あ、そういえば明日は夜9時からドラマもあるんだよね。うーん、夕方ぐらいから映画を観に行こうかと思ってたのに。19日だから109シネマズは会員1000円だもんね。って、そういうことだけは相変わらずしっかり覚えてます。
で、『夜来香海峡』なんですが、船戸先生だから面白くないわけがありません。ただ、現代ニッポンを舞台にした船戸作品ってのは、いまひとつ切れ味が鈍いってのも事実(だよね?)。この『夜来香海峡』も読み応えはあるんだけど、どうも薄味というか淡泊というか、そういう印象を受けちゃいました。
それでもグイグイ読ませてくれたんだけど、最後の十数ページには「???」という感じ。
引きこもりを脱して働き始めた息子は、再び自室に閉じこもってしまう。聡明で行動力抜群だった航史は、脳に障害を負ってしまう。こういう展開は必要だったんだろうか。なんか、すごく苦い後味になっちゃってるじゃん。
もちろん、非情さや救いのなさこそが船戸作品の最大の持ち味ではある。でも、今回のは少々不自然。無理してネガティブな結末に持って行っちゃってる気がするのよ。ここはやはり希望を持たせるような終わり方にしてほしかった!
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