少年トッパ

<13年4月19・20日公開作> 『リンカーン』など

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー! ☆・◎・○・無印の順で……以下略。

『リンカーン』(アメリカ)150分
 アメリカの第16代大統領、エイブラハム・リンカーンの伝記ドラマ……らしい。監督はスピルバーグ。前作『戦火の馬』が素晴らしかったし、これは観ておかなきゃね。主演はダニエル・デイ=ルイス。この作品でアカデミー賞の主演男優賞に選ばれています。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ109シネマズ名古屋センチュリーシネマイオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『ホーリー・モーターズ』(フランス/ドイツ)115分
 『ボーイ・ミーツ・ガール』『汚れた血』『ポンヌフの恋人』などで知られるレオス・カラックス監督の新作。その3作で主人公を演じたドニ・ラヴァンが今回も主演だそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク

『カルテット!人生のオペラハウス』(イギリス)99分
 老人ホームで暮らす元音楽家たちがホームの存続のために復活コンサートに挑む姿を描いた人間ドラマ……らしい。なんと、ダスティン・ホフマンの初監督作。
※上映館/伏見ミリオン座TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『天使の分け前』(イギリス/フランス/ベルギー/イタリア)101分
 イギリスの巨匠、ケン・ローチ監督の新作。トラブルばかり起こしてきた青年がウイスキーのテイスティングの才能に目覚めて成長していく姿を描いたヒューマン・コメディ……らしい。
 ケン・ローチ監督でコメディ色が強い作品といえば『エリックを探して』が思い浮かぶんですが、これははっきり言って面白くなかったです。今度はどうだろ。
※上映館/伏見ミリオン座

『3・11後を生きる』(日本)85分
 東日本大震災から半年後の現地の様子を追ったドキュメンタリー……らしい。監督は『リング』などのホラーで知られる中田秀夫。
※上映館/名古屋シネマテーク

『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!』(日本)95分
 説明不要ですね。劇場版としては21作目。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『名探偵コナン 絶海の探偵(プライベート・アイ)』(日本)?分
 こっちは17作目だそうです。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ』(日本)?分
 ゲームのアニメ版の劇場版。門外漢なので全然知りませんです。
※上映館/伏見ミリオン座TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

<トロマの逆襲2013! ロジャー・コーマンと並ぶアメリカン・インディペンデントの巨人ロイド・カウフマン傑作選>()分
 80年代に公開された『悪魔の毒々モンスター』と、新作『チキン・オブ・ザ・デッド 悪魔の毒々バリュー・セット』を上映。傑作選と銘打つんなら、もうちょい本数を増やさんと。
 それはともかく『悪魔の毒々モンスター』は僕も劇場公開時に観ました。傑作とまでは言わないけど一見の価値は絶対にあるので、未見の若者は観るべし!
※上映館/シネマスコーレ

*     *     *     *     *

 この1週間で観た映画は2本。

●マリア・ブラウンの結婚(旧作)

 日本では1980年に公開された作品のリバイバル。その翌年(だっけ?)に公開された『リリー・マルレーン』と同じく、監督がライナー・ヴェルナー・ファスビンダーで主演がハンナ・シグラです。僕は『リリー・マルレーン』を観てハンナ・シグラに夢中になったので、いつか『マリア・ブラウンの結婚』も観なくちゃと思っていたのですが、その機会がないまま30年以上が経っていたわけです。しかし、ここに来て、まさかのリバイバル、しかも35ミリでの上映。これはもう行かなきゃバチが当たります。というわけで、観てきました。
 ちなみに『マリア・ブラウンの結婚』はキネマ旬報ベストテンで6位に入っているけど、『リリー・マルレーン』は圏外。なので僕は長らく『リリー・マルレーン』よりも『マリア・ブラウンの結婚』の方が出来が良いのだろう、と思っておりました。しかし、実際に『マリア・ブラウンの結婚』を観てみると……えっと、これ、思いっきり通俗的なメロドラマじゃん。いや、それが悪いとは決して思わないし、見応えは大いにあったわけですが。
 そもそもファスビンダーの作品を語る時に「メロドラマ的」という言葉はよく出てくるし、『リリー・マルレーン』にもその要素は多く含まれています。しかし、『リリー・マルレーン』がナチスによる弾圧という過酷な状況下で時の権力に翻弄されるヒロインを描いているのに対して、終戦後に自由な気運が高まりつつある中で「成り上がり」を果たしてくヒロインを描いた『マリア・ブラウンの結婚』は、より「メロドラマ度」が高く思えます。いや、もちろん「世の中に物申す」的な映画の方が格上だと思ってるわけじゃないけど、どうも『マリア・ブラウンの結婚』には『リリー・マルレーン』に充満していた反骨精神が感じられなかった、というのが率直な感想です。
 特にマイナス要素となったのは、音楽の使い方。ショッキングな場面で急に音量を上げるという手法が古いホラー映画みたいで、思わず失笑しそうになっちゃいました。でもまあ、30年前はこれが普通だった……のかも。
 とはいえ、決してつまらない映画ではありません。ハンナ・シグラ演じるヒロインが自分の性的魅力を武器にして成り上がっていくさまは実に痛快だったし、彼女に惹かれる男たちにも大いに共感しました。そして、ハンナ・シグラはやっぱり妖艶で、男を夢中にさせずにおられないフェロモンを放っています。ああ、また『リリー・マルレーン』を観たくなってきた!

