とりあえず始めてみました

ブログに挑戦してみます。

太陽光発電

2024-01-31 19:11:59 | 日記

実は自分の地元で太陽光発電の発電所が10年ほど前から増えだしました。むろんそれ以前にも企業の建物(工場等)の屋根に太陽光パネルがのっていたり、あるいは民家の屋根にパネルがのっていたりすることはもちろんあったわけですが、今とは比べ物にならないくらい小規模で、どうせ日当たりが良いから使わないともったいないとか、企業でいえば「環境に配慮している」というアピールだったのだろうと思います。

無論、税金が投入されず、アピールや趣味でやっているうちはどうでもよいわけですし、なにより電気は24時間必要な一方、太陽光は一定の時間しか発電できないので、必然的に「アピールや個人の趣味」の範疇だったわけです。ところが、FITが導入されて以降、明らかに個人所有であってもそれなりの規模の発電所ができ始め、地域外の企業が土地を買い集めて予定地としたり、あるいは実際に発電所を建設して売電を始めました。

FITの問題点や開発に伴う問題点はそれなりに指摘されているので、いまさら書くことではないのですが、自分の地元で問題になり始めているのは「これからどうするのか」という問題点です。

それなりに資本のある企業が自分たちのリスクで導入した場合はまだしも、個人で売電を目的に導入した場合で少なくないのが「金に余裕のある高齢者が遊んでいる土地に設置した」というケースで、「これまでは収益もあったしよかったが、これからパネルや付帯設備が寿命を迎え始めるし、何より自分が高齢者で子供は都会に住んでいるがどうしたらよいのか」という問題です。

まずFIT初期に導入した人であればそろそろ設置して10年を超えますので、付帯設備が寿命を迎え始めますし、いずれにしてもパネルの寿命は25年程度であるようです。当然それらが寿命を迎える前に自分たちが寿命を迎えかねないわけで、仮に自分が寿命を先に迎えると相続の問題になります。ここに住む気がなく都会で生活ができてしまった子供たちにどうやって遠隔地から管理させるのかという問題があるようです。

また、都会出身の人にはなかなか想像ができないと思うのですが、雑草が生えてきますし、当然草刈りが必要になります。田舎だと、草刈りをきちんとしないと苦情の原因になりますし、実際問題草が多い茂っている状態は非常に迷惑ですし、危険でもあります。また雪が降る地域だと雪かきが必要になります。今は自分自身がやっていると思うのですが、高齢者になると当然この手の肉体労働ができなくなってきます。これをどうするのかという問題です。

どうするもこうするも、引き継がないのであれば、どこかで「撤去する」しかないわけで、太陽光仕舞いとでもいうのかもしれませんが、正直なところ一個人の所有としては結構大がかりなのでどの程度の負担になるのかがよくわかりません。自分の家ではこういう問題がないのですが、田舎ならではの問題として、墓じまいや家じまいと同時に、近い将来「太陽光仕舞い」が問題になる気がします。空き家問題と同じで「撤去する資金負担」ができればよいのですが、「ない袖は振れない」ということになると「どうしようもないから放置されている」ということになりかねません。よくあるパターンですが、設置してから長い時間がたつと「設置業者が廃業や倒産で存在しない」というケースです。どこへ相談するのでしょうか。

いずれにしても、企業が投資としてやるのならともかく、個人の参入が東日本大震災以降一気に増えたので、この手の「ない袖は振れないから放置する」という問題がこれから増えるのではないかという気がします。

Sim: 3469874



最新の画像もっと見る

コメントを投稿