少年トッパ

<13年4月12・13日公開作>

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。

『ライジング・ドラゴン』(香港)124分
 ジャッキー・チェン主演&監督作。今回「最後のアクション大作」みたいな打ち出し方をされてますが、実際のところどうなんでしょ。何はともあれ観たいと思っております。
※上映館/109シネマズ名古屋TOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『桜並木の満開の下に』(日本)119分
 震災をテーマにした感動作、だそうです。主演が臼田あさ美なので、ぜひとも観たいと思っております。
※上映館/シネマスコーレ

『舟を編む』(日本)134分
 辞書づくりに挑む編集者たちの姿を描いたヒューマンドラマ……らしい。三浦しをんの人気小説の映画化で、監督は『あぜ道のダンディ』『ハラがコレなんで』などの石井裕也。松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョーなどが出演。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『コズモポリス』(フランス/カナダ)110分
 クローネンバーグの新作。破滅へ向かう若き大富豪の姿を描いたサスペンス・スリラー……らしい。主演は『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソン。なかなかの話題作だと思うんですが、第1週目から1日2回で、金曜は1回だけ。なんで?
※上映館/センチュリーシネマ

『HK 変態仮面』(日本)105分
 人気マンガの映画化。パンティーを頭にかぶることで人間としての能力が飛躍的にパワーアップする青年が主人公だそうです。バカバカしそうだけど面白そう。
※上映館/シネマスコーレ

『悪人に平穏なし』(スペイン)114分
 実際に起きたテロ事件を題材にしたサスペンス・アクションだそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク

『あるいは佐々木ユキ』(日本)100分
 詩人でもある福間健二の監督作。20歳の女性の成長を描いているそうです。最初にタイトルを見た時、佐々木マキについてのドキュメンタリーかと思いましたが、マキじゃなくてユキでした。
※上映館/名古屋シネマテーク

『恐竜を掘ろう』(日本)117分
 大和田伸也の監督デビュー作。不思議な巡り合わせで出会った人々が恐竜の卵の化石発掘に挑む……というストーリーのようです。主演は松方弘樹。
※上映館/名演小劇場

『AURA~魔竜院光牙最後の闘い~』(日本)83分
 ライトノベルが原作のファンタジー・アニメだそうです。
※上映館/センチュリーシネマ

『ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー』(日本)?分
 ミュージシャン、ナオト・インティライミが南米やアフリカを旅する様子を追った音楽ドキュメンタリー……らしい。
※上映館/センチュリーシネマTOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『映画はなかっぱ 花さけ!パッカ〜ん♪ 蝶の国の大冒険』(日本)50分
 朝、NHKでオンエアされているアニメの劇場版。同時上映は『ザッツ・はなかっぱミュージカル パンとごはん、どっちなの!?』。
※上映館/イオンシネマ・ワンダーTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』(アメリカ)87分
 美術品コレクター夫妻の軌跡を描いたドキュメンタリー『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続編。
※上映館/名演小劇場

『空を拓く ~建築家・郭茂林という男』(日本)85分
 日本を代表する超高層建築を多数手掛けた台湾出身の建築家、郭茂林についてのドキュメンタリー。
※上映館/名古屋シネマテーク

『宇宙戦艦ヤマト2199 第五章「望郷の銀河間空間」』(日本)95分
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ

<ファスビンダーと美しきヒロインたち>
 1982年に37歳の若さで夭折したライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督の作品3本を上映。『マリア・ブラウンの結婚』『ローラ』『マルタ』というラインナップです。
 実を言うと、以前このブログでハンナ・シグラが大好きだと書いたくせに、一番の代表作であり世評も高い『マリア・ブラウンの結婚』を未見のままです。なので、この機会に観ようかと思っております。DVDも出ていないみたいだし。
※上映館/名古屋シネマテーク

