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変態きちえもんの大冒険

丸の内OL、35歳。
現在2人目の育児休業中。
長女ナオキチと次女カナカナと趣味に没頭中の夫の4人家族です。

名曲喫茶

2009-12-21 12:14:32 | クラシック音楽

先週末、クラシック音楽の「名曲喫茶」なる店に行ってきました。


吉祥寺の「バロック」、と国分寺の「でんえん」というお店です。


吉祥寺と国分寺に用事があったので、そのついでです。


「行った」といっても、実は入口を見て通り過ぎただけ。


なぜなら、どちらの店も入口からして怪しすぎる~


入りづらい・・・


クラシック音楽は多少なりともたしなむ私ですが、


あれらの店の雰囲気はきっと、私みたいなアホな女が行く場じゃないような・・・。


なんというか・・・、


「俺はクラシックオタクだ!」という自負を持っているような連中が入り浸りになる場、に見えました。


苦手だ・・・。


別にオタクを嫌っているわけではありません。


ただ、私もクラシック音楽が好きなのに、彼らのように知識があるわけでも、センスがあるわけでもない。


「私なんか・・・」といじけただけです。


名曲喫茶というモノには大変興味があったのに、


肝の小さい私は入口を見ただけでチビッてしまったのです。


それでも勇気を振り絞ってやったことは、


外から何気なく中の様子を窺ったこと。


あぁ~・・・。


及川浩治 ピアノリサイタル

2009-12-09 11:13:15 | クラシック音楽
先日、及川浩治さんのピアノ演奏を聴いてきました。

久しぶりに骨太な音を聴きました。

もちろん、繊細な部分もあるのですが、
打鍵の音まで明確に聞きとれるようなゴツゴツとした音、たまりません

最近聴いたリサイタルでは、こんな風に全身全霊を込めてフォルテ、フォルテッシモを出す人はいませんでした。

音の強弱の幅が大きいほど、私好みなのですが、
最近聴いた演奏では、ピアノ、ピアニッシモを見事に美しく表現している人はいても、
爆発するようなフォルテ、フォルテッシモを出す人はいませんでした。

大きい音を出すことは体力的にも大変だし、指に負担をかけて、下手したら痛みを伴うことにもなりかねません。

そんなリスクを背負うより、ピアノ、ピアニッシモの表現に磨きをかけたり、
いわゆる「音色」というヤツで表現の幅を広げたり、
また、音の強弱のつけ方を工夫したりすることで、
曲全体のバランスをとるというやり方が流行りなのかな、と感じていました。

今回のホールは音の響きはあまりよくありませんが、
それはそれで私にとって新鮮でした。

残響による音の心地よさ抜きで、ダイレクトに及川さんの音を楽しめた気がしました。


「音」だけがすべてじゃないところが、生の楽しみです

演奏者の顔の表情(超ウケる顔、超キモい顔になってしまう人もいる)や、
声、息遣い(力むと「ふぬぅっ!」とか、変な声を出す人も)、
曲の前後のステージ上での振舞い方(変にニタニタして登場する人って結構多い)、
衣装(先日の内田光子さんはサーカス団員みたいな格好だったな…)、
などなど。

ちなみに今回の及川さんは、声が出てました。

獣がうなるような声でした。

最初はどこぞの鼻の通りが悪いオヤジが出してる声かと思ってましたが、
曲のフレーズや強弱と声のタイミングが無関係ではなかったので、
演奏者の声だということに気づきました。

私はどうもその声が耳障りで仕方なかったです。

及川さん、風邪をひいていらっしゃる様子だったので、
その影響もあるかもしれませんが。


あのヘビメタを思わせる体の動きもイイですね


音だけでなく、ビジュアル的にも十分楽しめた演奏会でした。