ビジョンマネジメントな生き方

経営学(理論)と経営(実践)の
2つの現場を奔走するビジネス・メンターの独り言

TEDトーク 世界最高のプレゼン術

2013年07月31日 | Book Review

TEDとはNHK・ETVで「スーパープレゼンテーション」という番組名で放送されている各界を代表する論客によるプレゼンテーション。テクノロジー、エンターテインメント、デザインの3分野の話題を提供るするNPOである。会員だけが参加できるカンファレンスとプレゼンテーションの模様は、インターネットで動画配信が行われているので、誰でも見ることができる。

本書はここに登場する人たちのプレゼンを12の観点から分析し、特徴や極意を見出そうとするものである。

本書で紹介されているプレゼンはネットで確認できるので、実際にその人のテクニックを見ながら、本で解説している内容をチェックできる。
ゼミでプレゼンを強要?されている大学生、仕事でクライアントにプレゼンをするビジネスパーソンなどに役立ちそうな内容が数多く盛り込まれている。

本書を読んで伝え方が上手くなって、確認のためにTEDを見ることで英語も上達すれば一石二鳥。言うことなし!

良き教育者に恵まれた松井選手の野球人生

2013年07月30日 | Private Matters
夏の甲子園で、星陵高校の4番松井選手が5打席連続で敬遠されたことを知る人は多いだろう。
私は中継のテレビを通して全打席見ていたが、怒ることなく、腐ることなく、静かにバットを置いて一塁へ向かう姿を見て、「なんと人間ができた高校生だろう」と心底感心したことを今でも覚えている。

29日未明のニューヨークでの松井選手の引退セレモニーがあった。
誰からも愛された真摯な人柄は、5打席連続敬遠でも耐え続けた彼の人間性そのものであると思っていた。
しかし、実は中学や高校での教えによるところが大きいという。

以下、30日付の読売新聞朝刊から引く。

>中学時代の練習試合。好機で敬遠された松井さんは相手投手をにらみ、バットをたたきつけたそうだ。監督だった石川県能美市職員、高桑充裕さん(49)はベンチを飛び出し、即座に叱りとばした。「敬遠はルール違反じゃない。道具を粗末に扱う人間に野球をする資格はない」

>星陵高校(石川)元監督の山下智茂さん(68)は、松井さんが高校2年の時の台湾遠征を覚えている。審判の判定に怒ってバットを投げ捨てた松井さんに山下さんは「長嶋さん、王さんはそんなことはしない。だから人気がある」と何時間も諭した。

甲子園の大舞台で「耐える」ことを見せてくれた松井選手が立派であることは言うまでもない。
そして、2人の良き教育者の指導があったからこそ、松井選手が松井選手たりえたのだろう。

教育の重要さ、大切さを改めて感じた。