基本的に、気になってる作品以外の説明は省略。タイトルの下の<シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>という文字をクリックすると紹介文を読めますので、そちらをご参照ください。
☆『赤×ピンク』(日本)118分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
非合法のガールファイトに挑む少女たちの姿を描いた青春アクション……らしい。原作は桜庭一樹の同名小説で、監督はアクションには定評がある坂本浩一。エロ要素も強そうなので、楽しみです。
※上映館/センチュリーシネマ
☆『白ゆき姫殺人事件』(日本)126分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
こちらは湊かなえ原作。美人OL殺人事件をめぐるサスペンス……らしいです。予告編の雰囲気では、ものすごく下世話で面白そう。主演は井上真央と綾野剛で、監督は中村義洋。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(日本)?分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
海堂尊原作のテレビシリーズの完結編。伊藤淳史、仲村トオル、桐谷美玲、そして西島秀俊などが出演。面白そうなんだけどテレビドラマ版をまったく見たことがないのでパス……かな。
※上映館/ピカデリー/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
◎『ゲキ×シネ ZIPANG PUNK 五右衛門ロックIII』(日本)183分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
劇団☆新感線の人気舞台『五右衛門ロック』シリーズ第3弾。主演は古田新太。三浦春馬と蒼井優も出演。
いわゆるライブビューイングものは料金が高いので観ない(なので、このコーナーでも基本的には紹介ナシ)わけですが、これは予告編がめちゃめちゃ良かったので気になっています。
※上映館/ミッドランド スクエア シネマ/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ
◎『GET ACTION!!』(日本)99分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
90年代に約3年間の活動で解散した伝説的ロックバンド、TEENGENERATEをめぐる音楽ドキュメンタリー……らしい。日本よりも海外での評価が高かったそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク
○『ランナウェイ・ブルース』(アメリカ)85分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
不器用な兄と優しく繊細な弟の逃避行を描いたヒューマンドラマ……らしい。ダコタ・ファニングも出ているそうです。
※上映館/センチュリーシネマ
○『ダブリンの時計職人』(アイルランド/フィンランド)90分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ダブリンを舞台に、失業したホームレスの中年男性と心に闇を抱える青年の交流を描いた人間ドラマ……らしい。
※上映館/名演小劇場
○『コーヒーをめぐる冒険』(ドイツ)85分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
コーヒーを飲み損ねたことから始まる青年のついてない一日をスタイリッシュなモノクロの映像とジャズに乗せて描く、とのことです。ジャームッシュっぽい感じかな?
※上映館/名古屋シネマテーク
○『ドラゴン・コップス 微笑(ほほえみ)捜査線』(中国)98分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
ジェット・リー主演作。セレブ連続殺人事件に挑むベテランと新米刑事コンビの姿を描いたポリスアクション……らしいです。
※上映館/シネマスコーレ/中川コロナシネマワールド
○『祖谷物語 おくのひと』(日本)169分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
日本最後の桃源郷といわれる徳島県祖谷を舞台に、時代に翻弄されながらも逞しく生きる人々の姿を描いたヒューマンドラマ……らしいです。
※上映館/シネマスコーレ
『ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中』(アメリカ)92分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
人気シリーズ第4弾。徹底的にくだらないことで有名なわけですが、実は一本も観たことがありません。面白いの?
※上映館/中川コロナシネマワールド
『平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(日本)?分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
※上映館/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ/イオンシネマ大高
『僕がジョンと呼ばれるまで』(日本/アメリカ)82分 <シネマトゥデイ><ムービーウォーカー>
認知症のための学習療法の成果を追ったドキュメンタリーだそうです。
※上映館/伏見ミリオン座
『ゼロ・グラビティ』、中川コロナの4DXで上映されるそうです。
すんません、先週ここで「コロナ系は値上げナシ」みたいなことを書いたんですが、他のシネコン同様、サービスデーは100円UPになるそうです。サンクスデー(5日・16日・27日)も1100円になるって。
劇場で配られるリーフレットの4月号には、そんなことまったく書いてなかったのに。嗚呼……。
http://www.korona.co.jp/Cinema/info.asp?Seq=1099
ユナイテッドシネマやシネプレックスも同様にサービスデー料金を上げるみたいなので、少なくともシネコンに於ける「映画1000円デー」という言葉は本格的に死語になりそうですね。
そんな中で、とりあえず1000円のまま続けてくれそうなスターキャット系(まあ、どっちみち会員はいつも1000円ですが)、名古屋シネマテーク、シネマスコーレ、名演小劇場には今後とも頑張ってほしいもんです。
<追記>すんません、シネマスコーレもサービスデー料金を変更するそうです。
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この前の3連休は予定がガタガタになっちまったので、ヤケ酒ヤケ食いならぬ、ヤケ映画と相成りました。なので、この一週間で観た映画はなんと10本! アホかオレ。まあ、こんなペースで映画を観ることは今後そうそうないでしょうから、貴重な一週間だったと言えるかも。
●LIFE!
