徒然日記

内容非保証 ひだりのカテゴリーでフィルタすると、各ジャンルの情報だけ表示できるよ!

[雑考] ロシア極右思想家 アレクサンドル・ドゥーギン氏のプーチン分析が興味深い

2023-02-14 10:47:33 | 時事雑談
=====================================================================
ロシア極右思想家 アレクサンドル・ドゥーギン氏のプーチン分析が興味深い
=====================================================================

西側はプーチンの一面(太陽)だけを見、それを忌避し、対立を深めているが、和平の鍵は西側には見えない一面(月)が握っている。 太陽と向き合う限り、戦争は終わらず、最悪終わるときは第三次世界大戦として終わる。 と。


ロシア流思考を理解せず、ステレオタイプに基づくロシア思考に基づいて付き合い方を決めるのはソ連の時代から変わらない米国・西欧の考え方だが、それはいまでも変わっていないのだろう。


理解できない、し合えない理由は何なのだろうか。
  会話・交流の不足か
  西側の人が幼少の頃から埋め込まれた先入観か
  理解する事が政治的・金銭的に不利に働く現実の実利問題か…




“プーチンの頭脳” 思想家ドゥーギン氏初めて語る…
「ロシアの勝利か人類滅亡かの二択」【報道1930】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/324575



上記より要旨をまとめると、ドゥーギン氏は以下のようにウクライナ侵攻を定義し、その行く末を左右する要素、すなわち、2人のプーチンとそれに対する西欧の認識不足について述べている。


思想家 アレクサンドル・ドゥーギン氏
2022年8月。直前まで自らが乗るはずだった車が何者かに爆破され娘を失った。

私を殺す理由は、西側が作った私のイメージにある。
プーチンと会ったことのない独立した思想家である私のことを
西側は“プーチンのラスプーチン”と呼んでいた。

テロはイギリスの判断。
報復したい気持ちもないし怒りもない。
ウクライナは存在しなくなる。
チャンスはあったが、そのチャンスを失ってしまった。


------------------------------------
◆ウクライナ侵攻は本質的に何なのか?
------------------------------------
特別軍事作戦は軍事的な側面で見ると、失望に近いものになった
素早く勝利が出来なかったことは社会を失望させたということを強調したい

国民は当初はウクライナとの単なる紛争という位置づけだと思い、
すぐに勝利しないことに失望していた

その状態は秋ごろから徐々に変化していった

これは限定的な反テロ作戦や領土の統合ではなく、
文明の戦いだということを国民が理解し始めた

特別軍事作戦の目的を国民も政府も理解している通り、
多極世界の構築で一極集中の世界と多極世界との戦いである
長期的で大変な戦争に準備しなければならない

これは国民戦争。ロシア社会にとって聖なる戦争。
ロシア社会は第3次大祖国戦争に適応しようとしている。



------------------------------------
◆この戦争の行く末はどうなるのか?
------------------------------------
ロシアが勝利するか、人類滅亡になるかの2択。
3つ目のシナリオはない。

我々は勝利しなければ止まることがないので
この戦争はいつまでたっても続く可能性もあるが、
人類滅亡であっという間に終わる可能性もある。

ロシアはこの戦争で負けることはないということを理解しないといけない。
クリミアや4つの新しい地域だけを失うだけではなく、自分自身を失うから



------------------------------------
◆この戦争を進行させている鍵は何か
------------------------------------
プーチンは二面性を持つ政治家であり、
正反対のパラダイム(規範)に基づいている
  「太陽のプーチン」は愛国者で、
   一極の世界を作ろうとする西側と徹底対決を辞さないプーチン。
  「月のプーチン」は経済を優先させていたプーチン。


「月のプーチン」は国内の人には見えているが、
西側には月のプーチンが見えていない。

欧米には「太陽のプーチン」しか見えず、
欧米はこの太陽のプーチンのことを嫌っている。

「月のプーチン」が(和平)交渉を始めたいと思っても、
相手は交渉を否定しているので交渉は非現実的。


こうした(月の)プーチンのシグナルに目を向けず、
行われた欧米からのロシアへの経済制裁や
ウクライナへの武器供与が
プーチン氏を頑なにし、愛国的な(太陽の)プーチンに対し国民が結束した。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