務のよしなしごと

ハンプトン・コート宮殿の人々(完成時期未定)
「オペラ座の怪人」勝手に解説
住んでいる近辺の紹介

「オペラ座の怪人」第2幕 第2場

2021-08-19 | 趣味

※当ブログのシステム設定により、行途中でのスペースが意図したとおりに表示されないことがあります。英語の台詞や歌詞及び和訳ではおかしな表示が現れることになりますが、ご容赦ください。

(大晦日の仮面舞踏会に怪人が半年ぶりに現れ、自作のオペラ「ドン・ファンの勝利」を置いて火炎と共に去った。会場は恐ろしい怪人が再び現れたことに大混乱となる。マダム・ジリーもその場を去ろうとするが、ラウルが呼び止める。)

RAOUL:(ラウル) Madame Giry.  Madame Giry…      マダム・ジリー マダム・ジリー…

GIRY:(マダム・ジリー)
Monsieur, don't ask me - I know no more than anyone else.
私に聞かないでください。 他の人以上に知っていることはありません。

(彼女は再び去ろうとするが彼がそれを止める。)

RAOUL:(ラウル) That's not true.  You know something, don’t you?       嘘だ。 何か知っているだろう?

GIRY:(マダム・ジリー、不安げに)
I know nothing... Please, monsieur, don't ask me.       何も知りません… どうか私に聞かないでください。

RAOUL:(ラウル) Madame, for all our sakes...       マダム、皆のために…

(マダム・ジリーは不安げにしながらも決心したように…)

GIRY:(マダム・ジリー)
Very well. It was years ago.  There was a travelling fair in the city.  Tumblers, conjurors, human oddities...
では…  何年も前のことです。 街に旅のサーカスが来ました。曲芸師、手品師、奇形の人がいました…

RAOUL:(ラウル) Go on... 続けて…

GIRY:(マダム・ジリー、心ここにあらずといった様子で)
And there was... I shall never forget him: a man locked in a cage...
そしていたのです。 彼を忘れることはないでしょう。 檻の中の男を。

RAOUL:(ラウル) In a cage...?       檻に入れられていた?

GIRY:(マダム・ジリー)
A prodigy, Monsieur! Scholar, architect, musician...
天才です。 学者で   建築家で   音楽家…

RAOUL:(ラウル)A composer...       作曲家…

GIRY:(マダム・ジリー)
And an inventor, too, Monsieur.  They boasted he had once built for the Shah of Persia, a maze of mirrors...
そして発明家です。 サーカスの人たちは彼がかつてペルシャの王様のために鏡の迷路を作ったと自慢していました。

RAOUL:(ラウル)Who was this man...?       その男は誰だ?

GIRY:(マダム・ジリー)A freak of nature... more monster than man...       元からの奇形…人というより怪物…

RAOUL:(ラウル) Deformed...?       歪んだ…?

GIRY:(マダム・ジリー)From birth, it seemed...       生まれながらのようでした…

RAOUL:(ラウル)My God...       何という…

GIRY:(マダム・ジリー)And then... he went missing. He escaped.       それから…行方知れずに…彼は逃げたのです。

RAOUL:(ラウル) Go on.       続けて…

GIRY:(マダム・ジリー)
They never found him - it was said he had died...     
彼は決して見つかりませんでした。死んだと言われたのです。

RADUL:(ラウル) But he didn't die, did he?       でも、死んではいなかった?

GIRY:(マダム・ジリー)
The world forgot him, but I never can... for in this darkness, I have seen him again...
世間は彼を忘れたけど、私は決して忘れられません…暗闇の中にまた彼を見たのです。

 RAOUL:(ラウル) And so, our Phantom's this man...       だから、怪人というのはこの男だ…

GIRY:(マダム・ジリー)I have said too much, Monsieur.  Too much.       多くのことを言い過ぎました。あまりに多くを。

(彼女はここまで言って暗がりへと姿を消そうとする・・・)

RAOUL:(ラウル) No! Wait       待って!

GIRY:(マダム・ジリー)And there have been too many accidents...       そしてあまりにも多くの事故が…

RAOUL:(ラウル) Accidents?! Madame Giry...!       事故だって?! マダム・ジリー…!

(テンポの速いメロディーと共に舞台が暗くなって第2場が終了。)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