撮り鉄ブログ

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乗り・撮りで「鉄」満喫 烏山・吾妻・弥彦線+北陸新幹線ルート その4

2024年05月29日 | 乗り鉄
左が長岡行E129系、右は水上まで乗車してきた211系

上越国境を越えて弥彦線乗車(4日目)

この日は上越線で「国境の長いトンネルを抜けて」新潟に入り、JR在来線最後の未乗路線である弥彦線に乗車します。

先ずは例によって大勢の高校生に交じって211系4連の渋川7:38発水上行に乗車、車窓左手に谷川岳なども遠望できる快晴の下、水上に向かい、水上で長岡行に乗り換えます。
上越線は幹線とはいえ水上~越後湯沢間は最も列車本数の少ない区間で、毎日運転される列車は僅か5本しかありません。今回乗車した水上8:28発長岡行が実は下り一番列車で、以後9:43発、13:32発、17:48発、20:52発となっています。
日や時期によって多少編成長は違うとは思いますが、私が乗車した列車はE129系2両。今回は跨線橋をダッシュする必要も無く、車内もガラガラで1両に4組ある向かい合わせのクロスシートにも余裕で座れたのですが、青春18きっぷなどが使える時期だと乗り換え時など、おそらく大変な座席争奪戦が繰り広げられるのではないでしょうか。もう若くないので多少の料金の安さよりもゆったりと楽しめるのが一番ですね。


湯檜曽を発車する長岡行一番列車 下りホームはトンネル内なので肌寒いくらいだった

さて弥彦線で弥彦まで行く時刻を調べると、この一番列車に乗っても次の9:43発に乗っても最終的には同じ到着時間になることが判っていたので、多少早起きした分、この日は湯檜曽で途中下車して本館掲載の湯檜曽ループの写真を撮影を楽しむことにしました。次の列車も1時間半弱で来るので許容範囲です。

撮影後は湯檜曽9:48発の列車で長岡に向かいます。湯檜曽同様に次の土合も新清水トンネル内のもぐら駅として有名で、おそらく車で来た「電車に乗らない見学者」が数名、スマホで写真を撮ったりしていました。まあ何と言うか、文句を言う筋合いでは無いですが、せめて入場料ぐらい徴収出来たら良いのですが。。。


長岡駅では「越乃Shu*Kura(こしの しゅ くら)」がホーム反対側に停車中だった
Shu*Kuraは酒と酒蔵の意だそうで、日本海を見ながら利き酒ができるというのがウリ

国境のトンネルを抜けた後は多少曇りがちの空模様に変わったものの、上越のスキー場や右手に聳える八海山などの車窓を楽しみ、宮内では信越線をオーバークロスして程なく長岡に到着します。長岡は橋上駅なのでホームが薄暗いのですが、隣のホームには写真の越乃Shu*Kuraがガラガラとエンジンを鳴らしながら停車中でした。
50分ほど待ち時間があったので途中下車して軽く食事をとった後、弥彦線との接続駅である東三条に行くため、これもE129系4連の長岡12:40発新潟行に乗車します。米どころ新潟平野らしく線路両側に広がる水田を見ながら快走して13:06東三条到着、待ち時間4分で多少慌ただしく乗り継いでいよいよ弥彦線です。

東三条駅の弥彦線は行き止まりの0番線から発車する
信越線下りとは同一ホームの反対側だがちょっと歩かされた

昨今の普通列車は運転区間が短くなったので今回の様に頻繁に乗り換えが必要になりました。またロングシートの中心の車内では食事もままならず、改札を出ないで済むホームの蕎麦屋なども減って、私の様に普通列車を乗り継ぐ鉄道旅行者には不便な世の中になりました。それに昨今車内での飲食は、越乃Shu*Kuraのようにそこそこの値段のプチ贅沢?イベント化していて、敷居が高くなりました。昭和の旅は遠くなりにけりです。

さて、弥彦線は彌彦神社のある弥彦と信越線東三条を結ぶ17.4㎞の路線で、白山(旧駅)~吉田~柏崎を結んでいた越後鉄道(現在の越後線)が、1916年に弥彦から西吉田(現在の吉田)までの路線を建設したのが始まりで、その後国有化されて1925年には東三条までの全線が開通しています。開業の経緯からか弥彦が起点なので弥彦行が上り列車というのもちょっと意外です。また、以前は東三条から南、越後長沢までも路線が伸びていたようですが、この区間は大赤字で1985年に廃止になっています。

13:10発の弥彦行は新潟に入って以降もうすっかりおなじみになったE129系2連で、東三条駅の一番北側の0番ホームから、立ち客も散見される様な状態で出発、燕三条までは1997年に高架化された線路で市街地の中を走ります。燕三条は上越新幹線開業に際して設置された新駅(と云っても1982年)で、燕と三条二つの町の顔を立てて命名され、北三条駅と燕駅の中間に建設されました。流石は新幹線接続駅で、この燕三条で纏まった数の下車があり車内は一気に空きました。

JR在来線完乗となった弥彦駅は弥彦神社に合わせた立派な駅舎がある有人駅だった

車窓に水田が目立つようになってしばらく、越後線との接続駅吉田ではこれといった接続列車も無かったように思いますが8分程停車、その後少し空模様も怪しくなってきた中を、矢作の大鳥居などを見ながらラストスパートして13:46定時に終点弥彦に到着しました。くす玉が割れるわけでも無いですが、この駅でJR在来線の完乗ということになりました。
(厳密に言うと現在不通となっている津軽線の中小国~三厩が未乗ですが、残念ながら今年5月23日に沿線の全ての自治体が蟹田~三厩[中小国はこの区間内]の鉄道廃止を受け入れたとの報道がありましたので、この区間への乗車は絶望的になりました。)
終点弥彦駅は彌彦神社を模した立派な駅舎のある有人駅で、最果て感はありませんが個人的には在来線完乗を締めくくるのに相応しい駅だったと思っています。
弥彦駅正面 左手に手水もある

立派な社殿を構える彌彦神社
お天気が良ければ後ろに弥彦山が聳えている筈だったが。。。

JR在来線完乗のお礼を兼ねて駅から15分程、他に人も殆どいない参道を歩いて彌彦神社に参拝します。お天気が良ければ神社の裏側に乗り場のあるロープウェイで弥彦山に上がって新潟平野を一望する予定だったのですが、雨こそ降っていないものの弥彦山は厚い雲の中。残念ですがこの日はこれで終わりにして宿泊地の柏崎に向かいました。