週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー！ ☆・◎・○・無印の順で……以下略。
◎『ヒッチコック』（アメリカ）99分
ヒッチコックの知られざる素顔に迫る伝記ドラマ……らしい。ヒッチコック夫妻を演じるのはアンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンで、他にスカーレット・ヨハンソン、ジェシカ・ビールなどが出演。これは面白そう。
※上映館／センチュリーシネマ／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
◎『君と歩く世界』（フランス/ベルギー）122分
事故で両脚を失った女性の再起を描いた人間ドラマ……らしい。監督は『預言者』などのジャック・オーディアールで、『エディット・ピアフ』でアカデミー賞主演女優賞に選ばれたマリオン・コティヤールが主演。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ
◎『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』（アメリカ）107分
窮地に追い込まれた大富豪の姿を描いたヒューマン・サスペンス……らしい。主演はリチャード・ギアで、スーザン・サランドン、ティム・ロスも出演。
※上映館／ピカデリー
◎『シャドー・ダンサー』（アイルランド/イギリス）101分
息子を守るために情報屋になった女性の葛藤を描いたヒューマン・サスペンス……らしい。予告編の印象では、かなり見応えありそう。
※上映館／伏見ミリオン座
◎『ザ・フューチャー』（ドイツ/アメリカ）91分
1匹の猫との出会いをきっかけに人生を振り返るカップルの姿を描いた独創的な人間ドラマ……らしい。監督・脚本・主演は『君とボクの虹色の世界』のミランダ・ジュライ。
※上映館／名古屋シネマテーク
○『ダーク・タイド』（アメリカ/南アフリカ）113分
女性海洋学者が人食いザメの群れを相手に壮絶な死闘を繰り広げるさまを描いたパニック・ムービー……らしい。主演はハル・ベリーで、監督は『イントゥ・ザ・ブルー』などのジョン・ストックウェル。
※上映館／シネマスコーレ
○『桜、ふたたびの加奈子』（日本）106分
幼い娘を亡くした深い悲しみで心に傷を負った夫婦の姿を描いたヒューマン・ドラマ……らしい。夫婦を演じるのは広末涼子と稲垣吾郎。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ／イオンシネマ・ワンダー／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高
○『魔女と呼ばれた少女』（カナダ）90分
紛争が泥沼化するコンゴを舞台に、拉致されて兵士となった少女が辿る運命を描いたドラマ……らしい。見応えありそう。
※上映館／名演小劇場
○『赦免花』（日本）107分
江戸末期を舞台に、島流しになった女郎と政治犯の若武者との愛を描いた時代劇……らしい。かなり斬新な撮影技法が使われているそうです。
※上映館／ピカデリー
『369のメトシエラ -奇跡の扉-』（日本）105分
孤独に生きる若い公務員と、400年生きていると言い張る老婆との出会いから始まるヒューマン・ドラマ……らしい。
※上映館／中川コロナシネマワールド
『サイレント・ハウス』（アメリカ/フランス）85分
『SHOT/ショット』という映画のリメイクだそうです。
※上映館／シネマスコーレ
＜のんきな七里圭さん＞
『のんきな姉さん』『眠り姫』などで知られる七里圭監督の作品を特集上映。
※上映館／名古屋シネマテーク
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この1週間で観た映画の感想を少しずつ。
●ボクたちの交換日記
売れない芸人コンビの悲喜こもごもを描いた作品。演じる伊藤淳史と小出恵介に好感が持てるし、序盤からテンポ良く物語が進んでいくので、とても楽しめました。後味も爽やか。まあ、終盤の展開はなくても良かったような気もしますが、あれはあれで良いのではないでしょうか。
成功の要因は、やはり自身がお笑い芸人であるウッチャンが監督を務めたことでしょうね。とにかく全編にわたって芸人への愛情が満ちているし、苦労話にも真実味があります。まあ、ちょっと身びいきが過ぎる箇所もなくはないですが、それはそれで良いのではないでしょうか。って、なんで僕、言い訳じみた褒め方をしてるんだろ。素直に良い映画だと思ったのに。
あ、そうだ。お目当ての長澤まさみに関しては、可もなく不可もなく、って感じです。というより、この映画、女性に関してはとにかく表層的というか「男から見た理想像」としてしか描かれていません。「こんな女性が妻もしくは娘だったら」という男の気持ちを具現化したような感じ。でもまあ、それはそれで良いのではないでしょうか。ダメ？
●プラチナデータ
