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【オンプレ設置型VMware Cloud on AWS のリリース】

2021-11-16 11:49:37 | 製品クラウド

AWS上にVMware Cloud を作った VMware Cloud on AWS だが、これのメリットというか、オンプレミスとの差別化要素はなにかと言えば、それは
  AWS のネイティブサービスと構内接続で連携できること
だろう。

登場したばかりの2018年ごろはあまりそうは言っていなかったが、単にAWSの上に VMware クラウドがある。 というだけでは、(世界中に拠点があるよ!という利点はもちろんあるのだが)それほどすごいことではない。 皆がみな、世界拠点がほしいわけでもないだろうから。

しかし、AWSのネイティブサービス(同社のモダン系Paasと連携させる)と考えると話は別だ。 AIやML、データ解析など、クラウド以後に普及したアソフトウェアは、クラウド上で動くことを前提にしてしまっているものが多くなってきた。

しかし、AIやML、データ解析が使うデータの実体はオンプレミスにある。 これだと、データにアクセスするためだけに、オンプレーAWS間にネットワークを確保する必要がある。 だから、オンプレのシステムをAWSへ移動させる。

でも、課題は、オンプレのシステムの仮想化ソフトウェアは VMware vSphere だということだ。 AWSには行けない。 だから、AWSからサーバを借りて、VMware がvSphere 仮想化基盤を作り、貸すことにした。 ここまでが、VMware Cloud on AWS である。

で、オンプレ版はなぜ必要か? というと、いくつか理由があるだろう。
(1)オンプレの基幹系システムをVMware Cloud on AWSに移動できない
   理由は、いくつかあるだろうが
    ・物理機器を併用しているので、改造を避けたい
    ・組織のポリシー上、クラウドに置きたくない
(2)データをAWSに移動できない
    ・サイズが大きすぎる、増え続けるなど ペタバイト級のデータを
     クラウドに転送するのは無理がある
    ・データの機密度が高く、組織外部に出したくない

こういった理由から、OutPosts の意義がある。
オンプレミスにAWSが出張すればこれらは解決するからだ。

だが、VMware Cloud on AWS までオンプレである必要性はあるだろうか?
  ユーザが基幹業務はオンプレのVMware基盤で。
  AI、ML、データ解析などはAWSのPaaS で
と使い分けるなら、VMware Cloud on AWS オンプレ版の利点はさほどない気もする。 このあたりはどうなのか? いま現在はよくわからない。

★VMware Cloud on AWSをオンプレミスに持ち込む「VMware Cloud on AWS Outpost」が正式リリース。VMworld 2021
2021年10月6日
https://www.publickey1.jp/blog/21/vmware_cloud_on_awsvmware_cloud_on_aws_outpostvmworld_2021.html


★[速報]AWSをオンプレミスに持ち込める「AWS Outposts」正式リリース。日本国内でも利用可能。AWS re:Invent 2019
https://www.publickey1.jp/blog/19/awsaws_outpostsaws_reinvent_2019.html








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