『ニッポン大音頭時代』大石始 読了
自分と同世代で音頭に向き合い、遡って調査もされている。インタビューも多く載っており、さぞかし大変だったと思う。大枠納得の頭が下がる労作だと思いました。
特に
・自分の体験をもとに「新作音頭」が各地で受容される過程を丁寧に書こうとしていること
・DJフクタケ、大友良英などインタビューにより「今の時代」と音頭の親和性を丁寧に明らかにしていること
・海外でのムーブメントを現地でに広がるオンドの可能性を示していること
を、本書で強みと感じました。音頭に興味がある色々な方にはぜひよんでもらいたいです!
しかし、DJ「ナイアガラ音頭(シングル版)」がキラーチューンというのも今の時代なのですね。
本を纏めあげる際に、重点的に厚くする部分切り捨てる部分の取捨選択が必要であるので、この本に掲載されていなくて残念みたいなことをいうつもりはないのですが、現時点での自分の知識不足をわかった上で調べてみたいなと思ったことや気になったことをいくつか。
・新作音頭以前の部分を東京音頭+炭坑節でまとめ、その後東京五輪音頭(三波春夫)の流れとしているが、三橋美智也(キング)にあまりスポットがあたっていないこと。
(昔のセールス的な裏資料がないからかもしれないが、キングこそ民謡の歴史の中で音頭とりあげ、各地で展開してきた役割は大きい筈)
・アニメなどの新作音頭が夏祭りで流行っていった新興住宅街以外の地方(もともとご当地音頭を新作した地域)での受容はどうだったのだろう?(講習会のキング、ビクター、コロムビアの勢力図のようなものがかけたら面白いだろうなぁ)
・音頭を<ドドンガドン>というリズムとして、何度も例示しているが、 <ドン、ドン、ドンガラガッタ>があっての<ドドンガドン>が音頭とおもっていたので気になった。
自分がそうおもっていたので、そんな文章も書きましたが、ドラえもん“マーチ”で「ドン、ドン、ドンガラガッタ♪」、クレージー”冒険行進曲”でもドンガン、ドンガラガッタって出て来るし、マーチなのか?ドント節でもドンガラガッタでてくるとなると1つのリズムでないのかもしれないが…。
http://www.circustown.net/new/book/20140830nunoya/
・ナイアガラ音頭独特の洋楽的なところもふくめ、70年代のディスコブームと一緒にあったのでは。
色々考えさせられるよい機会になりました。てなもんではべれけれ。
自分と同世代で音頭に向き合い、遡って調査もされている。インタビューも多く載っており、さぞかし大変だったと思う。大枠納得の頭が下がる労作だと思いました。
特に
・自分の体験をもとに「新作音頭」が各地で受容される過程を丁寧に書こうとしていること
・DJフクタケ、大友良英などインタビューにより「今の時代」と音頭の親和性を丁寧に明らかにしていること
・海外でのムーブメントを現地でに広がるオンドの可能性を示していること
を、本書で強みと感じました。音頭に興味がある色々な方にはぜひよんでもらいたいです!
しかし、DJ「ナイアガラ音頭(シングル版)」がキラーチューンというのも今の時代なのですね。
本を纏めあげる際に、重点的に厚くする部分切り捨てる部分の取捨選択が必要であるので、この本に掲載されていなくて残念みたいなことをいうつもりはないのですが、現時点での自分の知識不足をわかった上で調べてみたいなと思ったことや気になったことをいくつか。
・新作音頭以前の部分を東京音頭+炭坑節でまとめ、その後東京五輪音頭(三波春夫)の流れとしているが、三橋美智也(キング)にあまりスポットがあたっていないこと。
(昔のセールス的な裏資料がないからかもしれないが、キングこそ民謡の歴史の中で音頭とりあげ、各地で展開してきた役割は大きい筈)
・アニメなどの新作音頭が夏祭りで流行っていった新興住宅街以外の地方(もともとご当地音頭を新作した地域)での受容はどうだったのだろう?(講習会のキング、ビクター、コロムビアの勢力図のようなものがかけたら面白いだろうなぁ)
・音頭を<ドドンガドン>というリズムとして、何度も例示しているが、 <ドン、ドン、ドンガラガッタ>があっての<ドドンガドン>が音頭とおもっていたので気になった。
自分がそうおもっていたので、そんな文章も書きましたが、ドラえもん“マーチ”で「ドン、ドン、ドンガラガッタ♪」、クレージー”冒険行進曲”でもドンガン、ドンガラガッタって出て来るし、マーチなのか?ドント節でもドンガラガッタでてくるとなると1つのリズムでないのかもしれないが…。
http://www.circustown.net/new/book/20140830nunoya/
・ナイアガラ音頭独特の洋楽的なところもふくめ、70年代のディスコブームと一緒にあったのでは。
色々考えさせられるよい機会になりました。てなもんではべれけれ。