少年トッパ

奥村愛子@イオン千種(2005.11.9)<後編>

 CDを買うとサイン色紙がもらえるとのことだが、すべて持ってるので今回はパスするつもりだった。奥村愛子はステージ脇で関係者らしき人々と何か話している。それをチラチラ眺めながらCDを売っているコーナーの横を通ると、サイン色紙が目に入る。CDと同じくらいの大きさのミニ色紙だ。しかも今日の日付が入ってる。う~ん、記念に何か買っちゃおうか。一番安いのは税込み1050円のシングル『恋したいハート』だ。もちろん持ってるけど、もう一枚買って誰かにプレゼントすりゃいいか。そう決意してお金をを出し、CDとサイン色紙を袋に入れてもらう。お釣りを財布にしまおうとしつつ顔を上げると、目の前に奥村愛子が! あわわわっ。慌てて目を逸らす。しかし考えてみれば、いや考えるまでもなく、目を逸らす必要はないわけだ。というか、せっかくだから何か話さなきゃ。
「ライブ、良かったですよ」
「ありがとうございます」
「えっと、ブログ、読みました」
 彼女が首を傾げる。周りがけっこううるさいので聞き取れなかったらしい。というか、僕の滑舌が悪いのか?
「ブログ、読んでますよ」
「ありがとうございます。まだ分からないことが多いんですが」
 えっと、何か気の利いたことを言わなきゃ。って思ってたら、彼女が両手を差し出す。そうだ、まだ握手してなかった。急いで右手を差し出し、握手。しかし、女性に両手を差し出されるとドキドキしちゃうもんだよね。
「あ、僕、木曽川にも行ったんですよ」
 言ってから気付いたが、彼女が木曽川町という地名を覚えている可能性は低い。2月にインストアライブが行われたダイアモンドシティ・キリオは木曽川町にあるんだけど、あちこちキャンペーンで回っているのだから地名なんていちいち覚えてないだろう。
「ありがとうございます」
 それでも笑顔で答えてくれて感謝。やっぱり木曽川町って地名を覚えているんだろうか。まあ、どっちでもいいけど。
「がんばってください」
 そう言って、僕は踵を返して出口へ向かった。自分でも不思議なのだが、こういう時だけ僕は妙に去り際が鮮やかだ。考えてみれば、このまましばらく近くで様子を眺めていても構わないわけじゃん。なのに、未練を残さずスタスタと去ってしまう。で、その途中で「もうちょっと残っていれば良かったなぁ」と思うのである。というか、歩きながら僕は肝心なことを忘れているのに気付いた。一枚も写真を撮ってないじゃん!

 ちなみに、この日のライブはRADIO-iでオンエアされたんだけど、家に帰ってみたら見事に録音は失敗してました。トホホ。まあ、ナマで聴けたからいいか。



※左側が2月にダイアモンドシティ・キリオで書いてもらったサイン、右側は昨日のもの。

※奥村愛子のブログ(期間限定)→http://www.ongen.net/blog7/
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