コットンボール

コットン気分で♪

伝える能力

2009-06-06 12:17:23 | 006 仕事
個人レッスンをしている教室にある先生が学生を連れてやって来た。
どうやら学生は「SEになりたい」という希望を持っているよう。
しかし、この学校にはプログラミングの授業はない。
果たしてこの先生は学生にどのような説明をするのだろう?
興味津々で私も聞き入った。


先生の最初の一言が肝心。
将来の方向を指し示す重要な一言。






まず、



「いきなりSEにはなれないんだよ」


と言い放った。
深い。。。
そこから話を掘り下げていく先生。


まずSEになるには、プログラムが書けないといけない。
プログラミングとはどういう作業のことか?
コンパイルの説明。
言語の選び方。。。etc


どういう言語があるのか?などという説明はほとんどしない。
まだ時期尚早。
言語の種類をつい話したくなるのだけれど、この段階で言語の種類まで説明する必要はない。
いや、言語の種類などは自分で調べるべきだ。
相手のレベルに合わせた、的確な段階を踏んだ説明。
学生を見ていても、どんどん理解して吸収して行っている様子が伺える。
きっと、学生は次に何をすればいいかをつかんだことだろう。
この先生は、SEの説明と学生が次に何をすべきかの両方を短時間でアドバイスをした。


私ならなんと答える?
まず、無料で聞きにくる人に私は冷たいんです(笑)
それをケチと呼ぶならそんな人とはバイバイ。


無料で聞きにくるということは、相手の時間を奪っているという事をわかっていなければならない。
無料で聞くのであれば、自分の限界まで調べてくるべきだ。
これをしない人は何度でも同じ質問を平気でしてくる。


おっと、また横道にそれた。



2号にその先生の話をするとやはり感激していた。
(おぉ~私の言いたいことをわかってくれたか!)


就職のためにバイトを辞める時に、店長にどんな仕事かということを説明したのだけれど、とうとう最後までわかってもらえなかったらしい(^_^;)(一応、2号もSEめざしてます)
最後という事でステーキをごちそうになっている席でのことだから、2号もそれなりにかなり懇切丁寧に説明をしたという。
どういう説明をしたのかと聞いたら、携帯電話を例にした話を私にもしてくれた。


私:『ほぉ~ すごいことやるんだねー』ってびっくりされたやろ?


2号:『いや。やっぱりわからん。。。』と言われた。





そうなのだ。
人に伝える能力というのは、そう簡単には身につかないのだよ。


そんな話を、大学のプレゼンの授業でもした。


1.「伝える」のがプレゼン!伝わらなければ意味がない。
  社会に出たら「伝える」ことの連続である。


2.プレゼン者と聞く人の情報量は同じではない。よって専門用語はなるべく避けること。


3.図解化・グラフ化・箇条書きをする。
 口頭表現だけでは3日後には15%ぐらいしか記憶に残らないが、口頭+映像だと65%も記憶に残る!


4.数字化する。
  「ものすご~~く安いです!」と言うのと、「50%引きです!」では、伝わり方が全然違う。



...etc




さて、来週はいよいよ学生がプレゼンをしてくれます。
果たして私の言いたいことはどの位、伝わっているだろうか。。。?