勃ちあがった象の白い涙の物語

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる

信長と神様

2016-06-10 04:17:03 | 宗教
(本文と写真との間には、何の関係もありませんし、何の意味もありません)

織田信長といえば、比叡山を焼き討ちしたり、本願寺を攻めたりして、仏教に対してはその信仰心の欠片もないというか、むしろ、仏敵の様な行動をとったことで有名であるが、そんな信長をして、神道に対しては、そういう攻撃的な対応をとったということが、少なくとも、私の知識の中にはない。
それは、ひとつは、神社は、寺院のそれと違って、武力勢力を持たず、それゆえに、信長に対抗することがなかったということもあるであろうし、戦国武将としては、部下の手前もあるのだろうが、合戦の前には、神社で戦勝祈願をしたであろうから、そういうことも影響しているのかな、とも思う。

ただ、あまり知られていない話ではあるが、面白い話があって、
まだ信長が尾張の一領主の時代に、戦で敵方を攻めるにあたって、攻めるためには邪魔な場所に神社があって、信長はあのとおりの性格なので、その邪魔な神社をぶち壊すように命令したのであるが、いざ、神社を壊そうとしたならば、にわかに信長をはじめ、ほかの兵たちの体調が悪くなって、やむなく兵をひきあげたという話がある。

日本史を考えるうえで、ほとんどの重要性のない話だし、おそらく、この話を伝えている文献そのものの信憑性自体が低いので、あまり世間には伝わっていない話ではあるが、すごく合理的な考えの持ち主で、神仏など一切信じていないと思われがちな信長であるだけに、面白い話だと思う。