●『リンダ リンダ リンダ』オリジナル・サウンドトラック
この映画を観たら、ほとんどの人がサントラ盤をほしくなるんじゃないかな。実は世間一般(ってのは大げさかもしれないが)で絶賛されているほど僕はこの映画に惚れ込むことはできなかったのだが、それでも即座にサントラを買おうと思ったものだ。でも、映画館では買わなかった。何故かと言うと、タワレコで買ってポイントを増やしたかったからである。すんません、相変わらずセコい男で。
ちなみに、どうしてこの映画にどっぷりと浸ることができなかったかというと、描かれている対象に対して作り手が距離を置きすぎているような気がして、それが少々もどかしく感じたからだ。と書いていて気付いたけど、これは同じ山下敦弘監督の前作『くりいむレモン』を観た時の印象と同じだ(作品としては『リンダ~』の方が断然好き)。あくまで推測だが、山下監督はブルーハーツを特に大好きだったわけではないだろうし、『くりいむレモン』の原作にも思い入れはなかったろう。もちろん、それが悪いわけじゃない。たとえばブルーハーツの信奉者みたいな人が監督だったら、『リンダ~』はもっと押し付けがましい映画になっただろうし、あの4人の伸びやかな魅力をスクリーンに焼き付けることはできなかったろう。だから、あれはあれで正解なのだ。うーん、ちょっと支離滅裂な文脈になっちまった。
で、このサントラ。良かったんだけど、山崎優子(いつも屋上にいた女の子ね)が歌った曲が入ってないのが残念。というか、実はあれが一番聴きたかったんだけどなぁ。なんで入れなかったんだろ。
●土屋アンナ『Taste My Beat』
土屋アンナ。言うまでもなく『下妻物語』のイチゴである。あの映画での彼女はバツグンにカッコ良かった。前にも書いたけど、「負ける気がしねえ」は一時期僕の口癖になったもんだ。まあ、人生の様々な局面で負けっぱなしのような気もするけど。あ、そんなことはどうでもいいっすね。
このアルバムは、ソロ名義では土屋アンナのデビューアルバム。いやぁ、予想以上にカッコいいっすわ。マブいっす。サウンドは太く力強く洗練されていて、それに乗っかるアンナのボーカルは堂々としていて頼もしい。アンネ姐さんスゴいっ、と拍手を送りたくなってくる。
ただ、6曲中5曲が英語詞、ってのが僕には少々残念ではある。これも前に何度か書いたと思うけど、僕は「日本語じゃないと燃えない」というタイプなんである。なのでアンナ姐さん、次のアルバムでは半分ぐらい日本語詞にしてくださいませ。いや、無理にとは言いませんが。
●BONNIE PINK『REMINISCENCE』
これは6月に出たアルバム。全曲カバーだ。すでにオリジナル曲ばかりを集めたニューアルバムも出ているので、ボニー・ピンクのファンからは「今頃買ってんのかよ」と言われそうだなぁ。
このアルバムで僕のお目当ては、斉藤和義とデュエットした『真夏の果実』だ。斉藤和義にとっては、つじあやのとの『君に会いに行きましょう』、玲央奈との『五秒の再会』に続く「女性とのデュエット企画」第3弾である(他にもあったらゴメン)。うん、今回も力の抜き具合が実に良い感じ。ほんわかとした気分にさせてくれる。こんなことを言っちゃサザンのファンに申し訳ないが、僕としてはオリジナルよりも好きだ。
他の曲も完成度が高い。聴き応えがある……のだが、さっきも書いた通り僕は「日本語じゃないと燃えない」というヤツである。しかし、このアルバムでは『真夏の果実』以外は全部英語なんである。なので、クオリティの高さは認めるものの、あんまり熱心に聴く気は起こらない。ボニーさん(って呼び方はどうかと思うが)、ファンの方々、ホントに申し訳ない。
実はボニー・ピンクのアルバムでは過去に『evil and flowers』を買ったことがある。代表曲『Forget Me Not』には惚れ込んだし、曲調も声も大好きになったのだが、それでも「日本語で歌ってほしいなぁ」という気持ちは拭えなかったものだ。まあ、これはこっちの一方的なワガママなんだけどね。
以上、最近買った5枚のCDの感想を書きました。どれもお代分の価値はあったので、興味のある方は聴いてみてくださいませ。
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