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Windowsの移動プロファイルの限界の打破
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Windowsの移動プロファイルには昔散々泣かされた経験から、それ以降
「移動プロファイルを使う事そのものを薦めない」
という方針に倒れてしまって、移動プロファイルがその後どうなったのか、気にしていなかった。
かつて経験した問題いろいろ
移動プロファイル
・無理のある前提条件
移動プロファイル移動範囲はOSバージョンが均一でないと駄目
移動プロファイル移動範囲はアプリ構成が均一でないと駄目
・どんどん遅くなる
デスクトップに色々物を置くと LogOn/Off時間がどんどん長くなる
プロファイルQuota を掛けると、超過時、プロファイルを削減する
までログオフもできない
その上何をすべきかわからないメッセージ
・appdata領域もプロファイル
ココにソフトがガバガバデータ書く。
ユーザ自身で制御できないデータのせいでLogOn/Offが遅くなる
・壊れる
Quota抵触時にユーザが理解せずにPCを落とすとプロファイルは壊
れる
・複数PC環境にきちんと対応してるとは言い切れない
最後にログオフしたPCの書き込みが有効になる
ログオフし忘れすると、そのPCを落としたときの情報で上書き
フォルダリダイレクト
・ネットワーク障害やリダイレクト先サーバ負荷によりリダイレクト先に
アクセスできなくなると予想外に影響大きい
デスクトップが消える
application data領域にアクセスできずアプリがアベンド
→データ破壊
しかし、以下の情報を見ると、MSはずいぶん前(2012)に少なくとも2つの移動プロファイル後継技術を提示していたようだ。今頃気が付いた。
1)Windows 2012 RDS + (Win7 or Win8)環境で利用できる
"User Profile Disk"
2)Windows 7以降で追加され、Win10ではEnterprise版、Educationには
標準添付になる UE-V(User Experience Virtualization)
1)User Profile Disk
プロファイル情報をフォルダリダイレクトではなく、ネットワークドライ
ブに保存できるようにするもの。フォルダリダイレクトをしなくとも同じ
ようなことができる。
意義はたぶん…
UNCパスでなくマップ済ネットワークドライブに書ける事だろう…
アクセス時にUNCパスより遅延が生じにくい
2)User Experience Virtualization
プロファイル情報をユーザホームなど指定のネットワークパスに
直接保存できるようにする
User Profile Disk がRDS 環境向けなのに対して、これは普通の
PC環境向け
どちらの場合もプロファイル領域はユーザ自身の書き込み権限が必要なので
ユーザホームの中に作るのが良いだろう。
VMware View には Persona Management という機能がある。
これは、移動プロファイルと動作は同じだが、読み出し書き戻しを一気に行わず優先順位の高い者から順に行うことでIOを分散する方式。UE-Vや User Profile Disk はフォルダリダイレクトの進化版と言えるため、方向性が異なる。
参考情報 (User Profile Disk)
・Blog Tech Notes Windows Server 2012 VDIで User Profile Disk
http://www.dob1.info/archives/1198
・【マイクロソフトソリューション】
Windows Server 2012とデスクトップ仮想化(DVS)リファレンス
アーキテクチャ
http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2012/11/21/windows-server-2012-dvs
・MSDNライブラリ
管理されているプールされた仮想デスクトップ コレクションの
テスト ラボ ガイド
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh831663%28v=ws.11%29.aspx
参考情報 (UE-V User Experience Virtualization)
・Blog Tech Notes 仮想クライアントでUser Experience Virtualization
http://www.dob1.info/archives/1319
・MS TechNet UE-V 管理者ガイド
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj680015%28v=vs.85%29.aspx
・MS TechNet UE-V 2.1 SP1の新機能
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/mt427461%28v=vs.85%29.aspx
・ITPro記事
マイクロソフト、複数端末でWindowsなどの設定を共有する「UE-V」の製品
候補版を提供
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120907/421281/
・ZDNet記事
「App-V」が「Windows 10」次期大型アップデートに搭載へ--MSが公式発表
http://japan.zdnet.com/article/35085457/
参考情報
・Blog 移動ユーザープロファイルからPersona Managementへの切り替え方法
http://makoiin.blogspot.jp/2015/08/persona-management.html
