ビジョンマネジメントな生き方

経営学(理論)と経営(実践)の
2つの現場を奔走するビジネス・メンターの独り言

クローズアップ2005/広島・女児殺害事件(毎日新聞モニター)

2006年01月03日 | Private Matters
①「クローズアップ」の企画について
 「クローズアップ」で取り上げられるテーマが「その日のホットニュースや世の中の注目を集めている」ものである以上、第1面(フロントページ)記事との関連が強くなる傾向にあるのは当然であろう。
 そう考えると、第1面の続報や詳細を第3面に載せること自体は他の多くの全国紙にも共通しているので、特に目立った印象を受けない。それを敢えて「クローズアップ」と題して、「真相や底流に切り込み」「多角的・重層的に取材して」いると謳うほど、「フロントページの続報」と差別化できているとは思えない。

②「家計圧迫 増税メニュー(与党税制改正大綱)」2005年12月16日付第3面
 上述のような印象がある「クローズアップ」の中でも、当該記事は非常にわかりやすく、読みやすいと感じた。
 税制改正は、いつものことではあるが、その具体的内容を完全に掌握するのは困難である。したがって、各メディアは具体例を挙げて現状との違いを明らかにしようと試みる。そうした中で、今回の記事は特に「生活者」の視点に立ち、「生活者」が関心を寄せる項目4つに絞り込んで、具体例を多く示しながらわかりやすく改正の内容を伝えていた。
 さらに小見出し「給与明細、メールもOK」は、「生活者」の視点はもとより、中小事業者にとっても有益な情報提供であろう。記事にもあるように、給与明細のメール交付は既に一部企業等で実施されているが、今回の所得税法の改正によって今後どのように変わっていくのかが良く分かった。