僕が初めてザ・イエロー・モンキーを見たのも、このレインボーホールでだった。『SICKS』が出た頃である。ライブ当日の少し前にチケットを買ったので、席はステージのほぼ真横のスタンド席、しかも後ろの方だった。良い席とは言えないけど、メンバーや客の動きがはっきりと俯瞰できるので、これはこれで正解。何よりもアリーナを一望できるのが楽しかった。ほぼ全員が曲に合わせて手や身体を動かすんだけど、その動きが見事に揃っているのだ。しかも、客の大半は若い女の子なので、服装がカラフル。お洒落なマスゲームを眺めているような気分だった。
ちなみにレインボーホールで他に見たライブは、浜田省吾、ボン・ジョヴィ、ミッシェル・ガン・エレファントなど。ボン・ジョヴィの時は天皇崩御で1日延期になったもんだ。ってことは、もう20年近く前になるんだ。ずいぶん長い時間が経ったなぁ。………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………あ、すんません、追想に浸ってました。
さて、今回のライブ。とにかくもう、やたらと映像を使いまくり。半分近くの曲で映像が流れたんじゃないだろうか。それも、幻想的なものからバカバカしいものまで多彩である。特に印象に残っているのは『マンチー』の時の映像で、出てくるのは「皮を剥いたバナナ」と「真ん中からパカッと切ったパパイヤ」。それをアフロヘアーの黒人がむさぼり食うのである。なんちゅうアホらしさ。身も蓋もない。でも楽しい。おまけにサビの「ほらほらマンチーが」のところを「そんなの関係ねえ」と歌ってみたり(これが見事に合っている)、さらに「おっぱっぴー」と言ってみたり。バカ丸出しで愉快愉快。
恒例になりつつある「洋楽を自分なりに和訳して歌う」のコーナーも楽しかった。ローリング・ストーンズの『夜をぶっとばせ』には大笑い。もちろん原曲をバカにしているわけではなく、尊重しているからこそのお遊びだ。スクリーンに歌詞を載せるという親切心(というかウケ狙いの所為)もうれしい。いやぁもう、たっぷり笑わせてもらった。
イエローモンキー時代の曲『LOVE COMMUNICATION』では観客の9割(推定)が両手を高々と挙げて左右に振る、というマスゲーム状態。上から見下ろしたら、さぞかし壮観だったろうなぁ。今回、僕の席はアリーナの35列目。かなり後方なので、吉井はボールペンぐらいの大きさにしか見えんかった。まあ、そういう会場だからこそ、映像を多用したんだろうけどね。
ちょっと拍子抜けだったのは、アンコールの2曲が終わったら即座に客席が明るくなり、終了のアナウンスが告げられたこと。えええーっ、これでおしまい? 早すぎるんじゃない?
時計を見たら8時45分。開演時間の6時半より10分ぐらい遅れて始まったので、ほぼ2時間が経過したことになる。コンサートの時間としては妥当だし、内容的に物足りないわけでもない。でも、最近ではほとんどのライブで、アンコール2回ってのが約束事みたいになってるじゃん(なので正確には「アンコール」とは呼べないわけだが)。
さらに驚いたのは、明るくなったのと同時にみんながゾロゾロと帰り始めたこと。もしかしたら大半の人が他の会場にも行っていて、これで終わりだと知ってたんだろうか。それにしても、もうちょっとアンコールの拍手をしてもいいんじゃない? と言う僕も、呆気に取られたせいで手を叩くのを忘れてたけど。でもまあ、楽しいライブだったから良しとしよう。
で、来年2月にZeppでツアーだって。それは楽しみだけど、もうちょい間を空けてもいいんじゃない?
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