＜12年1月27・28日公開作＞ 『J・エドガー』など

　週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー！
　☆・◎・○・無印の順で「観たい度数」を記しました。優先順位が高い順に並べたつもりですが、その時の気分次第なので基本的にはテキトーです。あと、特集上映やリバイバル作品は最後に並べます。なお、いわゆるライブビューイング作品に関しては情報を追っかけきれないので、すんませんが割愛させていただきます。

☆『J・エドガー』（アメリカ）137分
　クリント・イーストウッド監督の新作。FBI初代長官、ジョン・エドガー・フーバーの半生を描いた伝記ドラマ……らしい。主演はレオナルド・ディカプリオ。予告編の印象では、かなり見応えありそう。楽しみです。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高

◎『善き人』（イギリス・ドイツ）96分
　ヴィゴ・モーテンセン主演作。ナチス政権下のドイツで葛藤する善良な男を描いたヒューマン・ドラマ……らしい。ちなみに、ヴィゴは僕にとっては「信頼できる外国人男優」のランキングでケヴィン・ベーコン、ジェイソン・ステイサムに次いで第3位に位置しております。　
※上映館／センチュリーシネマ

◎『無言歌』（香港/フランス/ベルギー）109分
　ドキュメンタリー映画で名高いワン・ビン監督の初の長編劇映画。文化大革命前に起きた中国共産党による弾圧がもたらした悲劇を描いた歴史ドラマ……らしい。キネ旬ベストテンで4位に選ばれるなど、かなり評判のいい作品です。
※上映館／名古屋シネマテーク

○『麒麟の翼 劇場版・新参者』（日本）129分
　東野圭吾原作のTVドラマ『新参者』の映画版で、主演は阿部寛。他に新垣結衣、山崎努、中井貴一、黒木メイサ、溝端淳平などが出演。テレビのは一度も見たことないけど、ちょい気になります。
※上映館／ピカデリー／109シネマズ名古屋／イオンシネマ・ワンダー／中川コロナシネマワールド／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高

○『UGLY』（日本）101分
　パリを舞台に、兄の死の真相を知るため奔走する青年の姿を描くドラマ……らしい。主演は、『ヒミズ』で抜群の存在感を見せていた窪塚洋介。
※上映館／シネマスコーレ

○『しあわせのパン』（日本）114分
　東京から北海道に移住して小さなカフェを営む夫婦を描いたハートウオーミングな人間ドラマ……らしい。主演は原田知世と大泉洋。こんなこと言っちゃナンですが、すごく退屈そう。って、決めつけちゃダメですね。
※上映館／伏見ミリオン座

○『死ね！死ね！シネマ』（日本）72分
　すごいタイトル。映画専門学校の実習で作った短編をもとにした作品だそうです。
※上映館／名古屋シネマテーク

○＜映画監督 横浜聡子　最新作×2!!!＞（日本）13分＋31分
　『ジャーマン＋雨』『ウルトラミラクルラブストーリー』で知られる横浜聡子監督の中編2本。多部未華子主演の『真夜中からとびうつれ』と、『ジャーマン＋雨』の野嵜好美主演の『おばあちゃん女の子』。
※上映館／名古屋シネマテーク

『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』（日本）115分
　AKB48の華やかな表舞台と過酷な舞台裏を追ったドキュメンタリー第2弾……らしい。
※上映館／109シネマズ名古屋／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高

『劇場版テンペスト3D』（日本）149分
　NHK-BSで放映されたテレビドラマを3D映画として公開、とのことです。たぶん後処理で3Dにしたんだろうけど、それで2時間半ってのは少々キツそう。主演は仲間由紀恵。
※上映館／ミッドランド スクエア シネマ／TOHOシネマズ名古屋ベイシティ／ワーナー・マイカル・シネマズ大高

『BORN TO BE WILD 3D 野生に生きる』
　動物たちを自然にかえす活動を追ったドキュメンタリー……らしい。
『HUBBLE 3D ハッブル宇宙望遠鏡』
　ハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された映像を集めたドキュメンタリー……らしい。
　以上2本、いずれもIMAX 3Dでの上映だそうです。
※上映館／109シネマズ名古屋

