東京リサーチ日記

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「上野東京ライン」

2020-05-02 00:00:00 | 日記
 2020年5月2日、上野と東京を結ぶ「上野東京ライン」が2015年3月14日に開通した。高崎線・宇都宮線・常磐線と東海道線が乗り換えなしで行き来ができるようになり、乗客の利便性がますます高まったのだ。その恩恵をもっとも得られるのは、新橋駅だろう。これまで、東海道線ホームは、乗客の大半が下り横浜方面に利用していた。なぜなら、上り方面が隣の東京駅で終点のため、わざわざ東海道線を使う必要がなかったからだ。これが一変、上野東京ラインが開通すると、多くの利用客が東京駅方面のホームにも並んでいた。もちろん開通初日だからかもしれないが、それでも乗り換えなしに上野駅より北に行ける利便性は計り知れないのだ。そんな「上野東京ライン」だが、注意しなければならないこともある。それは、行き先をしっかり確認する必要が生じてきたのだ。特に品川駅から北に行く時に重要だ。これまで東京駅行きだけだったが、2015年3月14日から“カオス”になっているようだ。その行き先とは、●高崎線=前橋、新前橋、高崎、深谷、籠原●宇都宮線=黒磯・宇都宮・小金井・古河●常磐線・成田線=高萩・勝田・水戸・土浦・成田・取手●上野東京ライン=上野・東京と、言う具合である。それは、実に行き先が17種類になってしまったのだ。常磐線方面であれば、電車のカラーリングが違うためすぐに見分けがつく。だが、高崎線や宇都宮線・東海道線は同じカラーリングであるため、ちゃんと行き先を見ないと、行きたい駅とまったく違う方向の電車に乗ってしまう恐れがあるのだ。「上野東京ライン」の開通で複雑化した行き先を利用客にどう明確に伝えていくか。JRにとって今後の課題だ。だが、もっともこればかりは乗客が慣れるしかないのだ。2020年現在は、もう定着できたのだろうか・・・(井森隆)