い方々もたくさんいらっしゃいます。
もう日本に引き上げたいけど、子供の事や仕事関係でここに居なければならない人。
こちらの方と結婚していてずっとこちらに住むという事が当然のように決まっていて、しかもあんまり帰国する機会のない人。いろんな事情があるのでしょうが、日本はいいな、帰りたいな。
というのをよく耳にします。
もちろん本当にホームシックでかえりたいと思っている人ばかりじゃなく、こちらにない温泉とか、日本の風景とか、親戚に会いたいとか、様々な要素があるのでしょう。
僕は正直に言って日本に引き上げたいと思った事は今までまったくないんです。
仕事柄、ここ10年はしょっちゅう帰っているからかもしれませんがやはりこれだけ長く居ると人生の基盤はベルリンで日本から帰ってきても成田空港に着いた時よりベルリン空港に下り立ったとき、あー帰ってきたなーという気がします。
実は、日本の実家から今住んでいるアパートに24年前に引っ越した以外、引越しの経験がなく(建物内で一回引っ越しましたが)、もう今の住処の方が長くなっているからでしょうか。
もちろん日本は大好きで、帰国すれば東京のなじみの町を散策し、友人に会い、温泉に行ったりするのは楽しく、もう次回の夏の帰国時の遊びのスケジュールはほぼフルです。
四谷荒木町の小料理屋、世田谷の寿司屋、柴又のそば、浅草の天丼。
美味いものはいっぱいありますねー。
しかし普段のこちらの生活で日本が恋しくなるというのがほぼ皆無なんです。
そういえば留学当初は10年間帰国しませんでした。
そんな僕ですが、時々、タイトルに名前をお借りした阿波屋さんだけは恋しくなります。
JR小岩駅の南口にあるもつ焼きがメインの飲み屋さんで、ここが何を注文しても美味い。
魚は大将が趣味で釣ってきたのを刺身や焼き物で戴き、モツの材料は新鮮で生でも食べられるもの、それを大将が備長炭でじっくり焼いてくれる。自家製のカラスミなんかも置いてある。
職人。
この言葉も職人自体も大好きな僕ですが、ここの大将も口数少なくひたすら焼きながら動きに無駄がなく若い衆に文句を言うより自分で仕事をしちゃう、それを周りが見て機能的に店が動く。
どうですか、この写真の大将の佇まい。
ドイツに渡る前はまだ未成年で、何度かこの店に来てたけど記憶にあまりなく、12,3年前から年に1,2度帰国するようになって父と滞在中に必ず2,3回は来た店なんです。父は開店当時からの40年来の常連でした。ちょうど昨年の春の帰国時に僕がドイツに帰る前夜、兄と三人で飲みに行ったのが父と酒を呑んだ最後になりました。
夏の盛りに入院し、そのまま結局退院することなくこの2月に他界した父は2人の息子とこの店で彼曰く日本一のチューハイを呑むのを晩年一番の楽しみにしていてくれたようでした。
また7月、東京のお盆の時期に帰国して、真っ先に兄と呑みに行くつもりです。