*     *     *     *     *

 この1週間で観た映画は2本でした。少しずつ感想を。

●君と歩く世界 ※若干ネタバレあり

 日本語タイトル、それにチラシやポスターの雰囲気から「事故で脚を失った女性が立ち直るまでを描いた感動作」かと思って観ると、ちょっと肩すかしを喰らった気分になるか、もしくは違和感を持つことになるんじゃないでしょうか。実は僕もちょっと「ええっ?」と思いました。ほら、宣伝のメインビジュアルに使われてるのは、ヒロインらしき女性を男が背負っているところじゃん。あれがラストシーンであり「困難を乗り越えて明日へと歩もう」と二人が前へ進みだすところで物語が終わるんじゃないか、などと考える方は少なくないでしょう。
 ところが、この映画、そんな単純なものではありません。もちろん、事故で膝から下を失ったヒロインは悲嘆に暮れるわけですが、立ち直るのも早いです。メソメソしてません。しかも、さっさと義足をセッティングし、街を歩きます。バーにも行くし、海で泳いだりもします。その力強さ、タフさには惚れ惚れしちゃいました。その一方、「ベタな感動」を期待もしくは予想していた者としては、いささか居心地の悪さも感じてしまったんです。
 そもそも、このドラマ、ネームバリューの関係なのかマリオン・コティヤールが主演ってことになっていますが、実質的な主役は相手役であるマティアス・スーナーツであり、彼の出番の方が多いです。というより、5歳の息子を持つこの男の悪あがきと成長を描くことが、この物語の主眼ではないでしょうか。そして、それは見事に成功していたと思います。とはいえ「分かりやすい感動作」ではないので、カタルシスは得られませんし、期待外れだと思った人も多いでしょう。僕が観た時は、エンドロールが始まった途端に席を立つ人が少なくありませんでした。

●シュガー・ラッシュ

 さすがディズニー。絵もストーリーも完成度が高く、娯楽映画としてケチを付けようがない出来栄えになっています。何より見事なのは、まったく絵柄が違うキャラクターを同時に登場させるテクニック。片や八頭身、片や三頭身というキャラクターが一緒に行動する様子は実に愉快でした。
 ひとつ残念だったのは、自分がゲームを全然やらないので散りばめられた小ネタに何ひとつ反応できなかったこと。ゲームが好きな人たちは「あのキャラが出てる!」「懐かし~」とか大いにウケながら観たんでしょうね。ちょっとぐらいやっときゃよかったかな。

 読み終えた本は2冊。

●屍人の帝国/伊藤計劃×円城塔

 サービス精神満載の娯楽小説ではあるけど、読む側の知的レベルや教養の有無を問われる作品でもあります。有名な古典文学や推理小説の主要キャラクターが続々と登場したりしてすごく楽しませてくれるわけですが、オリジナルを知らないとさほど楽しめないのではないでしょうか。そういう意味では、ウディ・アレンの映画『ミッドナイト・イン・パリ』に似ているかも。若い頃から文学的素養を身に付けておくべきでした。

●芸人交換日記 ~イエローハーツの物語~/鈴木おさむ

 「泣ける作品」として話題になっていたわけですが、先に映画を観ていたので当然泣けませんでした。でも、確かに予備知識を持たない状態で読んでいたらボロ泣きしたかも。うーん、やっぱり映画を観る前に読むべきだったかな。
 とはいえ、好きになれなかった箇所もいくつかあります。ひとつはツッコミである甲本の性格。最初のうちはイヤなヤツに思えて仕方ありませんでした。いわゆる「遊びも芸の肥やし」というタイプの芸人であるわけですが、その遊びっぷりも生活の乱れ具合も何とも中途半端。まあ、だからこそ売れっ子になれなかったわけでしょうが。そして、そんな彼が交換日記の言いだしっぺであることにも説得力がなかった気がします。両者の性格から考えると逆じゃない? でも、それだと終盤の展開で盛り上がらないので、やっぱりこれで良かったのかな。

*     *     *     *     *


 週刊アスキーで連載されていたオーケンの「R40」が単行本になったようです。しかし、タイトルが長すぎ、というよりセンスが悪すぎ。『40代、職業・ロックミュージシャン 大人になってもドロップアウトし続けるためにキッチリ生きる、'80年代から爆走中、彼らに学ぶ「生きざま」の知恵』だって。まあ、オーケン本人が考えたわけじゃないのは確実でしょうね。
 そんでもって来週には亀和田武の新刊『夢でまた逢えたら』も出ますね。手塚治虫先生、ビートたけし、ナンシー関など著名人との交流を綴ったエッセイ集のようです。






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