肩こりは、運動不足や姿勢の悪さからもきますが、このあいだの民法テレビでは、肩こりの原因の一つとして「TCH」をとりあげ、放置すると顎関節症の元になることを紹介していました。
TCH...「Tooth Contacting Habit」の頭文字をとったもので、「上下の歯を接触させるクセ」のこと。普通は口を閉じているとき上下の歯が離れているものだが、TCHのクセのある人は、上下の歯をひんぱんに接触させる時間が長いという。
TCHで何が問題か
肩こりになりやすい
上下の歯が接触するためには「咬筋=こうきん」というアゴの筋肉を使うが、TCHの場合この咬筋をしょっちゅう動かしているので、筋疲労を起こし色々な問題を引き起こします。
その疲労を補うために周りの筋肉、例えば胸鎖乳突筋(首から胸にかける筋肉)や僧帽筋(首上から肩にかける筋肉)が緊張してきます。この悪の連鎖反応で肩こりが起こってくるというわけです。
手鏡ひとつでTHCが分かる。心当たりはありませんか
顎関節症の原因に
TCHの習慣が長くなると、ある日突然、口を開けたときにアゴに異常な音が聞こえるようになります。さらに症状が続くと、口が開けられなくなったり、アゴに激痛が走る、「顎関節症」にまで悪化することがある。
TCHを治す簡単な方法
上下の歯を「接触させるクセ」、が原因なので、意識してこのクセをなくすことが必要になります。いちばん手っ取り早いのは、付箋紙などに、「歯を離す、力を抜く」、などと書いたメモを、家のあちこちに10枚以上貼りつける。
家事をしながら自然とそのメモを見るたびに、上下の歯を離す習慣づけをする。これを毎日繰り返しているうちに、「歯をかみ締めるクセ」を治していくことができます。
人によっては、たった10日間THCを解消し、肩こりや顎関節症まで軽くすることに成功する人もいるそうです。習慣を直すだけですからお金もかかりません。 心当たりの人は試してみましょう。
写真はテレビ画面を転写しています