●桜並木の満開の下に

 臼田あさ美が主演、ってことなので観ました。すんません、女優で映画を選んでます。
 簡単に言うと、夫の命を奪った男に惹かれていく妻の物語。そういう展開自体は目新しいものではないけど、描き方が丁寧できめ細かなので、すごく説得力がありました。ただ、丁寧すぎて終盤はちょっと冗長に思えてしまったのも事実です。
 舞台となった町工場の描き方は、すごく生々しく、観ていて息苦しくなるほど。やさぐれた従業員と外国人労働者のやり取りには何とも言えない苦々しさを感じました。
 臼田あさ美は、平凡だけど芯の強い女性を好演。やればできるじゃん、と思いました。すんません、偉そうで。相手役の三浦貴大も誠実で実直な青年を見事に演じていました。お父さんみたいな名優になれるかも。

 読み終えた本は一冊。

●母の遺産 ~新聞小説~/水村美苗

 これ、実は半年ぐらい前から少しずつ読んでいました。簡単に言うと「母と娘の確執」を描いた作品です。うん、確かにこういう母親を持つと大変そう。女性心理を知る上でも、いろいろと勉強になりました。
 終盤には遺産や慰謝料の金額が出てきて、それがなかなか生々しいです。しかし、一般庶民の感覚から見るといささか額が大きすぎる気もして、ちょっと興醒めしたりもしちゃいました。……すんません、薄っぺらな感想で。

 CDを1枚購入。奥村愛子の『ショッキングブルー』に続いて、今年2枚目です。

●ふたえの螺旋/チャラン・ポ・ランタン

 実は昨年の終わり頃からチャラン・ポ・ランタンにハマっております。チャラン・ポ・ランタンっていうのは24歳と20歳の姉妹のコンビで、姉が作詞・作曲とアコーディオンによる演奏、妹がボーカルを担当しています。
 で、9月に12月に出たミニアルバムを聴きまくっていたわけですが、4月になって今度は15曲入りのフルアルバムがリリースされました。そんな早いペースで出さなくても。
 しかし、内容は相変わらず素晴らしく、毒気と遊び心に満ちています。豪快で突き放すような歌いっぷり、時に物悲しく時に勇猛なアコーディオンの音色が耳に心地よい……というか、好きな人はたまらなく好きになってしまうようなタイプの音楽です。逆に言うと、受け付けない人は受け付けないかも。でもまあ、いっぺん聴いてみて。

チャラン・ポ・ランタンの公式サイト
http://charan-po-rantan.o0o0.jp/
『最後の晩餐』MUSIC VIDEO
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=YK512qBhahk

*     *     *     *     *

 プロ野球中継が長引いた影響でラジオ番組の開始時間が遅くなる、というのは何とかならんもんでしょうか。今週の水曜日のドラゴンズ×ヤクルト戦、もつれにもつれて試合が終わったのは11時過ぎで、そのあとSKE48の番組があって(その前の番組は全部カット)、僕が楽しみにしていた「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」が始まったのは11:35頃(もうちょい遅かったかも)。1時間50分の番組のうち10分ちょっとしかオンエアされなかったわけです。ご無体な。
 とはいえ、この時はドラゴンズが逆転勝ちしていたので、さほど腹立たしい気持ちになりませんでした。負けてたらもっと怒っていたかも。人間、勝手なもんです。
 それにまあ、完全版じゃないけどネットでも聴けます。今回は壇蜜がゲスト。まだ冒頭部分しか聴いてませんが、かなり盛り上がったみたいです。
https://www.radital.jp/program-page?programNo=58

 もうひとつラジオの話題。NHK第1の『近田春夫の歌謡曲って何だ?』、今週は安倍首相の記者会見が急遽入ったとのことで休止になっちゃいましたね。この番組、4回に1回ぐらいは国会中継で休止になるし、大相撲があれば短縮されるし、高校野球があればやっぱり休止になるわで、いつも聴取者をヤキモキさせます。
http://www.nhk.or.jp/gogomari/

 水曜の深夜に東海テレビでオンエアされている『クロスミュージック』、今週は僕が公開録画を見に行った回でした。なので客席が映るたびに目を凝らしていたら……あらら、フレームインしてるじゃん、自分。まったく恥ずかしいったらありゃしない。まあ、マスクで顔の半分ぐらいが隠れているわけですが。
 2回に分けて放送されるとのことなので、興味のある方は見てみてくださいませ。で、もしも僕の姿を見つけたらご連絡ください。先着1名様に豪華なプレゼントを……あ、本気にしないように。
http://tokai-tv.com/xmusic/






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