　いよいよ2／3（金）でゴールド・シルバー劇場が閉館になっちゃいますね。明日からの1週間、閉館記念上映が行われます。選ばれたのは、『ローマの休日』『ニュー・シネマ・パラダイス』『山の郵便配達』『東京日和』の4作品。料金は一律1000円で、会員は500円だそうです。最終日には『ニュー・シネマ・パラダイス』が上映され、トークイベントも開催される、とのこと。
http://www.eigaya.com/event/sayonara/index.html

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　アカデミー賞のノミネート作品、発表されましたね。今回は9作。例によってほとんどが日本じゃ未公開なので何が選ばれるか予想できませんが、『アーティスト』という作品が有力視されているそうです。日本公開済みの作品は『マネーボール』と『ツリー・オブ・ライフ』。どっちもブラッド・ピット出演作です。ただまあ、さすがに『ツリー・オブ・ライフ』が選ばれる可能性はゼロ……だよね？

　『旅芸人の記録』などで知られるギリシャの巨匠、、テオ・アンゲロプロス監督が新作の撮影中に交通事故で亡くなったそうです。ご冥福を祈ります。
http://www.cinematoday.jp/page/N0038768

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　『ヒミズ』の感想、書きそびれていました。えっと、主演2人の熱演は評判通り大したものだと思いましたが、作品としてはいまひとつ、という感じです。特に、東日本大震災と絡めた部分には無理があるんじゃないかなぁ。まあ、「制作中に震災が起きたので急遽内容を変更した」ってことを事前に知っていたせいかもしれないけど。
　展開の強引さは『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』と同様、大きな魅力……になったはずなのに、今回はどこか空回りしている印象を受けました。ただ、その原因が何なのか明確に把握できないのが、ちょっと歯がゆいです。もしかしたら、いわゆる「既視感」が強すぎたのかも。ほら、『冷たい熱帯魚』や『恋の罪』で強烈な印象を残した役者たちが続々と出てくるでしょ？　それはそれで楽しいんですが、同時に新鮮味を削ぐ結果になってしまったような気もするのよ。いっそのこと、それぞれに前の出演作とは正反対の役柄を演じさせた方が良かったんじゃないでしょうか。でんでんと渡辺哲の役を入れ替える、とか。
　そんな中で抜群の存在感を見せたのが、窪塚洋介。実際にあんなことをやってるんじゃないかと思わせるほどのリアリティでした。というか、あれは「素」のまんまだったりして。
　というわけで今回ちょっと僕にはイマイチだったわけですが、これだけ濃密な作品を早いペースで作り続ける園子温監督は、やっぱりスゴいと思います。なので、次回作もぜひ観たいと思っております。

　板尾創路監督＆主演の『月光ノ仮面』は、観ている最中はかなり楽しめる作品。ただ……あ、以下ちょっとネタバレっぽいことを書きます。
　えっと、簡単に言うと「ボケっぱなしで終わりかよっ」という感じ。いろんな謎を散りばめておいて、そのまんま答えを教えてくれないまんまに終わっちゃいました（よね？）。それでも、そこに何かしらの奥深さみたいなものを感じさせるのが板尾の巧みさというか人徳というか……って書きながらも、もしかしたら特に何も考えていないのかも、って気もします。どうなんだろ。キム兄には『オムライス』で愛想が尽きましたが、板尾に関しては、やっぱり次回作も観てみたいと思っております。

　ドキュメンタリー映画『ちづる』も観ました。映画学校の生徒である兄が、自閉症で知的障害を持つ妹の日常を撮影した作品です。まず何よりも印象に残るのは、母親の聡明さと逞しさ（しかも美人！）。夫が交通事故で亡くなった日のことを思い出して感情を爆発させるシーンには、こちらも感情を揺さぶられました。そして、終盤で見せる決断力と行動力にも感服。見習いたいものです。