東京リサーチ日記

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「高速鉄道の海外進出が実現した第1弾」

2020-01-21 00:00:00 | 日記
 2020年1月21日、2014年の話であるが、中国の企業連合が初めて海外で落札した高速鉄道プロジェクトが突然、白紙撤回されたのだ。入札のやり直しを表明したのはメキシコ政府である。落札した中国は「高速鉄道の海外進出が実現した第1弾」と喜びに沸き返っていただけに、冷や水を浴びせられた格好だ。中国サイドやネットでは「必要なら法的措置を取る」「こんな国には制裁を加えるべきだ」「中国より安い金額で受注する企業なんてないのに。メキシコは何を考えているのか」と怒り心頭だったが、海外メディアによると、再び応札する方向のようだ。得意の「安値」による価格競争力に自信があることが背景にある。加えて、今のうちに着実に実績を積み上げておくことで、将来海外の高速鉄道市場で戦うことになる、時速500キロを超える日本の「リニア中央新幹線」との差を開けておきたいとの考えであろう。2020年現在はどうなったのだろうか・・・(井森隆)