週末恒例、名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ! すんません、すごく興味がある作品以外の説明は基本的に割愛させていただきます。
☆『哀れなるものたち』 <シネマトゥデイ>
『ロブスター』『聖なる鹿殺し』『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモス監督の新作。主演はエマ・ストーン。
先週金曜の先行上映で観てきました。すごく面白かったです。断然オススメ。ただし、R18+なのでご注意を(つまり、きわどいシーンが多い!)。
それにしても、ものすごく公開規模が大きいですね。アカデミー賞効果を狙ってのことでしょうが、普段ほとんど映画を観ない人が観たらどんな反応を示すのか、すごく気になります。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/109シネマズ名古屋/伏見ミリオン座/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
☆『サイレントラブ』 <シネマトゥデイ>
声を出さない青年と視力を失った女性が織り成すラブストーリー、だそうです。主演は山田涼介と浜辺美波で、監督は『ミッドナイトスワン』などの内田英治。浜辺美波が主演なら観ないわけにゃいきませんよね。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
☆『違う惑星の変な恋人』 <シネマトゥデイ>
3人の女性と2人の男性の恋心が交錯する恋愛群像劇だそうです。タイトルが気に入りました。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ
◎『コット、はじまりの夏』 <シネマトゥデイ>
大家族の中で自分の居場所を見つけられない9歳の少女が主人公のドラマだそうです。
※上映館/伏見ミリオン座
◎『almost people』 <シネマトゥデイ>
石井岳龍、横浜聡子、加藤拓人、守屋文雄の4人の監督によるオムニバス。感情の一部が欠けた4人の兄弟姉妹の物語だそうです。
※上映館/シネマスコーレ
◎『ふたりの傷跡』 <シネマトゥデイ>
亡き親友が残した楽曲を通して友の心に触れる女子高校生の姿を描いた青春ドラマだそうです。音楽と映画をテーマにしたプロジェクト「MOOSIC LAB」の1作。主題歌はクレナズムの『ふたりの傷跡』。良い曲です。
※上映館/シネマスコーレ
◎『ニューヨーク・オールド・アパートメント』 <シネマトゥデイ>
不法移民としてニューヨークで暮らすペルー人一家を描いたドラマだそうです。ミッドランドシネマ名古屋空港と刈谷日劇で公開。名古屋市内での上映はないみたい。
◎『ザ・ガーディアン/守護者』 <シネマトゥデイ>
韓国映画のアクションもの。『スティール・レイン』などのチョン・ウソンの監督・主演作。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ
〇『過去負う者』 <シネマトゥデイ>
受刑者の就職支援をする実在の就職情報誌に着想を得たヒューマンドラマ、だそうです。
※上映館/シネマスコーレ
〇『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』 <シネマトゥデイ>
配信ドラマの劇場版かつ完結編。ゾンビもの……だよね? 主演は竹内涼真。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
〇『PARALLEL』
ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2021グランプリ受賞作だそうです。
※上映館/シネマスコーレ
〇『唐獅子仮面/LION-GIRL』 <シネマトゥデイ>
永井豪が原案のバイオレンスアクションだそうです。
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋
〇『サウンド・オブ・サイレンス』 <シネマトゥデイ>
ホラー映画。あまりに有名な曲と同じタイトルですが、特に関係はなさそう。
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋
『LAST HOPE~マインドコントロールを解き放つとき~』
※上映館/シネマスコーレ
『映画 ギヴン 柊 mix』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ
『機動戦士ガンダム SEED FREEDOM』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
『セマンティックエラー・ザ・ムービー 後編』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/イオンシネマ名古屋茶屋
●リバイバル&特集上映(一部のみ)
大須シネマ、三越映画劇場、シアターカフェに関しては、各自でチェックしてくださいませ。刈谷日劇のサイトも要チェック。
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アカデミー賞のノミネート作が発表されました。大方の予想通り『オッペンハイマー』が最多ノミネートでしたね。続くのは『哀れなるものたち』『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』『バービー』。『君たちはどう生きるか』が長編アニメ映画賞、『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞、『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞と、日本映画も健闘しています。
で、その『オッペンハイマー』の日本公開は3月29日だそうです。
ラジー賞(ゴールデンラズベリー賞)のノミネート作も発表されました。『エクスペンダブルズ ニューブラッド』が最有力候補のようですが、同じくステイサム主演作『MEG ザ・モンスターズ2』も入ってるのが、ファンとしては物悲しいところです。
日本アカデミー賞の優秀賞も発表されました。アニメも含めて10作のうち、1作にだけ「何故これが入ってるの?」と思えちゃいました。
雑誌「映画芸術」のベスト10&ワースト10も発表されました。当然のごとく、編集長でもある荒井晴彦監督の『花腐し』がベスト1。
以上、とりあえず映画情報だけでアップしておきます。
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火曜日になっちゃいましたが追記します。
●観た映画
『哀れなるものたち』※オススメ!
