徒然日記

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[意見]vForumを聞いてみて マルチクラウドとはオープンシステムの再来だが。。。

2021-11-27 23:49:59 | 製品クラウド

時代は繰り返す というけれど、ITの歴史はまさにそれである。
集中と分散、1極と多極を行き来している。
汎用機時代は集中と1極だった
UNIXの時代、分散と1極になった
IAサーバとWindows他登場のオープンシステム時代、分散と多極になった
シングルクラウドの時代は集中と1極に戻った
ハイブリッドクラウドの時代に分散と2極になった
マルチクラウドの場合、分散かつ多極となる。

それは、オープンシステム時代と同じ方向性なのだが、多極にともなう雑多性、不確実性は遥かに高くなる。

●マルチクラウドはオープンシステムと同じ

オープンシステムで「マルチベンダーSIer」が活躍するように、マルチクラウドでは、「マルチベンダーインテグレーション」が重要になる。

マルチクラウドはオープンシステムと同じで管理コストは増加する。
たくさんの、統制が異なるシステムをマルチベンダーの技術を統合すれば、混乱が起きるのは当然である。 これを誰が責任を持つか?ということになる。

オープンシステムではシステムインテグレーターがこれに責任を持ってくれた。 クラウドの場合、まだ、マルチベンダークラウドシステムをインテグレートするシステムインテグレータは整備されていない。 これが今後必要になるだろう。

問題は、クラウドはメーカーの自分勝手な仕様変更がオープンシステムよりも激しいということがある。 オープンシステムのアプリのライフサイクルはおおむね5年間ほどある。 5年おきにユーザは、いやいやながら、メーカーの勝手気ままな仕様変更に付き合って来た。 クラウドの場合、これがより、短い周期で起きる上に、いつ起きるかわからない事も多いから、より始末が悪い。

5年おきなら、ハードの更改もあるからそのスケジュールに載せて、システム全体を作り直すこともできるのである。 が。。。 全く無統制にバラバラとシステム構成部品の仕様が勝手に変わっては、追随は困難だ。


昔、グーグルアップスを使ったシステムで、GAppsとAPI連携する機能を使った子とがあった。 これは初めはうまく言ったのだが、しばらく立つと突然動かなくなった。 GApps導入と連携部分の開発をしてくれたシステム開発会社とは継続的なサポート契約をしていたので、問い合わせたところ、GAppsがAPI仕様を変えたとのことだった。 通告はなく、変わってから知るというのが実態とのことだった(いまはどうか知らんが)。 まあ、その会社もなれていて、原因を調べて、直してはくれたが。 直すまで、システムが動かなかったことは事実である。 

Gappsとの連携が元々ネットワーク経由なので、遮断された場合に備えて、設計上初めから、ネットワーク遮断時の連携処理をキャッシュしておいて、回復後に動機を取り直す設計になっていたから大過にはならなかったが、これは幸運に過ぎない。 

連携先システムの仕様が頻繁に勝手にかわるのでは困るのである。
だから、マルチクラウドシステムは本質的には、オープンシステムによるシステムインテグレートの再来だが、カオス性は遥かに高くなる。 限定的に、本当に必要な部分だけ、それも、機能不全になってもいい前提で使わないと危ないと網のだ。


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