Windowsの移動プロファイルの限界の打破
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Windowsの移動プロファイルには昔散々泣かされた経験から、それ以降
「移動プロファイルを使う事そのものを薦めない」
という方針に倒れてしまって、移動プロファイルがその後どうなったのか、気にしていなかった。
かつて経験した問題いろいろ
移動プロファイル
・無理のある前提条件
移動プロファイル移動範囲はOSバージョンが均一でないと駄目
移動プロファイル移動範囲はアプリ構成が均一でないと駄目
・どんどん遅くなる
デスクトップに色々物を置くと LogOn/Off時間がどんどん長くなる
プロファイルQuota を掛けると、超過時、プロファイルを削減する
までログオフもできない
その上何をすべきかわからないメッセージ
・appdata領域もプロファイル
ココにソフトがガバガバデータ書く。
ユーザ自身で制御できないデータのせいでLogOn/Offが遅くなる
・壊れる
Quota抵触時にユーザが理解せずにPCを落とすとプロファイルは壊
れる
・複数PC環境にきちんと対応してるとは言い切れない
最後にログオフしたPCの書き込みが有効になる
ログオフし忘れすると、そのPCを落としたときの情報で上書き
フォルダリダイレクト
・ネットワーク障害やリダイレクト先サーバ負荷によりリダイレクト先に
アクセスできなくなると予想外に影響大きい
デスクトップが消える
application data領域にアクセスできずアプリがアベンド
→データ破壊
しかし、以下の情報を見ると、MSはずいぶん前(2012)に少なくとも2つの移動プロファイル後継技術を提示していたようだ。今頃気が付いた。
1)Windows 2012 RDS + (Win7 or Win8)環境で利用できる
"User Profile Disk"
2)Windows 7以降で追加され、Win10ではEnterprise版、Educationには
標準添付になる UE-V(User Experience Virtualization)
1)User Profile Disk
プロファイル情報をフォルダリダイレクトではなく、ネットワークドライ
ブに保存できるようにするもの。フォルダリダイレクトをしなくとも同じ
ようなことができる。
意義はたぶん…
UNCパスでなくマップ済ネットワークドライブに書ける事だろう…
アクセス時にUNCパスより遅延が生じにくい
2)User Experience Virtualization
プロファイル情報をユーザホームなど指定のネットワークパスに
直接保存できるようにする
User Profile Disk がRDS 環境向けなのに対して、これは普通の
PC環境向け
どちらの場合もプロファイル領域はユーザ自身の書き込み権限が必要なので
ユーザホームの中に作るのが良いだろう。
VMware View には Persona Management という機能がある。
これは、移動プロファイルと動作は同じだが、読み出し書き戻しを一気に行わず優先順位の高い者から順に行うことでIOを分散する方式。UE-Vや User Profile Disk はフォルダリダイレクトの進化版と言えるため、方向性が異なる。
参考情報 (User Profile Disk)
・Blog Tech Notes Windows Server 2012 VDIで User Profile Disk
http://www.dob1.info/archives/1198
・【マイクロソフトソリューション】
Windows Server 2012とデスクトップ仮想化(DVS)リファレンス
アーキテクチャ
http://ja.community.dell.com/techcenter/b/weblog/archive/2012/11/21/windows-server-2012-dvs
・MSDNライブラリ
管理されているプールされた仮想デスクトップ コレクションの
テスト ラボ ガイド
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/hh831663%28v=ws.11%29.aspx
参考情報 (UE-V User Experience Virtualization)
・Blog Tech Notes 仮想クライアントでUser Experience Virtualization
http://www.dob1.info/archives/1319
・MS TechNet UE-V 管理者ガイド
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/jj680015%28v=vs.85%29.aspx
・MS TechNet UE-V 2.1 SP1の新機能
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/mt427461%28v=vs.85%29.aspx
・ITPro記事
マイクロソフト、複数端末でWindowsなどの設定を共有する「UE-V」の製品
候補版を提供
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20120907/421281/
・ZDNet記事
「App-V」が「Windows 10」次期大型アップデートに搭載へ--MSが公式発表
http://japan.zdnet.com/article/35085457/
参考情報
・Blog 移動ユーザープロファイルからPersona Managementへの切り替え方法
http://makoiin.blogspot.jp/2015/08/persona-management.html
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