＜10年8月7日公開作＞ 『シスタースマイル ドミニクの歌』など

　週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー！
　「☆＝絶対に観る！」「◎＝できれば観たい！」です。あとは優先順位が高い順に並べますが、途中からはテキトーです。

◎『シスタースマイル ドミニクの歌』（フランス・ベルギー）124分
　1960年代に世界中で大ヒットした曲『ドミニク』を生んだ実在のシスターの波乱に満ちた人生を描く人間ドラマ……らしい。なかなか面白そう。
※上映館／名演小劇場

◎『ヒックとドラゴン』（アメリカ）98分
　傷ついたドラゴンとバイキングの少年の友情と奮闘を描くファンタジー・アニメ……らしい。これもなかなか面白そう。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ

『グッドモーニング・プレジデント』（韓国）132分
　韓国の大統領3人を主人公にしたコメディ……らしい。主演はチャン・ドンゴン。
※上映館／シルバー劇場

『仮面ライダーW（ダブル） FOREVER AtoZ 運命のガイアメモリ』（日本）？分
　またも『仮面ライダー』シリーズの劇場版。ソフィアの松岡充も出演しているそうです。
※上映館／ピカデリー／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高

『グラン・ブルー完全版～デジタル・レストア・バージョン～』
　なぜかリバイバル上映。もしかしたら『ザ・コーヴ』に便乗？
※上映館／伏見ミリオン座

『アヒルの子』日本93分
　一人の女性の家族との葛藤をあぶり出す鮮烈なドキュメンタリー……らしい。被写体＝監督だそうです。
『LINE』日本52分
　こちらも、監督自身が自らの家族との関係を見つめ直す中で生まれたドキュメンタリー……らしいです。
※上映館／名古屋シネマテーク

『愛の言霊　世界の果てまで』日本89分
　人気ボーイズラブ映画の続編。オトコ同士の大胆なベッドシーンもあるそうです。うひゃっ。
※上映館／シネマスコーレ

　あと、イマドキの日本映画が好きなマニアには見逃せない特集上映もあります。

＜その男、城定（JOJO）につき。＞
　ピンク映画の世界を中心に活躍する城定秀夫監督の作品を特集上映。劇場初公開作品もあるようです。
※上映館／シネマスコーレ

＜桃まつり presents うそ＞
　共通テーマで製作する女性監督作品を特集する企画「桃まつり」の第3弾。「うそ」をテーマにした13作品を4プログラムで上映、とのことです。
※上映館／名古屋シネマテーク

＜avexニュースターシネマコレクションvol.2＞『ラムネ』『クロネズミ』『大人になった夏』『カスタードプリン』
　avexの若手を主役にした作品を4本。『ラムネ』の監督は篠原哲雄ってことなので、ちょい気になります。
※上映館／伏見ミリオン座

　あと、今週末には『ベスト・キッド』の先行上映もありますね。

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　えー、『インセプション』も『ソルト』も、まだ観に行けてまへん。来週こそ！

　で、なぜか『ACACIA アカシア』を観ました。監督が辻仁成、主演がアントニオ猪木という珍品です。おそらく映画好きの大多数が見向きもしない映画だろうと思って映画館に行ったら、なんと観客が自分だけ……。
　まあ、監督が辻仁成という時点で駄作確定とお思いの方も多いでしょうが、そんなにヒドい作品でもないです。ところどころ良い場面もありました。たとえば、北村一輝の奥さんが「告白」の際に見せた表情とか。というか、その表情のリアリティが映画の印象を底上げしてくれたような気がします。
　困ったのは、聞き取れないセリフが多かったこと。映画館の音響システムの問題なのかどうか、ちょっと判別できませんでした。

　『おのぼり物語』も観ました。マンガ家を目指して上京した青年が主人公の青春ドラマで、大した才能を持ち得なかった者の悲哀が描かれています。
　秀逸なのが、主人公の幼なじみを演じる肘井美佳。自分の凡庸さをしっかりと認識しつつ、それでも強がって夢を語る姿が痛ましくも素敵でした。で、彼女と主人公が路上で口論するシーンがあって、そこでのセリフの応酬などは素晴らしいんですが、何を思ったのか全部手持ちカメラで撮られてるのよ。なので、画面がブレブレ。しっかり見せるべき場面なんだから、そこはちゃんとカメラを据えて撮らんと（レールとかクレーンとかも使って）。そうすれば、今年の日本映画で一番の名場面になっていたかも。もったいない！