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未成年の飲酒が広げる波紋

2005年07月18日 | Weblog
「NEWS」の未成年メンバー、フジ社員と飲酒し補導 YAHOOニュース(読売新聞-7月16日)

NEWS飲酒18歳 無期謹慎 フジ菊間アナも一緒だった    YAHOOニュース(スポーツ報知 - 7月17日)

いま、世間を賑わせている芸能ニュースはなんと言っても、「NEWS」のニュース!!  ああ、なんだか、ややこしい。

未成年の飲酒が、これほどまでに大きな出来事に発展しようとは、本人並びに彼らを取り巻くテレビ局や所属事務所は、微塵も考えていなかったのだろう。というよりも、その危険性を認識していないままに、飲酒したことが最大の問題点である。

未成年者による飲酒は18歳程度なら大学入学の年令と一致して、当たり前の行為になっている向きもある。サークルや部活でのコンパで飲酒するのなどは当然とも考えられているが、現行法律では20歳以下の飲酒行為を認めていないのであるから、違法であることの言い逃れはできないのである。本人が罰せられるのは当然として、未成年であると知りながら飲酒を勧める人もそれなりの罰を受けるのは当然である。

今回の事件では飲酒を本人が望んでしたかは、分からないが、少なくとも彼を誘った「大人の」飲酒の勧めがあったのは事実であろう。ここで私が感じるのは、彼や彼らの周りの大人たちの、仕事に対する無責任さ、である。

人は何かの仕事をする場合は、「もし、自分が事件や、事故を引き起こした際は、自分が関わる全ての人間や、会社や友人やスポンサーなど、もろもろのものに迷惑が掛かる」という危機感や責任感を感じるながらやるものであろう。それは、仕事を離れて、プライベートの時間さえもそれを考えていなければならないことであろう。

「発覚しなければ、少々のことは許される…」という甘い認識が、導火線に点した最初の「火」だったのだ。そして、その火は途中で途切れることなく爆弾に点火してしまったのであるが。

この少年は、今放送中のドラマにも出演中であった。しかし、この事件でドラマの撮影や編集が影響を受けるという。彼が絡んだシーンではカットされるか、撮り直しも必要であろう。金銭的は問題もさることながら、そのシーンで全力を傾けた共演の役者さんの演技は無駄になってしまうのである。

この事件は、若気の至り、と言ってしまえばそれまでなのだが、自身の責任を確実に理解させるのは周囲の大人であると思う。しかし、今の芸能界やテレビの世界ではそれを教えようとする、「常識」を持つ人はいないのであろう。芸能界は華やかな世界で、売れてくれば売れるほど周囲の「待遇」が増すのだと言う。若くしてちやほやされれば、自分を囲む人間がへつらうのが当然と感じるのかも知れない。果たして彼が悪いのか?それとも取り巻く周囲の大人が「ばか」なのか?