近未来SF。国民のDNAが国家によって管理されるようになる手前、という状況の世の中が舞台になっています。で、そのDNA管理を推し進めようとしている研究所の第一人者がある殺人事件の犯人だと特定されてしまった、というところから話は転がっていきます。そこからはサスペンスチックな展開で、観客はハラハラしながら主人公の動向を見守る……と言いたいところですが、あんまりハラハラさせてくれません。なぜかっていうと、率直に言うと「既視感ありまくり」だからです。
あ、以下の数行はネタバレありかも、です。えっとね、「国家または警察組織の上層部による企み」「優遇される特権階級」「型破りな刑事が真相を追求」とかって、いろんな刑事ドラマで使われまくってる要素じゃん。『脳男』も同じようなパターンだったし、映画版『ストロベリーナイト』だって似たようなもんじゃない？ まあ、今の時代、国家や警察組織の腐敗とか癒着とかってのは、描かないわけにはいかない要素なんだろうけど。
監督が『龍馬伝』や『るろうに剣心』の大友啓史なので、もちろん娯楽映画としての及第点は充分にクリアしています。なので楽しめたことは楽しめたわけですが、肝心のストーリー自体に新味が感じられなかったのがひたすら残念ではありました。
●ふたりのシーズン
「青春H」シリーズの1本。今までに観た同シリーズ作品（5本ぐらいしか観てませんが）の中にはシュールなものや観念的なものが多かった気がするけど、これはきわめて普通のボーイ・ミーツ・ガールもの。ただし出会うのは少年少女ではなく、30歳前後の男女ですが。
あくまで推測だけど、この映画、新聞の三面記事に載った事件から逆算してストーリーを組み立てたのではないでしょうか。終盤は予想外の展開だったので、ちょっと驚きました。
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じゃ、3月のまとめを。
●3月に映画館で観た映画
トールマン
横道世之介
おだやかな日常
世界にひとつのプレイブック
フライト
ジャンゴ 繋がれざる者
ゼロ・ダーク・サーティ
だいじょうぶ3組
オズ はじまりの戦い
クラウド アトラス
ルビー・スパークス
千年の愉楽
ザ・マスター
愛、アムール
プラチナデータ
ボクたちの交換日記
●3月に読み終えた本
ふがいない僕は空を見た／窪美澄
藝人春秋／水道橋博士
つやのよる／井上荒野
サブカルスーパースター鬱伝／吉田豪
横道世之介／吉田修一
球界のぶっちゃけ話／愛甲猛
だいじょうぶ3組／乙武洋匡
で、今は昨年の話題作『屍者の帝国』を読んでおります。あと50ページちょっと。ものすごく緻密で凝った小説なんですが、僕にはちょっと高度すぎる気がします。読解力が追い付かない、という感じ。情けなや。
この週末こそ『シュガー・ラッシュ』を観るつもり。楽しみです。
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4月の新番組、いろいろと始まりましたね。ラジオで特筆すべきは、小島慶子のオールナイトニッポンGOLDが始まったこと。これから水曜日は、ナイター中継が延びないことを願うことになりそうです。
というわけで、来週の要チェック番組を。今週は国会中継で「歌謡曲って何だ？」がなくなっちゃったのが残念。それはともかくNHK第1ラジオ、月から金まで山田まりやに任せちゃって大丈夫なんでしょうか。正直言って、彼女にはさほど魅力を感じません。
●7（日）18：00～18：50
NHK-FM「ソングアプローチ」
http://www4.nhk.or.jp/approach/
●8（月）22：00～23：50
東海ラジオ「坂崎幸之助と吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」
http://www.allnightnippon.com/gold/
●10（水）21：10～22：45
NHK-FM「ミュージックライン」 ゲスト：チャラン・ポ・ランタン
http://www.nhk.or.jp/ml/
●10（水）22：00～23：50
東海ラジオ「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」
http://www.allnightnippon.com/gold/
●11（木）8：00～11：50
NHK第1「すっぴん！」パーソナリティ：水道橋博士 ゲスト：増子直純
http://www.nhk.or.jp/suppin/
●12（金）15：10～16：55
NHK第1「歌謡曲って何だ？」
http://www.nhk.or.jp/gogomari/
あと、スガシカオが名古屋に来ていくつかラジオ番組に出るみたい。それも録音して聴きたいんですが、僕のラジオ、予約録音はひとつの番組しかできません。あ、そういえば水曜日もダブってるじゃん。小島さんには悪いけどチャラン・ポ・ランタン優先で。
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来週から、聴きたいCD、読みたい本が続々と発売されます。しかし、先立つものが……。
