少年トッパ

16ビートの男、それはオレ。

 ちょっと前に、得意先の女性から電話で「もうすぐ退職します」と知らされた。年末に赤ちゃんが生まれるらしい。めでたいことである。
 で、こんなことを言われた。

「もうトッパさん(とは呼ばないけどね)の16ビートを聞けないのが残念です」
「ええっ? 16ビート?」

 何のことだろう。僕のドラムさばきを見たことがあるのだろうか。っつーか僕、ドラムを叩いた経験ないじゃん。なのに何故16ビート?

「あの、トッパさんの喋るスピードが16ビートなんです。すごく速いので、ついていくのが大変でした。ふふふ」

 わははははっ。ついていくのが大変? じゃなくて、要するに聞き取るのが大変、ってことですよね。それは誠に失礼しました。

 普段から僕は早口なんだけど、電話で誰かと話す時は余計に速く話してしまう。なんでかっていうと「向こうは何か用事を中断して僕と電話しているんじゃないか」と考えてしまうからである。なので一刻も早く電話を終えようと思い、矢継ぎ早に喋るわけだ。
 電話をかけるたびに「いつもお世話になっております」なんて言うのも、まだるっこしくて仕方ない。「まいど」だけいいじゃん。しかしビジネスの世界では、やはり「いつもお世話になっております」は欠かせない。ああ、まだるっこしい。
 そういうタチなので失敗することも多い。たとえば「今回はお手数おかけしました」と言われたら「いえいえ」と返すのが礼儀、というか、お約束であるのに、せっかちな僕は咄嗟に「はい」と言ってしまうのだ。で、心の中で即座に「しまった」と思うわけである。ホント、もうちょっと落ち着いて喋らなきゃなぁ。
 滑舌が悪いくせに早口。しかも、思ったことをすぐに口に出す。これじゃあ周囲に迷惑をかけるばかりである。よっしゃ、これからはもう少しゆっくり話そう。

 そんなわけで、これからは8ビートを目指します。16ビートは返上。これからは8ビートだ!

 なんて書きながら、音楽に関する素養が乏しいので実は「16ビート」「8ビート」の正しい定義を今ひとつ分かってなかったりします。わはは。

コメント一覧

トッパ
SKD様、いつもお世話になっております。弊社へ
の貴重なご提案、誠にありがとうございました。そ
の案を社内に持ち帰り、協議を重ねた上で採用の可
否を……あ~、まだるっこしいっ(笑)。
SKD
甲斐さんが、甲斐バンド=8ビート、KAI FIVE=16ビートって言ってましたね。
これからはお話される前に、まず甲斐バンドの曲を2、3曲お聴きになって、しかるのち呼吸を整えてから話し始められたら、いかがなものでございましょうか?
読んでるだけでイライラした?(笑)

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