ものすごく簡単に言ってしまうと、一人の女性の成長を描いた作品。古い言葉を持ち出すと、ビルドゥングスロマンってヤツですね。
予告編を見た時は、かなり不条理で前衛的な内容かと思いましたが、物語自体の骨格は明快。極めて分かりやすいストーリーで、おとぎ話のような味わいがありました。
あ、でもR18作品だけあってエロティックな場面も多いです。というより、性行為が即物的に描かれるので、それをエロいと感じるかどうかは人によって大きく異なるでしょうね。僕個人の感想としては、いわゆるエロっぽさ、官能性みたいなものはさほど感じませんでした。むしろ、性行為について貪欲な主人公の姿に清々しさ、潔さを感じました。
エマ・ストーンは大熱演。まさか、ここまで脱ぎまくっているとは思いませんでした。いや、脱いだからスゴいというわけじゃなく、ベラという主人公になりきる、その憑依っぷりに圧倒されたわけです。みるみるうちに知性を獲得していく様子も表情や仕草から鮮烈に伝わってきました。
これほどの娯楽性と芸術性を兼ね備えた作品は、そうそうあるもんじゃありません。映画館で大々的に上映されている間に、ぜひ観るべき!
『ゴールデンカムイ』※オススメ!
実写映画化が報じられた時、多くの原作ファンが出来栄えを心配したでしょう。主人公である杉元を山崎賢人が演じると発表された時、原作ファンの不安感はさらに募ったでしょう。僕は熱烈な原作ファンではないものの(でも好き)、ちょっと心配していました。
でも、出来上がった作品を観てみると……いいじゃん! 山崎賢人は原作の杉元とは雰囲気は異なるものの、立派に主人公然としていますし、原作で描かれる北海道の情景も見事に再現されていました。個性的すぎる敵キャラ、味方キャラたちも、かなり高い再現度だと思います。
中でも素晴らしいのは山田杏奈! 原作のアシリパよりはけっこう年上なんですが、そんなことをまったくハンディに感じさせないほど、見た感じも立ち居振る舞いもアシリパになりきっていました。これまでも『ミスミソウ』『ジオラマボーイ・パノラマガール』『ひらいて』『山女』などで堂々たる主役を演じてきたわけですが、『ゴールデンカムイ』も彼女の新たな代表作になったと思います。続編も楽しみ。
『サン・セバスチャンへ、ようこそ』
典型的なウディ・アレン作品。それ以上でも以下でもありません。主人公は白人の知識人で、まあまあ裕福。接する知人や知り合う人々も、揃いも揃って白人セレブばかりで、いろんな人種の人々が登場する昨今のハリウッド映画に慣れていると、むしろ新鮮ささえ感じます。
格差社会の今、どうにも浮世離れしているように感じる世界ではありますが、良くも悪くもこれがウディ・アレンですからね。僕は好きです。でもまあ、人様には特にオススメもしません。
ただ、フェリーニやゴダール、トリュフォーなど往年の巨匠たちへのリスペクトを感じさせる描写が多いし、日本映画に関する言及もありますので、そういうことに興味がある方は観ておいた方が良いかと思います。
●読んだ本
『ラウリ・クースクを探して』宮内悠介
『そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?』松波太郎
●お気に入りor気になるMUSIC
薬師丸ひろ子『Tree』
ZAZEN BOYS『らんど』
ヒグチアイ『未成線上』
Myuk『Arcana』
Myukの『Arcana』が素晴らしすぎ。何度も聴いています。
文春オンラインで「《緊急アンケート》紅白歌合戦、あなたが一番よかったと思う歌手は誰ですか?」の集計結果が発表されました。1位は当然、YOASOBIの『アイドル』。僕のコメントも載ってます。
これ、景品の図書カード目当てで送ったんですが、昨年はコメントが2つ掲載されたのに当選しませんでした。今回はどうでしょ。買いたい本がたくさんあるので、図書カードが届くことを願いまくっています。頼むぜ、文春さん。