ホントの意味で大きくなった長澤まさみ。

　相変わらず長澤まさみは絶好調である。若年層だけでなく40代以上のオッサンどもも夢中にさせている。僕と同年代のとある映画好き仲間から頂戴したメールには、用件に続いて「昨日、DVDで『ロボコン』を再見。まさみちゃんカワイイわあ、ほんまに」と書き添えられていた。映画とドラゴンズと一人旅とダジャレをこよなく愛する硬派な中年男をメロメロにする魅力が、長澤まさみには備わっているのである。
　もちろん、世の中には例外というものも存在する。僕より少し年下の誰かさんは、今年2月に自分のブログで「コイツが長澤まさみかっ！」と吠えた（http://blog.livedoor.jp/kurbushi1_10/archives/50900890.html）。それまで顔と名前が一致していなかったらしいのだ。そして数日後にJRの駅の構内が長澤まさみのポスターだらけだったのを見て「天下統一も近いかもしれない」などとのたまっている（http://blog.livedoor.jp/kurbushi1_10/archives/50902198.html）。なんちゅう時代錯誤。彼の中では世界は未だ20世紀のままのようだ。しかしまあ、そういう御仁もいるから世の中は面白い。

　その長澤まさみは、数年前にテレビ番組で好きな男性のタイプを質問されて、こんな風に答えていた。背が自分と同じぐらいであること、短髪であること、ヒゲを生やしていること。その番組を見ていた僕は「うむむむっ」と唸った。ちょっとだけ笑みもこぼれた。だって、その3つの条件をすべて兼ね備えているのって……オレじゃんっ。
　しかし、現実は残酷である。確かに当時の長澤まさみは僕と同じ身長168センチぐらいだった。しかし、今ではさらに大きくなっているのだ。公式サイトには身長が記載されていなかったが、Wikipediaによると171.5センチらしい。うん、確かにそれぐらいはあるだろう。だって、先週土曜に放送された単発ドラマ（『ロミオとジュリエット』をアレンジしたもの）で身長169センチの滝沢秀明と並んだ時、明らかに長澤まさみの方が背が高かったもん。

　そうなると大変になってくるのが、共演者選びである。映画『ラフ』をご覧になった方は、長澤まさみと市川由衣が水着姿で並んだ時、その身長差があまりにも大きいことに驚いただろう。二人とも全体的なバランスは良いから、それぞれ一人で立っている時には背が高いかどうかは気にならない。ところが並んでみると、誰もが「長澤まさみ、でかっ」と叫ぶ。もしくは「市川由衣、ちっちゃっ」と呟く。これはお互いにとって悲劇である。まあ、悲劇ってのは大げさかもしれないけど。
　同じようなケースが、もうひとつあった。『僕は妹に恋をする』という映画での榮倉奈々と小松彩夏だ。二人とも美人でスタイルが良い。全体的なバランスは理想的だ。しかし並んで歩くシーンを見ると、誰もが「榮倉奈々、でかっ」と叫ぶ。もしくは「小松彩夏、ちっちゃっ」と呟く。これはお互いにとって悲……って、繰り返さんでもいいか。
　それぞれの公式サイトで調べてみると、ちっちゃく見えた市川由衣は158センチ、同じく小松彩夏は160センチ。そして、やたら大きく見えた榮倉奈々は170センチである。市川由衣も小松彩夏も決して小さくないじゃん。ただ単に、並んだ相手が悪かっただけなのだ。いや、悪かったって言い方はナンだけど。

　来週から始まる月9ドラマ『プロポーズ大作戦』で長澤まさみの友人役を演じるのは、なんと榮倉奈々である。このキャスティングを知って安堵したのは僕だけじゃないだろう。これなら二人とも「でかっ」と思われることはない。良かった良かった。ちなみに共演する山下智久は175センチだって。うん、それならセーフ。長澤まさみの長身さが際立つことはないはずだ。もちろん、背が高いことが女優にとってデメリットになるわけじゃないだろうけどね。松嶋菜々子は173センチだし。

　そうそう、今朝の芸能ニュース記事の中には「日本中に衝撃！長澤まさみがフジ新月９ドラマ発表で“結婚予告”」なんて見出しもあった（http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20070411080505/Sanspo_EN_120070411002.html）。長澤まさみにゾッコンの加藤酒……じゃなくて映画好き仲間の某氏なんて、この見出しを読んだだけで卒倒したかもしれないなぁ。
　以上、しょーもないことを長々と書いちまいました。仕事しなアカンのに～。