Gooogle Cloud Next '19 でも少し触れていましたが、Google Cloud もついに、VMwareの仮想化をサポートするようです。
2019/08/01
Google CloudでもvSphere仮想マシンの実行環境を提供へ、
VMwareとGoogle Clooudが提携
https://www.publickey1.jp/blog/19/google_cloudvspherevmwaregoogle_clooud.html
2019/07/30
Google Cloud、“VMware Cloud on Google Cloud Platform”の年内提供開始を発表
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1907/30/news126.html
AWS, Azure に続き、Google Cloud も VMware 仮想化をサポート。
オンプレミスで支配的なシェアを持つVMwareをメガプロバイダと言えども無視できないという結論になったようです。
以前は、パブリッククラウドはオンプレミスには関与しない。 オンプレミスとクラウドは敵対関係という構図でしたが、いまや「両方を適材適所で使う」というハイブリッドクラウドのスタイルが最良という結論に落ち着いてきました。
オンプレミスにどうしても残るものがあり、それを完全に見限るのではなく、できるだけクラウドへ取り込もうという動きでしょう。
これで、オンプレミスのITがハイパーバイザの違いという理由でパブリッククラウドを使えなかった問題はほぼ解決したと言えます。 今後はオンプレミスを中心に、必要に応じて各社のクラウドサービスと連携させるという使い方ができるようになります。
必要に応じて、というのは、例えば。
・バースト的負荷がある部分をクラウドへ
・開発・検証・テスト・ステージングなど非本番かつ波動需要多いものはクラウドへ
・各社のサービス(ML、AI、BIなど)と連携させるための分析用システムはクラウドへ
・本社をオンプレミスに、海外の顧客へのサービスシステムはクラウドへ
などといった使いわけが考えられそうです。
ちなみに、各社のVMwareワークロードサポートのサービスは以下のような名称です。
・VMware Cloud on AWS
・Azure VMware ソリューション
・Google Cloud VMware Solution
いずれも技術的には同じ仕組み(VMware Cloud foundation を プロバイダのベアメタルサーバ上に形成する)を利用しており、オンプレミス~クラウド間のワークロードの無停止移動(双方向)をサポートしているため、真の意味でのパブリッククラウドが普及する土台が出来上がったと言えます。
少しだけ異なるのが、サービス提供主体で
・VMware Cloud on AWS → VMwareが自ら提供する
・Azure VMware ソリューション → Microsoft Azureが提供する
・Google Cloud VMware Solution → Google Cloudが提供する
という形態をとっています。 Azure、Googleについては実現にあたり CloudSimple という会社がシステム・サービスの構築を担っており、サポートも同社が行うとのことです。
Azure VMware ソリューション
https://azure.microsoft.com/ja-jp/overview/azure-vmware/
CloudSimple による Azure VMware ソリューション
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/azure-vmware-cloudsimple/
Microsoft Azure上のVMware vSphereクラウドサービス、「Azure VMware Solutions」が発表
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1904/30/news017.html
マイクロソフトがVMwareクラウド基盤をAzureで提供、
「Azure VMware Solutions」を正式発表。Dell Technologies World 2019
https://www.publickey1.jp/blog/19/vmwareazureazure_vmware_solutionsdell_technologies_world_2019.html
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