●LEGO(R)ムービー
●ロボコップ
●ワン チャンス
●ドン・ジョン
●ほとりの朔子
●ローン・サバイバー
●神様のカルテ2
●あなたを抱きしめる日まで
●サクラサク ※試写
どれもそれなりに楽しめたわけですが、中でもオススメは『LEGO(R)ムービー』。レゴを好きな人はもちろん、そうじゃない人でも大いに楽しめると思います。レゴを使って波を表現しているシーンにはひたすら感心。よく作ったもんです。そしてラスト、というかオチが最高。
次にオススメなのが『あなたを抱きしめる日まで』。引き離された息子を探す旅に出る老女が主人公なんですが、その俗物ぶりが実に愉快です。で、その相方となる男はいわゆる知識人っぽい感じで、彼女の趣味の悪さ(ハーレクインとかに感動しまくったりなど)に閉口しているわけです。そんな二人が次第に心を通わせ……というより、男が老女の寛容ぶりに尊敬の念を抱くようになるあたりが、この作品のキモであると感じました。
『ワン チャンス』は典型的なサクセスストーリー。人情味もたっぷりで、笑わせてくれるシーンも多いです。万人向け。で、僕が何よりも印象に残ったのは「やっぱり芸能人になったら歯は入れ替えるんだ」ってことだったりします。
『ロボコップ』はオリジナル版と比べると少々薄味な気もしますが「社会派」ぶりは変わっていません。むしろ、今のアメリカへの批判精神は強まっている気がしました。ビジュアル面での毒気は弱まっているけど、サミュエル・L・ジャクソン演じる司会者のセリフからは強烈な毒気を感じました。
『ローン・サバイバー』は、途轍もなく過酷な状況に陥ったネイビーシールズたちの物語。戦争の場では最新の電子機器とかがどんどん導入されているのでしょうが、それでも実際の現場では人間の肉体を使って作戦が進められており、容赦ない暴力の応酬が行われている、ということが強烈に伝わってきます。すさまじい臨場感と緊迫感。そして、そんな中で出会う圧倒的な寛容の精神には心が洗われました。
『ほとりの朔子』は、大学受験に失敗した女の子が親戚の家で何日か過ごす様子を描いた作品。大きな事件が起きるわけではないですが、知的で穏やかそうに見える人物が実は自分勝手なワガママ野郎だったり、親密そうに見えない者同士が実は深い仲だったりして、人間の多面性を見事に描いていました。福島から避難してきた少年の発言も真実味たっぷり。物事を一面からだけ見て語ることの危険性を改めて感じました。
『ドン・ジョン』はポルノ中毒、というかオナニー中毒の青年が主人公。とはいえ別に内向的でモテないわけではなく、ものすごくマッチョでモテモテです。ナンパしてはセックスしまくっているわけですが、それでもネットでポルノ映像を見ながらオナニーをする方が遥かに快感を得られる、というわけです。しかし、これはまあ、当然のことですよね(なんて書いたらヒンシュクを買うか?)。映画としてはまあまあ面白かったんですが、ラストは少々安直な気もしました。
『LIFE!』も見応えあったんですが、ベン・スティラー演じる主人公がさほどダメな奴に見えないのは少々難点。最初からそれなりに社交性もあるし、相手が上司とかでも物怖じしないので、むしろ「デキるヤツ」に見えてしまっているわけです。しかもスケボーに関しては超絶テクの持ち主だもん。世のダメ男が共感するには、ちょいハードルが高いんじゃない?
いまひとつ観たいと思えなかった『神様のカルテ2』も、なかなか楽しめました。なんで観る気がしなかったかというと、1作目を観た時、例のアパートの住人たち(宮崎あおい含む)がどうにも好きになれなかったからです。なんちゅうか、やたら浮世離れした喋り方とかするじゃん。病院を舞台にした部分は見応えあったんですが、アパートでの仲間たちとのやり取りは何とかかったるいというかイライラするというか……まあ、僕が狭量な人間だからでしょうね。
今作も同じくアパート部分は好きになれなかったのですが、医療現場での出来事を描いた部分はなかなか見応えありました。ただ、分かりやすい悪役を配置して対立構造を浮かび上がらせるような筋立ては、いささか安直にも思えたりしました。
『サクラサク』は試写会で観ました。上映前にトークショーがあるとのことだったので主演の緒方直人や監督が来るのかと思ってたら、つボイノリオとCBCの小高直子という女性アナウンサーでした。僕は中学生の頃につボイノリオのラジオ番組(ノリノリだぁ歌謡曲、だったっけ?)をハマっていて、もちろん今も好きなんですが、実際にナマで見るのは初めてでした。ちょっと感激。もう64歳とのことですが、元気そうで何よりです。
で、『サクラサク』なんですが、映画としては中の中、かな。いや、真面目に作られた良心的な作品ではあるのですが、ところどころセリフが説明的すぎたりして、ちょっとシラけた気分にもなりました。とはいえ、そういう欠点を補って余りあるのが、藤竜也の演技。だって、ダンディを絵に描いたような藤竜也が失禁したりするわけですよ。どんなにカッコいい人でも老いには勝てないなぁ、と改めて思い知らされました。まあ、実際の藤達也はまだまだお元気なんでしょうが。
続いて読書の話題。相変わらず『南冥の雫 満州国演義8』を中断して、図書館で借りた本をせっせと読んでおります。
●アルジャーノン、チャーリイ、そして私/ダニエル・キイス
『アルジャーノンに花束を』の作者であるダニエル・キイスが、あの稀代の傑作をどのようにして生み出したのかを記した作品。感銘を受けたのは、執筆を始めた当初、主人公の愚かさを自分が笑っていることを自覚し、いったん筆を置いたという逸話。そこで改めて主人公に寄り添い、世の中で低く見られる者の立場に立って書き始めたからこそ、あれほどの傑作が生まれたのでしょうね。
●アズミ・ハルコは行方不明/山内マリコ
デビュー作『ここは退屈迎えに来て』に続いて、閉塞感いっぱいの地方都市で鬱屈した日々を過ごす若者たちの生態をすごくリアルに描いた作品。男も女もひたすら愚かなんですが、特に男はバカで短絡的。そんな男に振り回されたり気持ちを踏みにじられたりしながら自分の居場所を見つける女たちには清々しさを感じました。ただ、この小説、『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』という映画を観ていないと、ちょっと理解しづらいかと思います。